笑う警官 (角川文庫 赤 520-2)

  • KADOKAWA
3.61
  • (14)
  • (36)
  • (43)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 312
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042520023

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 確かに前評判が高いだけあって、面白かった。

    社会の変化が押し寄せているのもよくわかったし、
    謎解きの部分も面白かった。
    動機もはっきりしていたし。

    今まで皆無だった、
    刑事どうしの人間的つながりが表現され始めたのも良かったし、
    主人公のマルティン・ベックの家庭が、少し居心地がよくなって良かった。
    ほんの少しだけ。

  • 妙に薄暗く、湿っぽいと同時に、汗とタバコの匂いが充満していそうな空気のある小説。情痴殺人犯に括弧書きで(サディスト)とあったり、迷宮入り事件の被害者の経歴などに当時の性に関する偏見が垣間見える。

  • 評価が高いというのも納得の結末。ただし個人的には名前が覚えられないよ…

  • スウェーデンミステリー。「マルティン・ベック」シリーズ。まあ普通。

  • あまりにも利己的な動機の理不尽さに読者は怒りを覚える。そのまま終わってしまえば、とても後味の悪い暗い警察小説だが、ワンテンポ遅れた電話とラストシーンの笑う警官のシニカルな描写が作品の印象をかなり持ち上げている。ストックホルムの寒い夜に起こったマシンガン乱射事件。事件の大きさの割に淡々と進むストーリーだが、犯人に行き着くまでの過程の多様さが作品の魅力。たくさんの登場人物がいろんな方向へ向かい、また収束していく様子はよくできていた。

  • 読みにくい。聞きなれない人名のせいか。それが気にならないなら、警察小説の佳作として楽しめる。

  • なんともいえないどんよりとした薄暗い風景を思い浮かべつつ読んだ。題材は今となってはさほどセンセーショナルではないかもしれないけど、ベックと同僚たちがいい味出してる。

  • 北海道、ストックホルム、スウェーデンなどを舞台とした作品です。

  • 88008

    2/5 現場に携わる捜査員たちのナマの感覚が伝わってくる。事件の大がかりなわりに動機、説得力が不足。

  • 佐々木譲さんの警察小説つながりで。
    某競作集でこの小説を使った作者さんがいた理由が分かった。

    凄く人物が分かって読みやすかった!翻訳の力でもあるだろうけど(高見さんは有名ですもんね)

    続刊を読みつくすのが楽しみ!!


    2010-1-21-23読了

全27件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1935年、ストックホルム生まれ。雑誌記者・編集者を経て65年から10年間ペール・ヴァールーとマルティン・ベックシリーズを10作書き上げる。ストックホルムに詳しく、マルティン・ベックシリーズの陰の主役ストックホルムの町と人々の暮らしの卓越した描写はマイの功績。現在ノルウェー語、デンマーク語、英語の翻訳者。

「2017年 『バルコニーの男 刑事マルティン・ベック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マイ・シューヴァルの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ケン・グリムウッ...
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×