- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022606075
感想・レビュー・書評
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1975年サイゴン陥落。
ベトナム戦争とは一体何なのか?
それを知りたくて読んだ。
しかしそれ以前からの歴史などを知っていなければ、一冊でベトナム戦争を分かろうというのは無理だろう。想像以上に、戦争とは様々な要因があり、入り組んでいる。
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東南アジアに興味を持った最初の本。思想がぶれずに淡々と描写しているのがいい。
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知っておくべきことだと思います。
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文章から音やニオイや温度や湿度をこんなに感じたのは初めてで、圧倒された。
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ニョクマム
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ベトナムへ行くにあたって、鞄にいれた本でした。
「プラトーン」を見ても、それはあくまで鑑賞しただけでした。
でも、この本を読んでいるとき、私はその場に居ました。
なぜなら、この本ほどベトナム戦争を忠実に、何ものにも属さずに描いた作品はないからです。
戦争を知らない私にとって、戦争そのものについて教えてくれた、貴重な本です。 -
開高健がマジェスティックホテルの窓からどういう景色を見ていたのか、そのときどういう心象風景が脳裏によぎっていたのか、そんなことを最近はよく考えている。2002年12月ベトナムのホーチミンに行ったとき、開高が寄宿していたホテルのすぐ近くのホテルに宿泊した。サイゴン川が目の前を流れ、旧宗主国のフランスの影響の色濃く残る建築や街並みの美しさに、ここで30年前まで戦争が行なわれていたとは到底信じることができなかった。
市内の広場で公開処刑を見たときに衝撃を受け言説の敗北感に打ちひしがれ従軍記者を辞める決心をしたという。同時期に読売新聞の特派員としてサイゴンに来ていた日野啓三(のちに作家)に語った言葉「おれは大説はもうやめるよ、これからは小説を書く」の背景にはどんな風景が見えたのだろう。