- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041018880
感想・レビュー・書評
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序盤、追うものと追われる者の展開かと思いきや、以外な方に話しが進んでいった。
作者の作る世界観も秀逸でキャラクターも魅力的。コレはやめられないですね。
下巻が楽しみ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文章が読みやすく、テンポよく話が展開していくので読んでいて楽しい。
「獣の奏者」や守り人シリーズとまとう雰囲気は同じ。独自に作り上げた世界観の中で真摯に生きる人を描いている。
この本が発売された頃に一度読んだはずなんだけど、話の内容をほとんど忘れていたし、初めて読んだ頃とは違ってコロナ禍を経ているので、自分も感じるところが変わってるという感覚がある。
思い返してみれば、病をテーマにした小説はこれ以外に読んだことがないかもしれない。
未知の病に立ち向かう術を見つける方法は、病素の数だけあって、病に対する考え方も人によって違う…
今まで人類が辿ってきた医学の道って途方もない努力の上にあるんだと改めて感じることができた。
あと単純に、病にかかった者と病を治そうとする者、両側面から原因不明の病を追っていくというストーリー展開が面白い!
はやく続き読もうと思う。 -
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/173884 -
久しぶりにファンタジー系を読んだ。面白い。
屈強の戦士であるヴァンと天才的医師のホッサルがこれからどのようにして出会うのかが楽しみ。
それにしても、支配している側もされている側も、それぞへの言い分があり、考えを統一するのは難しい。私は、アカファ側に肩もってしまうけども…。
謎の病についての解明は下巻から。引き続き、読むことにします。 -
初めにファンタジーと知らずに読み始め、久しぶりのファンタジーだったので、最後まで読み続けられるか不安になりました
初めはファンタジー世界観の説明から始まるのでそれを覚えるのが、少し面倒だったけどシンプルだったので大丈夫だった
内容的にはお互いに失った親子の物語
ほぼほぼ世界観や歴史の説明ばかりだが、動き始めると面白くなるけど、また説明ばかり
上下で終わるみたいだけど、終わるの? -
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読みにくい
途中で諦めた -
主人公達が今後どうなるか楽しみ。
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幼少期ぶりの上橋菜穂子作品。
おそらく児童文学?の種類に入るんだろうけど、設定がしっかり作られていている分、「これ小さい子が読めるの…?」と思えるくらい本格的。
下をまだ読んでいないので何とも言えないけど、結末がどうなっていくのか気になる。 -
コロナ渦に読むのにふさわしいはなしのような気がします。
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ファンタジーの世界観がリアルにできあがっててすごい!人々の生活とか生計の立て方、自然の描写、国の政策など、すごく細やかでリアル。主人公の飛鹿使いヴァンと医者ホッサルはプロの一面もありつつ人間的で、応援したくなる。後編で2人がどう交わるのか楽しみ。
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コロナ禍を予見したかのような展開。
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おもしろい ドラゴンクエストとか小学生の時に読んでたファンタジーの大人版。
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女子栄養大学図書館OPAC▼
https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000022724 -
久しぶりに冒険小説を読みました。読みごたえあります。ヴァンは、実は、飛鹿なんじゃないかと思いながら読んでましたが、どうも違うようです。
微笑ましい描写で癒され、ハラハラドキドキしながら読んでます。 -
久方ぶりの上橋作品。
ど真ん中ストレートな上橋作品。
流行り病、異民族、医学、宗教、様々なキーワードが複雑に絡み合って、一つの大河を形成している様。
下巻が楽しみで仕方ない。 -
登場人物の入れ替わりとストーリーが行ったり来たりで、読解にかなり時間を要した。
下巻が楽しみ。 -
遂にきました!上橋菜穂子さんです
もちろんファンタジーも大好きなわたくしですが
なんとこの和製ファンタジーの巨星上橋菜穂子さんは読んだことなかったんですよね
ただいつかは読まねばなるまいと思ってたんですよね!守り人シリーズ(おいっ)
いやだって、守り人シリーズ長いじゃないかよ!(逆ギレ)
もし読み始めてイマイチ肌に合わなかったら口惜しいので、評判のいいこちらで試し読みというか…
で、読んでみて思ったのはやっぱり面白い、いや上巻はまだ面白そうって段階かも
しかしこの主題に疫病を持ってくるのって凄いね
あとしっかり世界ができあがってるのが見えて力のある作家さんだな〜と今更ながらこの巨匠にたいして失礼な感想を抱いたりしたのでした
よしっ、下巻だ
あ、あと和製ファンタジーのもう一人の巨星小野不由美さんの十二国記シリーズも未読なのよね
こちらはもっと長い、トホホ
ちなみに巨星すぎる栗本薫さんのグイン・サーガも未読なんですが、こたらは全く読む気しません
だってウルトラ長い上に未完なんだもん!
だって海外ファンタジーばっかり読んでたんだもん!(でもハリポタ未読w)-
2022/09/10
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これだけは言わせてね
一応ちゃんと日常生活送ってるからね
今日もちゃんと庭の草取りやったからね!これだけは言わせてね
一応ちゃんと日常生活送ってるからね
今日もちゃんと庭の草取りやったからね!2022/09/10 -
2022/09/10
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とらわれの奴隷ヴァンはアカファ岩塩鉱で働かされていた。ある日狼らしきものが襲撃、そこにいた人たちはみな噛まれ病気が蔓延していく、ヴァンも病に苦しみ、目が覚めると赤子とヴァン以外はみななくなった。ヴァンは赤子を守りながら謎の病を追っていく壮大で美しいファンタジー小説です。どんどんと話がつながっていくさまは読み手の手が止められなくなって行きます。年齢、性別問わずお勧めできる小説です!
【中央館/913.6/UE/1】 -
後でまた読み返す
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「生き残った者」
目覚めた時に見た景色は。
肉眼で確認出来たのは、たった一匹だったろうが多くの者に傷があるのであれば複数いたのかもな。
足枷から解放されたうえ、氏族の情報が少なかったからこそ通じた嘘だな。
「恐ろしき伝説の病」
あの場所で起こった事は。
異変に気付いた者は計り知れない恐怖を抱いただろうが、病の存在を知った後の方が怖かったかも。
ほんの少し残った痕跡から、あれだけの事を割り出せるのは凄い事だよな。
「トナカイの郷で」
自分の知る知識を伝えて。
何も教えられぬまま育てろと言われても、上手くいく訳はなく失敗する未来が見えたのではないか。
偶然出会わなければ支出がマイナスになり、生活すらも危うかっただろう。
「黒狼熱」
襲撃で倒れた者達の行末。
確実と言いきれないが可能性としてある限り、何故その者は病持ちの猟犬を操る事にしたのだろう。
助かるかもしれない微かな光を閉じたのは、大丈夫と思っていたのかもな。
「〈裏返し〉」
自分の意思とは関係なく。
追う者と追われるはずだった者だが、名前を知っているという事は誰だか気付いて話しているのか。
幼い子を連れ去るのは簡単だったろうが、何故狙われたのか疑問が残るな。
「黒狼熱を追って」
地図に記すと見えてくる。
頭の中で整理しきれない物は、一度書き出してみると今まで見えなかった答えが浮かんでくるよな。
まさか自身の故郷で囚われの身になるなんて、道中含め想像しなかったろ。 -
病に対峙した時に、身体は重苦しく、精神も徐々に疲弊していく。何かに取り憑かれてしまったのかと、非科学的な妄想が膨らんでしまうこともある。コロナが蔓延している今も、誰かの陰謀なのではないかという噂も聞こえてくるように、人間は未知のものへの恐怖を目に見える誰かのせいにしたくなるのかもしれない。
しかし、疫病は地球や人間の営みの変化によって必然的に起こりうるものであるような気もする。それでも、人間は諦めず、知恵を絞り、病に真正面から向き合って生き延びる方法を見つけ、命を繋げ進歩していくことを信じたい。 -
失礼を承知で書くが、流行りの異世界モノとはやはりレベルが違う 世界の一部を描く為に世界を検証し倒してるんだろうなと思わせる。読み返してみたら新たな発見やネタ振りもいっぱいあると思う、時間が経ったら読み返したい作品の一つ。
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★評価は読了後に。
前々から読みたいと思っていた本作、遂に手に取りやした。
期せずしてなのか、何だかここ2年位の世の騒ぎが展開されているようで。この奇妙なシンクロを感じつつ読み進めてますが、色んな警鐘が見え隠れしていて考えさせてくれます。 -
少し前の作品と思っていたが、8年も前の作品と知って驚いた。図書館の分類では、児童文学で更にビックリ。素直に面白い。すぐに下巻を読もう。
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アニメ映画の方を先に観賞しましたが、専門用語や世界観の設定への理解が乏しく、理解しがたいところもあっため、原作を手に取りました。
映画を観てから読んだので、登場人物の人物像が想像しやすく、散りばめられた細かな設定も理解しながら楽しむことができました。
映像ではヴァンを推してましたが、原作ではホッサルとマコウカンの関係とやり取りになんだかホッコリしました。
なので、次巻の展開が非常に気になります。 -
最高の上橋菜穂子ワールド。
練り上げられた世界が
精密に構築されていて、
読んでいてため息が出ます。
多様な人々の文化を描くときに
食事の場面と、食べ物の名前を丁寧に
書いてくれているところが
活き活きした情景になっているんだと
思います。
大好きな作品です。
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映画の予告見て読みたくなりました。
まだ間に合うなら観に行こうかな。。
かつて国を恐怖に陥れた黒狼熱に限りなく近しい病気が見つかった。
その犬(?)に噛まれて発症したのに生き残った逃亡奴隷のヴァンと同じ岩塩鉱にいた幼子のユナ。
黒狼熱を治そうと奮闘するオタワルの民であるホッサル達。
2つの話を軸にして交互に物語が展開されますが、とても読みやすい。そして、この2つが交差するのが楽しみで仕方がない。結構早いうちからヴァンが見つかっちゃうかと思ったら絶妙にならなかったし。
大陸特有の国同士の侵略や差別、服従に圧政といった重々しい背景がありつつ、極めて致死率の高い黒狼熱が人為的可能性で広められる恐怖。
内容がシリアスな中で、時にはさまる天真爛漫なユナや、飛鹿とかトナカイなどの動物の描写が可愛くて癒される。
オタワルの民は西洋医術、清心教は東洋医術なのかな?とか現代との共通点を探しながら読むのも面白い。
壮大な内容で停滞する場面もなく、読み応えがあるので下巻まで一気読みしたくなります。 -
映画になる話を見て読みました。
黒狼熱という未知の病に立ち向かう医術師の姿が現在の医療現場と重なります。
狼に噛まれても生き残ったヴァンと医術師ホッサルの2つの話が交互に進んでいきますが読みやすいです。ヴァンの身に何が起きているのか、ホッサルの従者マコウカンの故郷で何が発端となったのか。
謎に近づいていくのがドキドキします。下巻が楽しみです。