お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂5 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2016年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048658997
感想・レビュー・書評
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いわゆる日常推理もの。不慮の事故で家業を継ぐことになった主人公が、和菓子を通じて様々人たち(友人、ヒロイン等)の問題を解決しつつ、和菓子店を切り盛りしつつ復興していく、という話。全体的に読みやすく、登場自分物たちも暖かい人が多く、ゆったりと読むには非常に良い本。
巻が進むたびに登場人物たちの人間関係が徐々に深まっていくのも心地よい。和菓子の説明も過不足無く(若干長い時もあるけど、それはそれで味)、かつ中編集なので隙間時間にも読みやすく、サクサクと読了してしまいました。
また、序盤や中盤に提示されていた謎や伏線が最後に一気に解消される様は見事で、良い終わり方をしたのも好印象でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何だかんだ言いつつ、シリーズ読破(^ ^;
いや、わし別に美味しんぼ嫌いじゃないし(^ ^;
ざっくりと粗筋だけ言ってしまうと、
「皆、落ち着くとこに落ち着きましたとさ」
となってしまいますが(^ ^;
中に込められた細やかな機微は、
読んだ人にしか味わえない贅沢な幸せ(^ ^
読後の副産物として、ものすごく浅草行きたくなる(^ ^;
しかも平日にじっくり時間をかけて歩いて見たい(^ ^
ぜひ近いうちに実現させたいと思っております(^ ^ -
栗田に片想いをしていた幼なじみの話が等身大で印象に残った。全体には本筋の物語より和菓子の描写に目がいってしまった。若鮎、かき氷、に続く大福の終盤の畳み掛けがほっくりしていて温かくて美味しそうで良い。ラストも意外性はないけれど幸せな満足感があってほっこりした。許しますの上からさだけ少し引っ掛かった。
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よし、完読。収まるところに見事に収まった、というのがラノベの良さです☆
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富樫からいきなりダメ出しされた若鮎
てっきり絶対やっちゃいけない所で間違っていたのかと
思いきや・・・え?そんな事?!って感じの理由だった
栗丸や葵さん他、イマイチ好きになれないキャラ達だったけど
最後に富樫が唯一好きになれたかな -
20163メディアワークス文庫刊。書下ろし。シリーズ5作目。最終巻。富樫さんの病気の顛末は、ちとオソマツ。大団円で良かったです。
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「若鮎」
毎日わざわざ店内に手帳を忘れて行こうとする理由は。
腕前がいくら凄かろうが、コミュニケーションが上手く取れなければ社会ではやっていけないよな…。
てっきり何か一悶着あるのかと思えば、菓子作りのアドバイスをするだけで帰っていった彼の目的は何なのだろう。
「かき氷」
長年隠し続けた想いを打ち明ける為に。
異性として意識されていないと分かりながらアプローチを続けるというのは辛いだろうな。
ただ幼馴染で家族のような存在というのは、場合によっては何よりも相手に一番近い存在なのかもしれないな…。
「大福」
全てが終わる前に話したかったことは。
不慮の事故と言えど、自分の手で将来を奪ってしまったと考えると逃げたくもなるよな。
彼のしたことは許し難い事だと思うが、過去を知ったからとはいえ彼を許した彼女は本当に強い人だな…。