この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010358

作品紹介・あらすじ

中国国民党と毛沢東率いる共産党との「国共内戦」。金門島まで追い込まれた蒋介石を助けるべく、海を渡った日本人がいた―。台湾を救った陸軍中将の奇跡を辿ったノンフィクション。第19回山本七平賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • やっっっと、読み終わったぁー!

    ブク友、hibuさんのおすすめ。
    『この命、義に捧ぐ 〜台湾を救った陸軍中将、根本博の奇跡〜』

    台湾の歴史も根本博さんがどんな方かも知らなかったけれど、只々、hibuさんの感想に共感と感動で手に取った本です。

    根本博陸軍中将
    諜報、情報分析に長けた戦略家、そして残虐な戦争の中で命の大切さを忘れなかった奇跡の人。

    第二次世界大戦敗戦直後、内蒙でソ連軍との戦闘状態にあった根本は、武装解除命令が出たにも関わらず、戦闘解除せずに戦いを続けた。
    何としても4万の残留邦人と生き残った35万の兵士たちの命を守る為に。

    そして国府軍、蒋介石の庇護のもと、1年をかけて多くの残留邦人や兵士達が無事に帰国できた事に、根本は深い恩義を感じる。

    帰国から3年後その恩義に報いようと、
    共産軍に敗戦し決着は既についている、国府軍、蒋介石のもとに密航してまで駆けつけ軍事顧問として戦い、金門島の戦いに勝利する。
    根本が導いたと言っても過言ではないこの勝利の結果は、台湾と台湾国民を守る事に繋がった…が、

    長い年月を経て、根本の活躍は台湾の政治情勢によって意図的に消されてしまう。

    著者は日本だけでなく台湾の文献も研究し、多くの関係者への取材、台湾へ赴き更に取材を重ね根本の存在と行動の真実を証明する。

    そして古寧頭戦役60周年記念式典に参加し、古寧戦に関わった日本人親族と著者に
    直接、馬総統から声をかけられた事から
    根本博は歴史からは消されたが、その存在は忘れ去られていない事を確信する。

    本書で戦争を
    『戦争は狂気の中でしか、おこなえない。人間性の喪失によってのみ、"殺し合い"は可能になる』と表現した場面があった。
    戦時中でも人の命を最大限に守ろうとし、ヒューマニズムの精神を失わなかった根本が台湾と台湾人を守ったという事実、そして歴史に埋もれそうになっていた、その事実を調べ上げた著者の門田隆将さんに深い感動を覚える。

    歴史もの…、
    今まであまり読んで来なかったのですが、
    色々な世界を1ミリでも深く理解できるように、少しずつ歴史にも触れていきたいです。
    戦争の生々しい証言など読んでいて苦しいなと思う場面もあったけれど本当に読んで良かった!
    hibuさん、ありがとうございます!(≧∀≦)

    • hibuさん
      松子さん

      いいねが一度しか押せないのがもどかしいくらいステキなレビューありがとうございます!

      もっと多くの方に読んでもらいたいと思う良書...
      松子さん

      いいねが一度しか押せないのがもどかしいくらいステキなレビューありがとうございます!

      もっと多くの方に読んでもらいたいと思う良書ですよね。

      松子さんみたいなレビューが書けるようになりたいhibuでした^_^
      2022/07/11
    • 松子さん
      hibuさーん、コメントありがとうございます。
      感想を読み返して、これは自分にしか内容が分からない感想だなぁと、苦笑いしてました(^^;

      ...
      hibuさーん、コメントありがとうございます。
      感想を読み返して、これは自分にしか内容が分からない感想だなぁと、苦笑いしてました(^^;

      なので、hibuさんに沢山ほめて頂いて嬉しかったです。
      もう、菓子折り持ってお礼に行くぐらい感謝です!笑

      hibuさんの、『オススメ!』いつも楽しみにしてます(^^) また本棚遊びに行かせて下さい♪
      2022/07/11
    • hibuさん
      菓子折り待ってます笑笑
      菓子折り待ってます笑笑
      2022/07/12
  • 40歳を過ぎてから読書を始めた身としては、残された短い読書人生、ミーハーと言われても内容がわからなくてもAmazonで評価の高い本を先入観なく読むようにしています。

    したがって、この本も手に取った時はいつの時代のどんな本かわからずに読みました。

    読んでからこの本を読んでみて良かったと思いました。また 日本人であることを誇りに思いました。現在の日台関係の良さもこのようなことが背景にあったのですね。

    こんな予想もしなかった本が自分の心を打つから読書は面白い。

    オススメです!

    • 松子さん
      hibuさん、こんにちは(^^)
      『この命、…』さきほど読み終わりました。
      時間がかかりましたが、読んで本当に良かったです!
      これから感想書...
      hibuさん、こんにちは(^^)
      『この命、…』さきほど読み終わりました。
      時間がかかりましたが、読んで本当に良かったです!
      これから感想書くのですがhibuさんの感想がきっかけで、この本を手に取った事を書かせて頂いても大丈夫でしょうか?
      2022/07/10
    • hibuさん
      松子さん

      こんばんは!
      読んでくださりありがとうございます^_^
      どうぞ、感想楽しみにしてます♪
      松子さん

      こんばんは!
      読んでくださりありがとうございます^_^
      どうぞ、感想楽しみにしてます♪
      2022/07/10
    • 松子さん
      hibuさん、おはようございます(^^)
      ありがとうございます!
      拙い感想で恥ずかしいですが…(^^;
      hibuさん、おはようございます(^^)
      ありがとうございます!
      拙い感想で恥ずかしいですが…(^^;
      2022/07/11
  • 終戦直前にソ連が南下。8月15日以降、在中国の日本軍は武装解除をするも、根本中将の駐蒙軍だけは、ソ連軍の行動を予測して、そのまま徹底抗戦体制を維持。武装解除した部隊は悲惨な状況にある中、根本部隊は無事、全軍・家族を日本に帰国させたとあります。但し、これは、それまで敵対していた国府軍(国民党)蒋介石の支援あってのこと。

    蒋介石は、英チャーチル・米ルーズベルトとのカイロ会談で、日本の国体維持(天皇制の維持)を主張。終戦後も「怨みに報いるに徳を以ってす」とし、根本氏にも「日本の恨みは買いたくない」と語ったと書かれています。その後、共産党との闘いで、台湾まで追い詰められた蒋介石に、当時の恩を返そうと、台湾に渡ったのが根本中将以下日本人数名。「軍事顧問」として、蒋介石軍に進言し、共産軍の金門島への上陸を阻み、いまの台湾があるとされています。

    しかし、「日本人の支援で…」ということは残せず、歴史からは抹消。60年たってからの戦役記念式典に、日本人関係者の親族(本人たちは既に物故)が招待され、当時の馬統帥から一人ひとりに声をかけられた(忘れれてはいなかった)ところで終了します(こうした細かな配慮というのは、政治にはとても大切と思いました)。

    NHK「路」で台湾鉄道が取り上げられましたが、ラブロマンス的。台湾からは、東日本大震災で、世界最大の200億円の義援金を日本に送られたともあり、さまざまなところで日台関係の強さがわかる書籍です。米中対立の間隙をぬって、優れたコロナ対策などから、台湾が注目されていますが、考えてみれば、日本にはとても心強い友人が身近にいるのだと改めて思わせる良書と思います。一時、Amazonで売れていましたが、なるほどと頷かせる一冊です。

  • この本に興味を持ったきっかけは、約10年前に観た映画だった。『トロッコ』(2010年)で観た台湾の美しい風景が印象的だった。戦前・戦後に日本が統治し、現在でも日本語を話す現地人がいることを始めて知った。戦後、蔣介石率いる国民党が入ったことは承知していたが、それ以前のことは全く知らず、台湾のことも知りたかった。

    フィクションではなくてドキュメンタリーだ。前半は根本博陸軍中将の終戦前後の行動を紹介している。中国北部といえば、満州にいた関東軍しか知らなかったから、すごく勉強になった。終戦直後の大陸での混乱はよく語られるが、それは多く満州のことで、満州より内陸の内蒙古からは、武装解除の命令を破って軍が四万人もの一般市民を守りながら、退却、引き上げしたことを興味深く読んだ。このとき不可侵条約を破って進軍してきたロシア軍からの防衛を了解した国民党軍への恩を返すために、戦後、台湾に密航し、その地に逃れた国民党軍を顧問として支えた元駐蒙軍・北支那方面軍司令官。また、蒋介石が1943年に行われた連合国側の会議で、日本の天皇制を支持したことも興味深かった。今の日本の天皇制は色々な人に護られてきたのだなぁ。

    それから、日本統治下の台湾総督とその役人、台湾市民の間柄も密だったのだと思う。中国から来た国民党の人々(外省人)とその前から台湾に暮らす人々(本省人)の対立も、台湾だけの話ではない。なぜか、江戸時代の土佐や肥後の例が頭に浮かんだ。どこの国にも同じような事象が起こっているのだな。

    共産党と国民党の戦闘はよく知らない、というのは外国の話だからだ。戦前、多くの日本人が大陸や台湾で暮らした時代と、私が生まれた時代では、この三国の距離はずっと離れていると思う。金門島がどこにあるのかも全く知らなかった。

    密航したり、戦闘指揮をとったり利害を考えず、「義」に報いるのは、命がけで、すごく忍耐のいることだと思う。ちゃんと契約して報酬を受け取ったわけではなく、歴史に埋もれ、日本でも台湾でも隠され、忘れられていた事実を読んで、改めて「侍精神」のすごさを知った。電子書籍版

  • すばらしい将軍でした

  • 戦争直後、満州からの日本人撤退を指揮した根本中将が、その時の恩を返すために台湾へ密航し蒋介石のもとで中国軍を相手に唯一の勝利をもたらす

    …作り話かな?ってくらいに濃い根本博の一生

    これを読むまで、金門島のことを全然知らなかった
    こんな場所なのに今でも「台湾」の領土だということに驚き

  • 台湾と日本の関係をあまりにも知らないことに改めて気づかされました。トランプ以降、米中関係が、太平洋戦争後の第三フェーズに入り、日本の立ち位置は、いよいよ難しくなるなか、台湾との結びつきは、戦後のルールでは割りきれず。蒋介石は、あのばかでかい銅像を必要とする存在だった。
    そんないろんな見聞がちょっとつながりました、原点は、内モンゴルの根本中将の大英断と。

  • こんな日本人がいたんですね。
    歴史から抹消されてませんか?日本人の誇りです。
    感動しました。

  • 義に生きる最高の人
    信義、哲学の重要性

  • この本は電子ブックとして図書館に所蔵されています。紙の本は所蔵がありません。閲覧する場合は以下のURLからアクセスしてください。
    https://web.d-library.jp/kokushikanlic/g0102/libcontentsinfo/?conid=371975

    (LibrariEを利用するにはIDとパスワードを申請する必要があります。申請方法は図書館のHPからご確認ください。
    https://www.kokushikan.ac.jp/education/library/librarie.html

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  • カッコ良すぎた。

  • こんなにも熱い義を持った軍人がいたのですね。台湾と日本の関係の深さを認識しました。

  • 中共の防波堤たらんとした、根本博中将はタイトル通りの「義」の人だ。素晴らしい。

  • 第二次世界大戦後の中国大陸で繰り広げられた国共内戦を舞台に、ある日本人が今の台湾を台湾たらしめる戦績を収めた話。廈門からはたったの2km、台湾からは180kmも離れているのに台湾領である金門島。国共内戦はこの地で決する。台湾駐在員、必読の書。おすすめ致します。

  • 派手な戦歴がないので知名度はあまりありませんが、それだけに敗戦処理という難しい局面で自ら考え、動いて満州のような悲劇を回避した名将の敗戦後から台湾への救援までをメインに描かれています。

  • 著者の綿密な取材から事実を浮かび上がらせる考えがとても良く伝わってくる。それにより歴史から消えていた英雄が蘇る。

  • 日本陸軍中将と台湾、蒋介石との話。
    台湾独立の隠された真実の話。
    面白い。

  • 改めて台湾海峡を地図で見ると、廈門に隣接する金門島が台湾領であることに驚かされる。元日本陸軍根本博中将が台湾に密入国し、古寧頭戦役における国府軍の顧問となりその勝利に貢献していた。日台両国民にもっと知って貰いたい。60年を経て埋もれた史実を掘り起こす著者の取材力に圧倒された。

  • 5/26 TV池上彰さんが根本博中将に言及池上彰さんが台湾へ。
    台湾と中国の闘いの歴史を解説し、本に言及され話題です。

  • 台湾には “雪中に炭を送る” という言葉があるそうです。一番大変な時に素早く手を差し伸べてくれる台湾。その理由はこの本にあるのではないでしょうか。
    戦後の台湾を救った日本人、根本博陸軍中将、戦時中敵だった相手から、終戦で日本の国と人を守るため貰った恩義、この事実にも驚きました。軍の正史、報道の伝えてきた事、消された事実があるうえで、ノンフィクション作品は伝えられない事実を残し伝えてゆくために、大切な媒体だと思いました。

  • 日本人がいかに義に厚いかをとてもよく表しています。根本博さんがいたことで今の日本と台湾との友好が保たれているのだと思います。「雪中に炭」という言葉は忘れません。東北の震災の後、台湾は馬英九総統自ら台湾国民に日本に手を差し伸べることを訴えてくれたそうです。そのために信じられないほどの義援金が集まりそれによりますます日台の信頼関係が深まりました。さらに涙が止まらなかったのはWベースボールが日本で行われ、日本は台湾に勝ちましたが、その時日本人の観客は台湾の支援に感謝するプラカードを掲げて、台湾を讃えました。本当に素晴らしいことでした。根本さんの雪中の炭に今度は台湾が日本のためにしてくれたのです。本当の国同士の友情とはこういうものだと感動しました。

  • 「金門島」全然知らなかった。勉強不足を痛感しています!

  • 知らなかった歴史を学ぶことが出来た。蒋介石から根本に贈られた花瓶を見に、もう一度、中正記念堂へ行ってみたい。前に訪れた時より、感慨深く見学出来ると思う。この話は台湾国民党の内部や金門島の村民の視点、歴史を知った日本人の視点から語られるが、他方で中国共産党や台湾在来の人から見た時に、また違った感想が持たれるように思う。但し、著者は蒋介石が打算から日本人と接していたことも記述しており、冷静に見ているとも思う。

  • この小説を読んで、少なくない人が熱いモノが込み上げてくると思います。
    戦争というものを礼讃する気は毛頭ないですが、元陸軍中将の生き方には、
    尊敬の念を抱かずにはおれません。今では、このような人(仁義に生きた人)は、絶滅しています。

     やはり、覚悟を持った人間は違うなと思います。そして、覚悟の大きさが大きれば大きいほど、
    得られるモノも大きいのではないかと、この本を読んで感じました。また、覚悟の大きさが、
    苦難の大きさでもあると思います。なので、根本中将並びに仲間達が経験したことは、
    筆舌にし難い苦労があったと思います。

     私なんかは、流され、流され、生きてきたので、こういう器が大きい人の話しを読むと、「凄いな」とは思いますが、自分では、「とてもじゃないけど、そんな覚悟ない」と思ってしまいます。なので、
    自分で、できる範囲を持った覚悟で、生きていこうと思います。

     非常によく出来たノンフィクションだと思います。ただ、戦争は戦争です。戦争は、国と国との国益をかけた争い事だと思いますが、単なる殺し合いでもあります。負ければ何もかも失い、勝っても一生消えない傷を背負っていくものです。なので、このようなことは、これから、二度と起きてはいけない、それを願って、星5つです。

  • 2017年5月5日読了

    367ページ

    先日読了した「リーダーの本義」で根本博陸軍中将を知り、その生き様と本義を貫いた人生に感動。ベースとなった本書を是非読んで根本博中将をもっと知りたいと思った。

    1945年8月15日、駐蒙軍司令官だった根本は玉音放送に続いて、管轄する地区全域にマイクを取り放送を始める。
    普通であれば玉音放送=無条件降伏=武装解除なのだが、それではここで暮らす人々の安全が守れないと判断し、人々が無事にこの地を離れるまでソ連と徹底抗戦を支持する。

    これは戦争犯罪になってもおかしくなく、死刑になっても文句は言えない判断である。
    しかし、根本は以前所属していた部署でソ連のことを知ってったためここで武装解除するとひどい目にあうと判断したのである。

    この事実は私は知らず、ソ連参戦から敗走に敗走を重ねた関東軍の満州に居た人々は略奪、レイプ、虐殺と恐ろしい目にあったのは山崎豊子の「大地の子」でも知り、残留孤児問題などを巻き起こしたが、根本の管轄していた中蒙地区では最後の一人が列車に乗るまで日本陸軍がソ連と戦い、人々を守ったのである。

    これは根本だけの力でできたことではなく、避難させるにあたりソ連でも共産党でもなく、蔣介石の国民軍に敵ながら力になってもらい実現できた。

    根本は蔣介石率いる国民軍の支援で無事帰国できたのだが、中共内戦で国民軍が劣勢になり、最後の決戦が近いと知ると密航して台湾に渡り、蔣介石を支援し金門決戦を軍事顧問として支援し、見事な勝利をもたらすのである。

    金門島の決戦に勝ったとしても、共産党が中華人民共和国の建国を宣言しており、蔣介石の勝利にならないのは明らかだが、昔の恩義に応えるべく台湾に渡るのである。

    本書では中蒙から、帰国〜台湾への密航、金門決戦が丁寧な取材に基づいて描かれており、しかし、根本無くしては勝てなかった金門決戦だが、台湾の歴史には根本は一切出てこない。

  • 「ようし、それなら釣りだ」  根本のいいところは、決して悲観的にならないことだ。いつも前向きに事態を捉えて、部下たちを不安にさせずにやってきた。総指揮官が頭を抱えたり、不機嫌になったりすれば、部下の士気は落ち、心理的にも不安定になる。

  • 本当に凄い人は、何も言わないと聞いている。その通りだな。

  • 歴史的な話自体もさることながら、その後埋もれかけていた事実に光を当てていく過程がまた心打たれる話だった。これぞノンフィクションと言いたくなるような一品。

  • 台湾に駐在していても、こんな話が有ったなんて全く知らなかった。金門島で国民党が人民解放軍に勝ち、その島が防波堤となり、台湾が共産化されずに済み、いまの傲慢な中国が太平洋で暴れるのを押さえ込んでいる。
    国民党は台湾人にとっては目の上のたんこぶではあるが、役に立った側面もあるのだと気づかされた。
    それにしても、日本と台湾の歴史的なつながりはとても深い。

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。

「2022年 『“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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