プチ・プロフェスール

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.68
  • (22)
  • (53)
  • (46)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 286
感想 : 72
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048742429

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • リケジョはリケジョだけど、今少しかな?

  • 2022.2.11読了

  • この人の本好きだなぁと思ってから、発行年順に読み始めたけど、まー本によって全然テイストが違う。根本にある「カガク的」は変わらないけど、磁極反転とは全体に流れる雰囲気が全く違って軽く読めた。軽いのに、最終話ではグワッと感情が揺さぶられるっていう不思議な本。

  • 『リケジョとプチ・リケジョのカガク的探偵物語』

    本文中、さらっと『シュレーディンガーの猫』や『ドレイク方程式』が出て、本格科学本かと思いきや、リケジョたちが
    事件をカガク的に解決していく、ライト・ミステリー。工学おじさんとしては、とても楽しめました!

  • 少女かわいい。
    けど、恵人のキャラが無理すぎる。
    若いとはいえ、働いてるのに時間にルーズとかあり得ない。
    初対面の人に対しても、社会人とは思えない態度だし。
    もうホント、苛ついてしょうがなかった。
    彼がこんなキャラじゃなかったら、もうちょっと読めた。

  • 時給4000円の家庭教師のバイト!
    最高。
    ラジオのつまみ!若い人は知らないの?
    そっか今はデジタルチューニング。
    昔は回したけど
    私もラジオは車か、
    携帯のradikoで聞くので、つまみは回してないかも。
    猫の話はちょっと、、、。
    ほんのり恋愛もワクワクした。
    理系女子→リケジョ
    あらゐけいいちさんのイラストも好き。
    伊与原新沼にハマり中。

  • 途中からの急な方向転換により、現実味のある物語から、どこかズレてる世界観へと変わり、どういう風にまとめるんだろうかとドキドキしていましたが、最後は綺麗にまとまっていて夢が覚めるかの如く、日常と何ら変わりない物語に戻っていったので、読んでいてとても困惑する作品でしたが、ジェットコースターのようで面白かったです。

  • 率直な感想は、設定は素晴らしかったがディティールはお粗末、というものです。

    「科学的な軸を基に事件の捜査にあたる大学院生と小学生」というこの設定は発明だと思いました。小学生である理緒に説明する=読者への説明という図式になりますし、突拍子ない行動にも納得がしやすい。シリーズものに非常に適した構造だなあと思います。

    しかし、私が個人的に非常にこの作品に納得しづらい致命的なところが2つほどあります。トリックがどれもあまりに乱雑とかやけにアニメ化を意識した時間軸の戻りが多いなとかそういうのは置いておいても、2つあります。

    1つは不自然な肯定感です。主人公の律を取り巻く世界があまりに律に優しすぎませんか。小学生の理緒やペットボトル事件の少年など、院生と対等に話ができる小学生はさすがにやりすぎです。恵人は惚れる始末だし、最終的には家庭教師すら優しさだった。フィクションなのはもちろん承知ですが、私はここに「院生という際物でも受け入れて欲しい」という世界観が構築されている気がして気持ち悪いのです。私も院生だったのでその気持ちが分かります。でも、律が何の努力もなしに既に周りが受け入れ態勢を取ってくれていることに違和感を感じずにはいられません。

    2つ目は律自身(=作者自身なのかは分かりませんが)の科学に対する見方です。化学は決して万能ではありませんし、それが正しいのかどうかも容易に覆ります。実際、共感覚に関しては最近の研究によって裏付けされたものであることを認めているのに、レメディに関しては似非科学と決めつけ批判し声を荒げるシーンがあります。実際のところレメディがどうかという話ではなく「現状良く分からないものを似非と決めつけて批判している」というところに引っ掛かりを覚えます。なぜなら、今となっては常識でも、提唱された時は笑いものにされてきたというケースは多いからです。科学を描く上でこうした視野は残念でなりません。しかも、素粒子物理学というこれまでの常識と全く違う世界を学んでいる学生がそれを言ってのける、それも十分科学倫理上問題ではないでしょうか。

    正直、こうしたものをご自身も博士である方が執筆されているということが残念です。色々総合して考えると、日常ミステリーとしてはもちろん、科学が題材の物語としてバディの設定を上手く活かしているとは思えません。あと5回ほどプロットを考慮し直して欲しいなと思いました。

  • 大学生の律。留学資金がいるが、どうしようか悩んでいたら、ひょんなことからお嬢様小学生の家庭教師をすることに。
    目標の金額が稼げるが、その小学生はちょっと変わった子だった。リケジョに憧れているのだ。そして、なぜか二人の周りでおこる不思議なことの謎解きをしていく。
    音に色がある話が印象に残った。広く知られていないが人間の体は不思議な反応をするのだなぁと思った。

  • 知ることで、もっと知りたいと思うようになる。
    知ることで、よりその魅力を感じるようになる。

    読み進めることで指数関数的に魅力が増す一冊。
    出会いに感謝の一冊。おもろかった。

    「子供ってのはね、自らも学びたいって思っている大人からしか、学ぼうとしないと思うよ。」

全72件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年、『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。19年、『月まで三キロ』で第38回新田次郎文学賞を受賞。20年刊の『八月の銀の雪』が第164回直木三十五賞候補、第34回山本周五郎賞候補となり、2021年本屋大賞で6位に入賞する。近著に『オオルリ流星群』がある。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊与原新の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×