ヴァルプルギスの後悔Fire2. (電撃文庫 か 7-23)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.51
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本棚登録 : 516
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048679381

作品紹介・あらすじ

正義の味方だって?そいつはなんの冗談だ。人の内側には善も悪もある。もし正義の味方ぶってるなら、さらに深い闇がその心の中に広がっているんだよ。それを誰よりも知っているよな、霧間凪…いや、炎の魔女よ。俺はおまえと出会うために今まで生きてきた。そうだ、おまえの胸を串刺しにしてやるために-それは、遙か昔から用意されていた運命。人知を超えた魔女どもの死闘が再開され、織機綺たちは否応なくそれに巻き込まれていく。己の無力さを知り、秘められし能力に覚醒し、そしてなお圧倒される-「私はもう、凪の役には立てません…」少女が絶望の呻きをあげるとき、脅威が牙を剥き、彼女たちの絆をずたずたに引き裂いていく。宿敵と運命と、そして決定された未来を敵にして、霧間凪はどう戦っていくのだろうか…。

感想・レビュー・書評

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  • 暦のなかでめざめた魔女アルケスティスは、凪のなかに存在している魔女ヴァルプルギスとの戦いに向けて行動を開始します。

    統和機構の「トラス・アトラス」のメンバーたちが暗躍するなか、織機綺はしだいにみずからの能力を駆使して積極的に戦い、凪を守ろうとします。彼女が変わったのは、リキ・ティキ・タビによって力を得たからでした。しかしリキ・ティキ・タビは、アルケスティスとヴァルプルギスの二人の魔女のあいだに生じたものにすぎず、けっきょく彼女は凪を守ることができません。

    羽原健太郎やラウンダバウトは、負傷した凪を救うために、彼女と協力関係にあった釘斗博士のもとを訪れますが、博士はドーバーマンと協力を結んでおり、健太郎たちはさらなる逃避を余儀なくされます。一方で、朱巳も統和機構の内部で起こっている変化に巻き込まれていきます。

    比較的動きのすくなかった前巻とは打って変わって、いっきょに各所でストーリーが転がり出したといった印象です。

  • トラスアトラス戦がまー入り組んでる。
    ビートの時には一冊につき一区切りとかあって読みやすかったけど、そのような気遣いは皆無です。あと2冊でどんな進行するのか気にはなる…。トラスアトラス戦が魔女戦争に移行するだけなんだろうけど。
    一期読みに際して情報収集したら「近年のかどちんはへたうまで何言ってるのかよくわかんない」という内容のものが散見されたけど、2009年の時点でその片鱗は現れてるのかもね。
    早く時雨沢恵一が読みたいよ!

  • 登場人物が増えてきて、だんだんおいてゆかれる。。。
    なんか、表紙の凪ちゃんが、他のイラストの凪ちゃんと比べて明らかに可愛らしい気がするのは、私だけだろうか。

  • 『混乱しているときに人が選択する道が、ほとんどの場合で間違っているのは、選択それ自体から逃げたがっているからである』(霧間誠一)

    『恐怖は外にはない。それは無力であるという、その認識そのものであり、すべては己のうちにしかない』(霧間誠一)

    同じ相手と延々戦い続けるということは結局、誰よりも敵のことを理解し、同質化することにしかならない。自分が確信できるものは相手も確信している。(パール)

    『―迷いはない、と人が思っているときはまだ迷っている。ためらわない、と思っている時はまだ逡巡している。真の行動は迷いもためらいもどうでも良いという放棄の中のしかない』(霧間誠一)

  • 大きく話が動き、先の読めない展開となった。色々、総括的な感じを受けるが、どこに落ち着くのか不安も伴う。

  • 読み直し。

  • まさか冗談のような渾名「炎の魔女」が本質を表していたとは驚いた。

    1巻の感想では凪が人間離れしすぎていると書いたけど、対極にいる「氷の魔女」の力が圧倒的すぎる。
    あのイナズマがああも圧倒されるとは。

    そして今巻のラストでは「ビートのディシプリン」の最後と繋がった。

    物語はさらに加速してどうなるのか先が気になる

  •  そろそろこの世界観の話終了してくれないかなぁ……。長いよ。

  • 1巻に引き続き、さらっと読めて面白かった。
    結構面白くなってきつつも今後が読めない感じ。
    続きを早く読みたい。

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著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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