- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022618122
感想・レビュー・書評
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読み終えて今後の人生に活かしたいと思ったのは"前向きで未来志向"という考えです。後向きな考えでいても良いことは一つもないし、そんな自分についてきてくれる人もいないでしょう。批判は愚痴はあるけれど自分の中でうまく消化し、周囲には幸せを運べる人でありたいと思えました。弥太郎先生の文章はスッキリしていて読みやすく、芯はあるけれど優しさがある、そんな印象です。
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「思考」「想像」「コミュニケーション」「時間管理」「グローバル」の5章で、仕事における考え方のコツが語られている。私はなかでも「想像術」の項がとても参考になり、あらゆるケースを想定しておくこと、観察することなど実践し、仕事に活かしていきたいと思う。
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1965年生まれ、文筆業、古書店の経営、暮らしの手帖編集長の松浦弥太郎さん「考え方のコツ」、2014.11発行(文庫)。いい本に出会えました。思考術、想像術、コミュニケーション術、時間管理術、グローバル術の5つの章立てです。思考術、想像術、コミュニケーション術が特に面白かったです。ひたすら「観察」する。その場に身を置いて「経験」する。わがこととして「実感」する。人は何を求め、何を考えているか「想像」する。「想像」はどこか「思いやり」に似ている。そして「知識」は「思考」にも「想像」にも邪魔になるもの。コミュニケーションの前提は自分が幸せであること。
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すごい人がいる者である。
40代を手前にして、自分の生き方の質を高めていく必要があると感じていたので、とても参考になる考え方にたくさん出会うことができたことに感謝。
考えること、丁寧にやること、欲張らないこと。
なかなかできないことだが、挑戦していきたいものである。 -
*午前と午後に考える時間をつくる。
*知らないことを調べない。
*思考を書くことで、視覚化する。
紙に書き出し、頭の中をビジュアル化する。
*一考二案を基本とする。
先にいる人を幸せにするためのアイデアを追求する。
*どんなに稚拙であろうと、自分自身のオリジナルのアイデアを信じる。
*誰が、何を、いつ、どこで、何故、どのように、いくらで。を満たすアイデアを出す。
*悩んだら歩いてみる。
観察、経験、実感という行動がアイデアの行き詰まりを打開する。
*未完成なものを人と共有しないことを自分のルールにする。
*想像力は先々を見通そうとすること。
*物事の核心よりもその周辺部にあるものをよく見て思考する。
*真逆の説明をいくつか想像すれば、本質が見えてくる。
*自分がこうだから、ではなく、もし自分だったら。と仮想して行動する。
*人を幸せにすれば、その仕事には必ず利益が生まれる。
*自分について正しい評価をしてくれるのは、自分に対して批判的な人である。
*観察することで想像力を鍛える。
*想像力のベースになるものは良き生活習慣。
著者は早寝早起き、腹6分目、運動、休息を心がけているとのこと。
イマジネーションの果てにクリエーションがある。
*目の前のことにしっかり向き合い、流れに身を任せる。
*コミュニケーションの基本はいつも幸せな自分でいること。
いつも幸せな自分だと考えることで感情をコントロールする。
*どんな人にも、いつも礼儀正しく、同じ態度で接する。
*コミュニケーションの反射神経を鍛える。
*反論しない。というセオリー。
コミュニケーションでは人の欠点を一切気にしない。いい所だけ注目する。
*求められない意見は言わない。
*お願いごとの心得
相手の状況をありったけの想像力を働かせてタイミングを計る。
相手のメリットを考える。
入念な準備をする。
負けると思うケンカをしない。と同じで断られないお願いごとしかしない。
*嫉妬は成功の敵
嫉妬を遠ざける大道はどんな人にも感謝すること。
皆に与えること。
*人脈の有無は、社会にどれだけ信用されているか。で決まる。
*自分が人と人をつなぐハブになる。
*時間にはお金と同様、消費、投資、浪費がある。
*やるべきこと、やりたいこと、欲しいものは全てリスト化する。
著者はTODAY WEEKLY MONTHLY SEASON の4つの時間割を持っている。
*いい仕事をするには、リラックスと集中をうまく配分する。
*毎日変わらない当たり前の仕事を断続することが、仕事の質を高める一番の近道。
*仕事において、どんな立場にいても常に経営者意識を持つ。
*学ぶためには投資が必要。
参考になる考え方が満ちている。
本書を読んで、何事も王道はないと再認識させられた。 -
睡眠削って働くことができない年齢になり、仕事の質を高めたいと思って読みました。
当たり前だけどなかなかできない、日々丁寧に自己管理して質を高めるということが、松浦さんの落ち着いた文章で語られています。
淡々とした文章の中に、凄くプロフェッショナルな意識を感じ、こうありたい思う。たまに読み返して自分の仕事をチェックしたい -
今の私の仕事を前提にした時、この書の説く仕事、生活のコツをそのまま参考にできるわけではないのですが、考えさせられる点が多く、刺激になりました。
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・ 知らないことを調べない。知識に考えの邪魔をされるという危険を、ゆめゆめ忘れてはならない。
・ 仕事の先にいる人を幸せにするためのアイデアを追求する
・ 自分が経験したことしか、情報とはいいたくない
・ 純粋でオリジナルであるけれど、同時に普遍的なもの。どんな人とでも分かち合えるもの。これこそ優れたアイデアだと定義しているのです。
・ クリアになった気がしたら、必ず言語化することが大切です。
・ 未完成なものを人と共有しないことを自分のルールにする
・ 知っていることの中に答えを見つけるのではなく、想像力を働かせて、知らないことの中で答えを生み出しましょう。何かを知っていることよりも、想像力を働かせることを大切にしましょう
・ 「こうするしかない」ということは、本当にこうするしかないのか?自分が「こうしたい」と思うことは、人を喜ばせることよりも絶対的に大切なのか?
・ 「今自分が社会のためにできることは何だろう?」「今自分のできることで、人に喜んでもらえることは何だろう?」
・ いつも幸せな自分であることを考える
・ 反射神経を培う
・ コミュニケーションにおいては「人に花を持たせる」事が大切である
・ 親切というおまけを付けよう
・ 毎日変わらない当たり前の仕事をずっと継続することが自分の仕事のクオリティを高める一番の近道 -
空き時間を利用して読了。
情報に追いかけられている私にとって、今のような日々の過ごし方を改めるべきではないかと考えさせられる一冊となりました。
何でもかんでもすぐに検索して、クリックして。
それで分かったような気になっていることへの警鐘をはじめとして、タイトルどおり「考え方」あるいは、日々の過ごし方、心の持ち方、身の置き方など随所に役立つことが書いてありました。
巻末の木内昇 氏(小説家)による解説も素晴らしい内容でした。
特に後半部分は氷点下の日の出前の屋外でかじかむ手で読んだので思いで深い一冊となりました。
付箋は19枚付きました。