高丘親王航海記 III (ビームコミックス)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047366077

作品紹介・あらすじ

蜜人空海との再会
洞窟で翼を広げる少女との邂逅
鏡の自分に憑りつかれた国王との謁見
真珠採りの男たちとの遭遇

既知と未知、怪奇と幻想のアラベスク。
幻想文学史上に屹立する巨峰を、果敢なる漫画家が端正で妖しく描き尽くす。渾身のコミカライズ、第三巻。


●近藤ようこ ビームコミックス好評既刊●
『蟇の血』(原作:田中貢太郎)『死者の書』上・下巻(原作:折口信夫)『五色の舟』(原作:津原泰水)
『帰る場所』『水の蛇』『月影の御母』『美しの首』『猫の草子』『説経 小栗判官』『宝の嫁』『女神たちと』(共著:河井克夫他)

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感想・レビュー・書評

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  • 高丘親王航海記 | ビームコミックス | 月刊コミックビーム
    https://comicbeam.com/product/takaokashinno/

    「高丘親王航海記 III」 近藤 ようこ[ビームコミックス] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000413/

  • この独特の雰囲気を味わうことに
    専念するとしましょう。
    なかなか深いところは理解できない(汗)

    即身仏と出会ったあと
    祠で秋丸そっくりの妓女に会い
    それを追ってきた役人と一緒に宮廷へ。
    春丸と名づけた娘を連れて
    仲間のところに戻ると
    今度は秋丸が姿を消してしまった。
    おやおや。

  • 澁澤龍彦の原作小説のコミック化第3巻。インドシナ半島を離れてようやく天竺近くまで。親王の死期も近いことも匂わせつつ。

  • 高丘親王の静かさが良い。幻想の空海も良い。知るべきことを知っている静けさだ。

  • 3巻にて、4巻で終わり、と予告。
    ということは起承転結の転だが、この揺蕩い自体がいいなぁ。

  • 密人IV、鏡湖(I〜IV)、真珠(I,II)。
    年明けに2巻まで読んで続きを待ちわびているつもりだったけれど、春には3巻が出ており、この秋完結したとのこと。まずは3巻を入手してゆっくり読む。
    高丘親王(みこ)の薬子の面影を追うあやしくあやうい旅路は夢とおもえばすっと現実につながっている。雲南の舟上の夢で空海和上に再会し、秋丸とうりふたつの少女に出会い、雲南南詔国の王に見え(人違いながら問題を解決し)アラカン国めざす舟で異国の星見としりあったり儒艮に再会したり…六十七にしてはわかわかしい親王だが、寿命がもう一年に足りないという予感はどうなるのだろう。

    巻末解説は南伸坊。『高丘親王航海記』の漫画化を言い出し近藤さんにねだりつづけたのはほかならぬ南さんご夫妻(+その恩師巖谷國士さんも同じことを考えていた)だというのだから、GJというほかない。

  • 1-3まで読了。薬子にまた会えるのでは、という思いが天竺への強い憧れへと凝結し、当時で言えばもう老境も老境の年齢で、発心して、天竺へ向かった高丘親王。付き従うは僧ふたりと奴隷の身から逃げて来た秋丸。道中、ジュゴンが道連れになったり、アンコールの後宮をのぞいたり、アリクイに出会ったり、密人となった空海とであったり、丸木舟で空をとんだり、人と鳥のハーフが何人もいる部屋をとおったりと、奇想、アナクロニズム、アンチポデスにでくわしながら、天竺をめざしてたどりつかず、南海域をふらふらする。「何と呼んだらよいか分らないようなもの。世の中にはね みこ そういうものがあるのよ」(薬子)という言葉に象徴されるような。次巻、完結。完結したら、解説でオススメされているように、原作の澁澤龍彦「高丘親王航海記」を読み返したい。

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著者プロフィール

1957年新潟市生まれ。漫画家。国学院大学文学部卒。大学在学中にデビュー。「見晴らしガ丘にて」で第15回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。折ロ民俗学や中世文学への造詣が深く、安吾や漱石作品の漫画化にも取り組む。作品は「水鏡綺譚」「説経小栗判官」「ルームメイツ」「恋スル古事記」「戦争と一人の女」「死者の書」「夢十夜」ほか多数。第18回文化庁メディア芸術祭大賞受賞。

「2021年 『兄帰る 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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