- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041048955
感想・レビュー・書評
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「旅に出よう」
いつかの別れの日の為に。
やけに口にする思い出という単語に、まさか彼が自分達との別れを覚悟する為にも今回の旅行を企画し費用まで負担したと知った彼はショックだったろうな。
出会いがあれば別れもあるのは当たり前の事だが、それを前提として共に過ごすほど悲しい事はないだろうが何かあった時の覚悟は人一倍出来るのかもしれないな。
「楽しいこと」
金銭等に関しては忘れて。
折角の旅行なのだから普段は気にする金銭の事は一度忘れて、お金では買う事の出来ない楽しい思い出を増やす方が何よりも一番だろうな。
自分の傍から居なくなる事を悲しんでばかりいたら誰かとの新たな出会いすら怖く感じてしまうかも知れないが、その人との思い出が消える訳ではないもんな。
「誰もいない部屋」
主を失い行き場も失った。
人の死はいつ訪れるかなど誰にも分からないが、まだまだ若く病気も無い人間が交通事故等である日突然亡くなったら遺族の方は整理がつかないだろうな。
遺品整理は時間がかかる上に亡くなった事を実感し嫌かもしれないが、自分達から見たら思い出の品かもしれない物を他人にゴミと分別されてしまうのはどうなのだろう。
「置き去りにされたものたち」
家族と呼ばれる人は他人で。
彼の家族に関する背景を知ってしまうと遺品整理わ頼んだのも無理はないかもしれないが、アルバム等も処分のされてしまうのは少し悲しいかもな。
大切な物は全て持って行ったとは言っていたが、あの鍵の掛かった引き出しが開いた時の事を何一つ聞いてないとなると彼の大切な物には興味無かったのだろうか。
「いつでもそこに」
ずっと見えないけれど傍に。
主人との約束を守り傍に居たが、姿も声も認識されない寂しさや悲しさは大きかったろうに一人で先に逝く事なく最期まで寄り添うだなんて凄い事だよな。
突然の出来事で自分が亡くなった事は辛うじて理解していたのだろうが、彼自身あの場に現れて現実を聞くまで不安な日々だったろうな。
「ロイド、ひとりでできるかな?」
いつも大切に扱ってくれる主。
熱に弱いというのは料理を手伝う上でかなりのハンデとなるだろうが、今の世の中には簡単に危険から護ってくれる調理器具は沢山あるからな。
彼がメインとして料理している姿というのは余り見た記憶はないが、大切な現在の主人に対する想いがたっぷり詰まった一品なんだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さらさらと読んでここまで来た。まだ続きがあるけど、よめるかなぁ。
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便利屋で、黒猫とドーナツ の話。
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ドーナッツが…食べたい…
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シリーズ7作目。楽しそうな京都旅行に始まって、何ともいえない黒猫の話にジーンとなって。毎回おいしそうな食事で本当に毎回楽しみな作品。
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?旅に出よう
?楽しいこと
?誰もいない部屋
?置き去りにされたものたち
?いつでもそこに
、相変わらずロイド、夏神さんと海里のトリオが何ともいい感じ。穴のあいたドーナツ出なくまん丸のドーナツはわたしにとっても懐かしかった。 -
京都旅行、遺品整理の助っ人を経た秘密のカードとオルガニートと猫の霊がしんみりする温かさ。悲しみを増やす為の出会いじゃないとぶつけ後から気に病む海里の優しさも繊細ですき。ロイド相手のように突っ込みが入れば良いんだろうけれど一切ない李英から海里への天使発言が落ち着かない。手作りドーナツが美味しそう!