徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川文庫ソフィア 99 ビギナーズ・クラシックス)

制作 : 角川書店 
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043574087

感想・レビュー・書評

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  • 本の構成的に若干の読みづらさはありましたが、総じてわかりやすく面白い本でした。

  • 本文は振り仮名付きで読みやすいが、解説が信じがたいほど頭が悪い。

  • 吉田兼好は、晩年の爺さんが硯に向かって常に何かしら書き記してるような文藝人間のようなイメージがあったが、兼好8歳ぐらいのときのエピソードがあったり、不動産投資家みたいなとこがあったり、意外な部分もあった。

    友達はいても心から話せる友達でないと、気を使ったり我慢したりして、かえって孤独感を感じるし虚しくなる。とか、読書は古今東西見知らぬ人と友達になるようなものだ。みたいな文章があって、雑誌のコラムに載ってそうな感じがする。

    財産や利権にしがみつく者も、仁義や仏法にしがみつく君子や僧侶も同類で過度の執着は己の心を曇らせ、破滅を誘う、みたいな文も良かった。

    女によって男は磨かれ、外見とかも取り繕おうとする。って書いてる割に、女は要らぬことまでよく喋り、利己主義で頭が回るのに、変なことを遠慮し、素直でないくだらないものと評してるのが面白い。今だったら批判されたかもしれない。

    ペットを飼うことの批判とかも面白い。自由に動き回る獣や鳥を檻に閉じ込めて束縛するのは、動物のこれからを生きる喜びを奪い苦しめると言った旨だが、今のコロナ禍にも一筆書いて欲しい。いくら好きでも四六時中いたら嫌な部分も出てくるだろうし、別居してたまに会うぐらいの方がお互い新鮮で良いだろうと現代に通ずる非婚みたいなことも述べてたりする。

    いろんな書籍からの教えを引用してるのを見るに結構読書家・勉強家なのかもしれない。

  • 今から700年前の随筆であるが、現代にも通じるところが多い。
    ●無常迅速:考え方や価値観、繁栄、生死は常に変化
    ●牛を売る者:生死は常に身近にあり、死があるからこそ生が引き立つ。
    ●高名の木登り:ミスは油断したときに(安きとき)に起こる
    ●未完の完:あまりに完成された者は趣が無く、どこか欠けていたり、足りない方が趣があるものである。(そのためわざと未完で終わらせる建造物がある)
    ●蟻のごとくに:多くの人は名誉や金銭のために、蟻のようにあくせくしているが老いと死はすぐにやってくる。名利に明け暮れている人は、老いが近づいていることを意識しない(老いや死を恐れない)。一方で、無常の原理をわきまえず、老いと死を必要以上に恐れる愚人もいる。

  • 2017.08.27 『13歳からの道徳教科書」からの選書
    2017.12.28 日本の文学作品を読む(2018年に向けて)
    2017.12.30 『古典力』より

  • わかりやすい!読みやすい。訳の後にある一言が、おもしろかったり新たな視点だったり解説だったり。それが、読者にとっての徒然草に幅をもたせてくれる。
    繰り返し読んでもっと咀嚼してみたい。

  • 「徒然草」の現代語訳と原文、解説のついた新訳版。
    現代語訳が非常にわかりやすく、
    時代の違う京都在住の人のエッセイとして
    普通に読めてしまう。

    短い「連」中心のエッセイは
    ぼやき節であったり、人の生き方を説いていたりと
    ちょっと偏屈で筋を通す人だったらしい
    兼好法師の人となりがダイレクトに伝わってくる。

    そういう意味では軽々と時代を超える普遍性をもっており、やはりすごい。
    おもしろかったです。

  • 現代語訳、原文、軽い解説という構成。 教科書に載るような古典だし普通だったらあえて手を出そうと思えないけど、内容は「うらべかねよしのエッセー」といった感じで今読んでも古さは感じない。 700年前のものとは思えない。 なかなかおもしろい。

  • こういった…昭和以前の文芸作品みたいなのには苦手意識があったんですけれども、読んでみると割かし現代に通ずる部分もあり…なかなか楽しめましたね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    早い頃から世捨て人になってしまった兼好さんですけれども…独身のまま生涯を終えられたんでしょうか? 解説を読む限り、そのように感ずるのですが…

    こういう世の中から一歩引いた目で世間を見渡してみると…実に様々なことが分かる! ということが分かる書物でしたねぇ…まあ、この人はおそらく結婚には向かなかったのでしょう…。

    ↑なんか女人に性的な誘いを受けてうまく躱す方法みたいなのを文章にしてしたためていましたしねぇ…女子が苦手だったのかもしれません!

    ↑みたいな憶測が個人的には飛び交いますけれどもまあ、読んで損はない書物だと思いますよ!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 兼好さんの考える生き方考え方振舞い方指南本。今に通じる話ばかりでなかなか刺さるものがあります。ちょっとひとと話すときに気をつけねばと考えさせられました。

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