鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
4.03
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本棚登録 : 8686
感想 : 739
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  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018880

作品紹介・あらすじ

強大な帝国から故郷を守るため、死兵となった戦士団<独角>。その頭であったヴァンは、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。 その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾うが!?

感想・レビュー・書評

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  • 読み方が独特過ぎて全く慣れないまま前半が終わった。

    特殊な読み方には頻繁にルビを振ってくれているのでなんとかついていけた感じ。

    現状どういう終わり方をするのか全く予想できないのだけれどもヴァンとホッサルはいつ出会うのかしら?

  • 久しぶりの上橋菜穂子作品。
    面白かった。
    難しい漢字と言葉に時々頭にハテナが浮かんだけどそれにしては読みやすく気づけばのめり込んで読んでいた。

  • 本屋大賞、受賞作読破の流れでチャレンジ。
    カタカナの名前に苦戦も、登場人物一覧に助けられながら後半へ。

    最後に何を教えてくれるのか、おとしどころが全く想像つかずです。

    ヴァンがスカッとさせてくれるかな?
    期待してますよー。

  • 年度末でなかなか忙しくて、読書の時間が取れず遅読に拍車がかかってしまった…。
    登場人物や地名を忘れて行きつ戻りつなんとか読み終えたが、やはり硬派なファンタジー小説で面白い。
    逃亡奴隷のヴァンと天才医術師のホッサルがどのように交わっていくのか下巻に期待。

  • 本当に久しぶりのハイファンタジー。上橋菜穂子さんのこの本で良かった!と思いました。とても面白い。
    詳しい感想は「下」を読んでから、と思うのだけど、ここまでの展開もドキドキワクワクして、食い入るように読んでしまった。

    ヴァンの温かい人柄、ホッサルの冷静で賢明な判断、どちらも読んでいるこちらの気持ちを削ぐことがなく、胸が高鳴る。
    登場人物と地名の多さに初めは何度も行ったり来たりしたけれど、慣れると頭の中で人物が活き活きとしてきて嬉しかった。

    ホッサルとヴァンの冷静沈着なところ、あまりにも説得力がある。唸る。

    二人の主人公のストーリー、こんなところで!と終わってしまった。どうなるのか、下もとても楽しみ。

  • ファンタジー過ぎて難しかった。

  • ベースはファンタジー小説だけど、色々な要素が散りばめられていて、考えさせられるものがあった。生命の神秘、医学、生物学、望郷の思い、飛鹿や火馬など飼育動物との関係性などなど。
    コロナ禍前の作品なのに、コロナ禍の状況を予見した描写に驚いた。
    メインキャラ達が魅力的で、誰しも活き活きとしていた。

  • 読み始めてすぐに夢中になりました。
    登場人物が巻頭にありますが、自分なりにA4用紙に関係図などメモし、ネットから地図を引っ張ってきて位置関係や時代背景などを書き込みながら読み進めています。

  • ジビエの人気がジワジワ来てますね♪

    ってな事で上橋菜穂子の「鹿の王 生き残った者 上巻」

    謎の狼?野犬?に噛まれた人々や周りに居る人々が次々と原因不明の熱等で死んでいく…。

    数百年前にも同じ様な伝染病で一国を失った事が。

    そんな中に噛まれても生き残った者が居た。

    その原因を探るべく旅へ…。

    その他、色んな思惑や国との絡みがあり、実は陰謀、策略を影で操る物が…w

    って上巻はこんな感じ。後半になる程面白くなってく♪

    下巻が楽しみじゃけど、まだ予約して無い(笑)

    2015年11冊目

  • 架空の国が書かれている作品ではありますが細かく設定があり、考えた筆者をすごいと思わざるをえません。それから、医療VS病という単純な話ではなく、江戸時代の漢方医VS蘭学のような医療同士の対立があるのも、話がより複雑になって面白いなと思いました。

  • 生きる、ということを色んな状況、立場から考えさせてくれる小説だった。主人公と共に旅し、壮大な世界を充分に味わ、その世界の風を感じられるようだった。

  • 登場人物の名前が難しくって最初なかなか読み進めるのが難しかったのですが途中からは引き込まれてスイスイ読めました

  • このジャンルは好きなのでいいのだが、名前よみづらいなあ

  • 民俗学とか人文科学といったモンゴルや東欧あたりに実際昔ありそうな話。
    医療ドラマのような感じも。
    ファンタジーだけれど、現実味もあって。
    大人用ファンタジーというか
    堅めなファンタジーというか

    下巻はどうでしょうか?

  •  様々な展開を楽しめる旅だ。

  • 上下持ってる

  • 下巻にて記載

  • もののけ姫的な環境イメージの、子供向けファンタージーなんか。
    社会設定とか大人向けの気がするんだが、文体とか、児童小説?
    変に漢字を使って読み仮名を当て字っぽくしてるから読み辛い。読み方覚えられん。
    世界のイメージは隣の大国かなと思うところもあるが、感染を、どうやら武器として使用しているらしいところなど、時期的に予言めいた感じもあったのか。

    読みやすいのは読みやすいので、このまま下巻に。

  • 4.0

  • 「身体とは何か。生命とは何か。人の身体を見るたびに、それを思わずにはいられない。」

    獣の奏者で上橋菜穂子先生を知り、またあの壮大な世界観を堪能できるのか…とわくわくしながら鹿の王を手に取りました。登場人物の視点が次々と入れ替わり、政治や人種、宗教に関わる様々な人々の思惑が交差する。獣の奏者を読んだ時にも感じましたが、上橋菜穂子先生はほんとうに医療や科学、生物学に明るい方なんだなぁと。

    下巻も楽しみです。

  • この世界に入り込むまで、少し難しそうに感じたけれど、どんどん面白くなってきた

  • 帝国から故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団の頭ヴァンは岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが…。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40217795

  • 2016年に読んでいたのですが、再読。
    その時も一気に読んだけど、感想書けなかったんですよね。深すぎて。

    ただ一つ言えることは、上橋菜穂子さんはすごい。
    これ、図書館とかで児童書に分類されているんだけど、児童書か? 本当に?
    まず文章が美しい。情景が浮かぶよう、とはよくいうけど、色とりどりの景色が見えました。
    (想像力ない自分にも見えたから、本当にすごい)
    あと、世界観がすごい。全然手抜きしてない。深く何層にもなって世界を作っている感じ。
    会話も高度。児童向けだと手抜きしてない。賢い人、そんなに賢くない人、色々企んでいる人、いろんな人がいるけど、キャラクターがしっかりしてるから、すごく深い。

    確か以前も一気読みだったけど、今回も一気読みで下巻に行きます。

  • 上橋さんのファンタジーは世界観がしっかり作り込まれてるので最初は人の名前とか国の名前とか色んな民族についてとか覚えるのが大変ではある。

    まあしっかり覚えはしなくても読めてしまうし面白いからすごい。

  • 狼?犬?に噛まれた事から発症する病と、その病から立ち直ったヴァンとユナの物語。

  • コロナ前に読んだ。面白かった。ユナかわいい

  • 序盤、追うものと追われる者の展開かと思いきや、以外な方に話しが進んでいった。
    作者の作る世界観も秀逸でキャラクターも魅力的。コレはやめられないですね。
    下巻が楽しみ!

  • 文章が読みやすく、テンポよく話が展開していくので読んでいて楽しい。
    「獣の奏者」や守り人シリーズとまとう雰囲気は同じ。独自に作り上げた世界観の中で真摯に生きる人を描いている。

    この本が発売された頃に一度読んだはずなんだけど、話の内容をほとんど忘れていたし、初めて読んだ頃とは違ってコロナ禍を経ているので、自分も感じるところが変わってるという感覚がある。

    思い返してみれば、病をテーマにした小説はこれ以外に読んだことがないかもしれない。
    未知の病に立ち向かう術を見つける方法は、病素の数だけあって、病に対する考え方も人によって違う…
    今まで人類が辿ってきた医学の道って途方もない努力の上にあるんだと改めて感じることができた。

    あと単純に、病にかかった者と病を治そうとする者、両側面から原因不明の病を追っていくというストーリー展開が面白い!
    はやく続き読もうと思う。

  • ▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
    https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/173884

  • 久しぶりにファンタジー系を読んだ。面白い。
    屈強の戦士であるヴァンと天才的医師のホッサルがこれからどのようにして出会うのかが楽しみ。
    それにしても、支配している側もされている側も、それぞへの言い分があり、考えを統一するのは難しい。私は、アカファ側に肩もってしまうけども…。
    謎の病についての解明は下巻から。引き続き、読むことにします。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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