- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041853047
感想・レビュー・書評
-
専ら、浴室で。全編に渡って流れる透明感が私をそういう気にさせるのかしら。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だめだめでもいいじゃん。<br>
綺麗じゃなくても賢くなくてもいいじゃん。<br>
一生懸命生きててもさ、運がいい悪いってきっとあるよね。<br>
背中をぽんぽんと叩いてくれるような本で<br>
私はとても好きです。<br><br>
こんな優しい本を書く人が<br>
どうして自ら命を絶たなければいけなかったんだろう。<br>
-
短編集。どこかマイナスな気持ちをかかえた登場人物たち。最後の話はすっきりします。
-
生きていると「落第生」な時もあるものですよね。
-
すべての落第生へ捧ぐ。
-
文壇では間違いなく優等生だった鷺沢萌。突然無くなったのは衝撃だった。
-
鷺沢萠さんも好きな作家さんの1人です。人生で「F(不可)」だったとしても、ちゃんと歩んでいきたい。
-
読んだんだけどこれもまた記憶から抜け落ちてるー…
-
「「A」ばかりの人生なんてつまらない、などと言う気は毛頭ありません。そうできる条件と幸運にさえ恵まれたのなら、泣かないほうがいいし痛みや悲しみは経験しないほうがいい。後悔なんて、する必要がないほうがいいに決まっています。
けれど、人々がよく口にする「後ろを振り返るな、後悔だけはするな」ということばにも、やはり私は簡単に頷くことができません。常に常に「前」だけを向いて生きていくことが、そんなに正しいこととは思えないからです。
欲しかった「A」をもらえず、「A」どころか「B」にも「C」にも手が届かずに、「F」を取ってしまったのなら、してもしても足りないほどの後悔の原因が自分の歩んできた道のどこかにすでに存在しているのなら、気の済むまでそれを見つめ気の済むまで後悔したっていいじゃないか、と思っています。
そんなふうに後ろをときどき振り返りながら、おずおずと、おっかなびっくりに歩いていっても構わないと思うのです。前を向いていなくても、胸を張って顔を上げて歩いていなくても、強くなくても優しくなくてもカッコ悪くても構わないと思うのです。ちょっとずつでも歩くことを止めさえしなければ。」あとがきより。 -
短篇集。どこかに「落第」のFをもっているひとたち。だいすきな鷺沢萠。読後感がすごくいい。