- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048740142
感想・レビュー・書評
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コロヨシ!! は高校の三年間しかできない、政府に制限された「掃除」というスポーツを通して、主人公が成長していく奇想青春物語です。初めは私たちと文化が異なる独特の世界設定や造語がわかりにくく、戸惑うこともありましたが、慣れてくるとその世界観にどんどん引き込まれていきます。架空のスポーツである掃除の描写が巧く、面白い作品です。
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相変わらず変な設定が転がっている世界だったけど青春スポーツ小説でした
三崎亜紀さんの世界は正直苦手なんだけどこの作品は大丈夫かな?
もっと変なものがくっついてくると心配だけど、根底にあるのは青春スポーツものだし
これからこの続きに入ります!
果たして掃除は国技になるのか!! -
まだ読み途中。
だけど既に面白い
掃除という将来性のないスポーツ
私が所属していた弓道部も
「何のために弓道してんだろ?」
「何でこんな一生懸命なんだろ?」
皆でそんな雰囲気を醸し出しながらやっていた
まだ読み途中だけど
「部活が楽しいんじゃなくて掃除が楽しいんだ」
と思いたい主人公の気持ちが何となく分かる気がする。
読み終わりました(15:36) -
いつもながら三崎亜記の「世界観」を構築するちからはすごい。
これを高校の部活という舞台におとしこんだのはというのはさらにすごい。
この一巻では「この国」の近現代史と社会構造、「居留地」や「西域」をめぐるジオポリティックスの片鱗がみられるだけで、まだ、全体像はわからない。わざわざ「最終」と冠された章の後半40ページほどで、それまでずっともやもやしていたというか、語られないことは自明とされてきたものが一気に姿を現していく、が、登場人物たちの運命をつかさどる思惑の所在がさらに明確になっただけで、それが誰の思惑なのか、何を目的とするものなのか、といった肝心のことはわからないままだ。
わからない=不自由なゆえに、その制約を逆手にとって自由の高みを目指すことができる、というのは若さの特権だと思う。年をとるとともにいろんなことがわかってくると、自己の外側にある制約だけでなく、自己が抱えている限界もはっきりと見えてきてしまうから。
続きが早くよみたい。 -
三崎亜記ってデビュー作もそうだけど、いい意味でどっかで読んだような話しを書くよな。連載誌が野生時代か。中高生で読んだらどハマりしてただろうな。是非アニメ化して欲しい。
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ハマるとおもしろい。掃除ってどんな競技なんだぁー!?とか思うけど(笑)アニメ化したらおもしろいと思う。
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なんだか万城目学みたいな感じですね。評判が良かったので、読んでみたけど、ボクには良さが分からなかった。青春小説としても、ファンタジーとしても、どこか中途半端な気がします。
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ごく普通に存在するものに対しほんの少し新たな切り口を加えて全く現実とは違う世界観に料理するのが三崎氏の持ち味だと思っていたけど、今回はスパイスの効き方が強烈でした。
現実と同じなのは「掃除」という名称だけで、後は舞台設定も「掃除」というスポーツも全く架空のもの。それにしても「掃除」について、ルール・用語・技・歴史・大会運営など、これだけ綿密に一から作り上げた想像力に心底感服します。
既存作品と比較したり、無理矢理ジャンルにあてはめて批評したりせず、純粋に「掃除」の世界に浸ることができれば、本作品の魅力を堪能できると思います。 -
2012/11/14
復路 -
独特の世界すぎて、最初の100Pは若干の我慢が必要な物語です。
なんといっても、舞台からして、日本っぽいところなんですが、3分割に統治された上に、よく分からない単語がぽんぽん当たり前のように(特に説明もなされず)語られて行くので、ひょっとしたらこれ、続編か何かか?と思ってしまったほど。
中でも、主題の掃除の技について、文章で読んでも正直あまり想像ができない。
掃除=格闘技みたいになっていたりするw
それでも、100P読んだ時点で、だんだんと物語がスポ根青春ものの臭いがしてくるので、楽しめる。
先が気になるところで終わっているので、是非コロヨシ2にも手をだしたいところではある。