- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022644329
感想・レビュー・書評
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読み返すごとにいろんな発見のある良書。
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しみじみと身体に染みる、読むと落ち着く語り口。
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雑誌でおすすめされていたので読みました。
大人になってからの友達の作り方を期待していましたが、友情という言葉の解釈でした。
頭のいい人は友達が少ない、それは他人の欠点が人より多く見えてしまうから。というのが印象的でした。 -
とても個人的な事ですが「友人」とはなんだろうか…と思うことがあり本書を読みました。友情だけでなく人間同士の色々な関係について述べられていて本当に読んで良かったです。白州正子氏とのエピソードとアメリカの分析医の先生とのエピソードが特に心に残りました。
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三葛一般158||KA
男女・師弟・夫婦・上司と部下の友情ってどんなものなのでしょうか?
大人の友情とはどんなものだと思いますか?
臨床心理士としても、活躍されていた河合隼雄氏が豊富な経験や文学作品を紹介しながら、優しい言葉で、私たちに友情について語りかけてきてくれます。正解のない友達関係に悩んだとき、おすすめしたい1冊です。
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=80671 -
鮮やかな新しい発見とかはないけど、読んで再認識してちょっと心落ち着く感じ
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親友と呼べる人間は結局のところS1人しかいない。学生時代に寮生活をしていたので、今でもつながりのある友人は複数いるけれど、本当に気兼ねなく何でも話せる相手は1人だと思う。中学・高校時代の友人とは全く会うことがない。最近は、FBで出会うこともあるのだが、何をどう会話していいのかもわからない。「男女間に友情は成立するか」というテーマで1章さかれているが、結局どうなのだろう。何とも結論は出ない。私にはどうも成り立つと思えない。「友情と同性愛」肉体的なものでないと言われても、どうしてもそう想像してしまう。すると、毛深いSのことが頭に浮かんでそれ以上考えられない。ありえない。悩みを抱えた長男が中学時代の友人にメールをした。自分の思いは分かってもらえなかったようで、憤っていた。「裏切り」とでも感じたであろうか。友情というのはどこかで破綻をきたせばそれっきりになってしまうこともあるだろう。その点、肉親はやはり切るに切れないものがあるように思う。ならば夫婦はどうなんだろう。離婚した後の夫婦に友情が成り立つということはありうるのかもしれない。
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ユングの箱庭療法を日本に取り入れ、民間人として文化庁長官にもなった河合さんの読みやすい友情論。
本当に頭の良い人の文章って、シンプルで読みやすいんだよね。
文化ごとに違う友情表現の紹介とか、とても面白かったです。
友だちも数じゃなくて質だよね! -
高名な精神科医の随筆。この方の書かれたもの、いつも一味足りないというかどっちつかずというか、今回もそんな感じ。社会性に何かがあるような気がする。ただ、自分の精神状態を検分する時には意外に役立つ。目次の見出しを質問として、「俺はどうなんだろう?」と考え、頁を開き「まあ、こういう考えもあるかもな」なんて。真剣に困っている時なんかは決して手にしない、全然役立たない類い。まあ、そんな時役立つ本なんかはないのだけれど。だから今、精神的には安定している状態なんだろう…そんなふうに使う健康補助薬としての「随筆」。
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以前、男性同士の恋愛をテーマにした映画を見た時
結局、愛って何なの?肉体的な関係が最終形なの?ともやもやしたのだが
いつも「一心同体」でありたいと願った二人の破綻の物語だったんだなと、この本を読んで何となく分かったような気がしている。
誰かとすごく距離が縮まったような気がする時
「一心同体」感は心地よいものだけれど
“残念ながらいつも「一心同体」にはなれない”ということを
お互いに自覚していなければ、距離が縮まったのちの
深い友情あるいは愛情の景色は見られないということなのだろう。