コロヨシ!!

著者 : 三崎亜記

• 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年2月27日発売)

感想・レビュー・書評

[yumekoさんの感想 · 2012年1月16日]

20XX年、掃除は日本固有のスポーツとして連綿と続きつつも、何らかの理由により統制下に置かれていた。高校で掃除部に所属する樹は、誰もが認める才能を持ちながらも、どこか冷めた態度で淡々と掃除を続けている。しかし謎の美少女・偲の登場により、そんな彼に大きな転機が訪れ・・・・・・・というのがアマゾンでの紹介文。

「隣町戦争」「バスジャック」の三崎さんなので、難解な物語だろうと覚悟していた。
が、難解ではなかったんだけど、設定が設定だけに、なんと感想を書いて良いやら・・。

スコポン小説として読むとなかなか面白い小説だと思う。
だが、三崎さんの小説なので、表面に現れた世界と奥深くにある世界を私が理解することが出来ず本当の面白さがわからなかったと思う。

やっぱりもう少し、足に地がついた本を読んだ方が私のためになると思う。
ただ、「掃除」という競技？映像で見てみたいと思うなあ・・。

[itasakashitaさんの感想 · 2012年1月6日]

　三崎さんにしては珍しく、学園もの+スポーツもの。と思いきや、やっぱりだんだん不思議な世界になっていきました。不思議な登場人物が出てきて消化しきれない。　最後の場面もちょっと？？。掃除の描写もややこしくて想像するのが大変。でも、偲ちゃんかわいいし、なんかほっこりする。続編あるのかな？

[tomojujuさんの感想 · 2011年12月18日]

続きがあるのか。。。

[PORTAさんの感想 · 2011年12月2日]

最後の最後あたりで、言いたいことがわかった。
連載だからしょうがないが、話が長いから、読了感が鈍い感じ。
再編集して、圧縮してくれたらよいのに。

[はたけ次郎さんの感想 · 2011年11月1日]

掃除が伝統競技であり国から統制されたものという奇異な設定が面白い　演武など文章表現が細やかで綺麗だった

[annamariaさんの感想 · 2011年10月20日]

この作家さんらしく、設定がおもしろい。
掃除部や肩車部といった部活をあたかも本当にあるかのように
書いている。

[takasuzさんの感想 · 2011年9月13日]

三崎ｻﾝの中では毛色が違うｹﾄﾞ好きな話。長編だからかな。
分厚いﾜﾘにもう少し続いたらいいのにと思った。

[umiumiumiumiさんの感想 · 2011年9月11日]

素晴らしい！！！
こんなに楽しくって、引き込まれる作品は久しぶりでした。

[umi23さんの感想 · 2011年8月28日]

20XX年、掃除は日本固有のスポーツとして連綿と続きつつも、何らかの理由により統制下に置かれていた。高校で掃除部に所属する樹は、誰もが認める才能を持ちながらも、どこか冷めた態度で淡々と掃除を続けている。しかし謎の美少女・偲の登場により、そんな彼に大きな転機が訪れ―一級世界構築士三崎亜記がおくる奇想青春小説


現実とは違う世界を舞台にしつつも、ファンタジーというほど異世界ではなく、ごく普通の高校生が、現実にはないスポーツやそれに関する法律や設定の中で、自分の将来を見つめていく・・・そんな感じです。異世界設定なので、「掃除」に関する造語が多く、入り込んでいくまでがちょっと苦労しました。面白かったのですが、私には、万城目学の「鴨川ホルモー」を彷彿とさせました。しかもホルモーよりは読みにくい・・・解き明かされずに終わってしまった謎もあったので、読了後、すっきりとはいかなかったです。

[izumiさんの感想 · 2011年8月28日]

他の作品同様、現実とは少し異なる世界の話。「掃除」というスポーツを通した青春小説でもあるけど、単純な物語ではなく、独特な世界観が面白かった。
三崎さんのほかの小説でもそうだけど、主人公が現実から不思議な世界に入り込んでいく、というものでなく、私たちの現実とは違う不思議に思える状況が日常としてある状態からストーリーが始まるのだけれど、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていく。
他の作品と共通する場所、世界が出てきたのも嬉しかった。

続編があるらしいので、ぜひ読みたい。

著者プロフィール

1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞しビュー。同作は18万部のヒットとなり直木賞にもノミネートされた。著書に『廃墟建築士』『刻まれない明日』『コロヨシ!!』『決起！　コロヨシ!!２』など。

「2021年 『博多さっぱそうらん記』 で使われていた紹介文から引用しています。」