- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041034743
感想・レビュー・書評
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嘘がつけない障害をもつ「オネストマン」が集められた島でおきる殺人。
設定が最初からふっとんでて手面白かった。
ただところどころ読みにくくて、うーんてなった。
オチまでいろいろ詰め込まれすぎたかな…。 -
「大樹の締まった肛門に、千果の人差し指がゆっくりと押し入ってきた。」などのエログロ表現は問題なかったものの、少女を監禁する売春組織のえげつなさが嫌で、前半は読むペースが上がりませんでした。
しかし、オネストマンとノーマルマンの設定をきっちり描ききったことで続殺人事件の真相はストンと腑に落ちるものになっていましたし、誰が真の探偵役なのか分からない展開がスリリングで楽しめました。世界観が奇想天外でロジックは詰め込み過ぎの感がありましたが、やりきった感があって良かったです。 -
前作「人間の顔は食べづらい」よりもグロ度5割増しくらいか。最後の最後まで、結合人間の設定要らないじゃん、と思わせておいてからの怒涛の畳み込みには瞠目だが、ここまでグロ描写をする必要があったかは疑問。解決のカタルシスの大きさと天秤にかけると、はっきり言っておすすめは出来ない。5.0
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話題を集めたデビュー作は未読ですが、SFチックな特殊設定を持ち込んでいる点は同じなようです。
こういうミステリの場合、如何に設定を上手く伝えているか、それでいて如何に盲点を突きサプライズを演出するか、という点が肝心になってくると思います。その点を本書は見事にクリアしています。本書のように、前半で設定を語るために一つのエピソードを語り、後半で本編の事件という2部構成は非常に有効な手段でしょう。さらに前半と後半の物語が重なり合ってくる辺りは、ミステリの醍醐味を味わえます。
非常に入り組んだ真相のため、理解するのに苦労する面はありますが、よく考え抜かれた力作だと思います。 -
猟奇の皮を被ったロジック。やや地に足が着きすぎな気もする。