ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048914277

感想・レビュー・書評

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  • いよいよ栞子が母と顔をあわせる。
    今までは古書に関する謎解きのような感じだったが
    謎解き=自身の周りの過去を暴くようになってる。
    (そもそも登場人物が多くないので
    内輪ネタ感するときもあるが)

    そして少しずつ表面化する母娘の関係。
    残りが楽しみです。

  • 江戸川乱歩、題材だけで心躍る。なんとなくヒトリ書房さんとも打ち解けたし、最後に栞子さんに告白もしたし、お母さんも前面に出てきたし、動いているなあ。

  • 母親は(良い意味で)不快だったし、2章での栞子のもったいぶった感じ(確証がない時点だから仕方ないのはわかるけど)はめんどくさい。 内容はおもしろかった。 長編も良いね。

  • ふたりの関係も母娘の関係も動き出す、シリーズ4作目。これまでの3作品とちがって、今回は1冊の長編。ひたすらに江戸川乱歩にまつわるミステリーを追う。有名な作家なのに、こうやって取り上げられると知らないことがたくさんあり、驚かされる。作品のストーリー(内容)、本そのもののストーリー(伝来)そして作家自身のストーリー(人生)を知ると、ますます作品がおもしろくなると思った。

  • 515

    2017年では149冊目

  • 古書店長の謎解きシリーズ。
    母親の登場と告白で安心しました。

  • 栞子さんと大輔がデートする場面で、思わず「おっ」と声が漏れた笑
    大輔がついに告白したし、続きが知りたい。

  • 再読。ここで繋がったか、ヒトリ書房。でも劇団ひとりじゃないぞ、じゃないぞと思いながら読み進める(でも顔は佐野史郎をイメージ)。最後で大輔頑張ったように見えるけれど、デートに誘えたことが運命を変えた。乗り越えるべき壁は意外と低かったということ。あとは流れに乗って。最後の最後で大輔も活躍し、栞子さんにつり合う男になるための第一歩を踏み出す。

  • 前巻あとがきで著者が書いていたように、この物語が「今」と少しタイムラグのある時間に進行している。本巻で東日本大震災後の物語から導入し、リアリティが増す感じだ。江戸川乱歩は読んだことがないが、長編全体の伏線として乱歩ファンには「そうそう」と唸らせる箇所があるんだろうな。母・智恵子との直接対決は、結末を見るまでハラハラしながら読んでいた。特に、金庫の暗証文字を解読して開錠するまでの間、もしかすると母に先を越されてしまうのではないかと予想したのだが……まだまだ大輔並みに読みが足りない。

  • 【あらすじ】
    珍しい古書に関係する、特別な相談 ── 謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その古い家には驚くべきものが待っていた。 稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。 金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、迷宮のように深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが ──。

    【感想】

  • 後書きにも書かれていましたが、乱歩について、なんとなく知っているつもりでも、読んでいてそんな背景があったのか!とワクワクすることしきりでした。

    お母さんも出てきて、大筋が動き出した感じ。
    恋愛方面は期待していないけれど、そちらも含め。

  • 少年探偵団シリーズが話題に上がり面白く読めた。
    母親は実は…、大輔は告白を…、人間関係も動きがありさきが気になる展開。
    長編ということもあってか、一番面白く読めた巻かも。

  • 短編集じゃなくて、まるっとfeat.江戸川乱歩。
    小学生の頃に怪人二十面相を何冊か読んだ気はするけど、あんまりまともに触れてない作家だな。
    失踪?した智恵子さんと姉妹が久々に会ったり、大輔が告白したりと人間関係も少しずつ変化が出て来たけど、相変わらず古書マニアは理解できない。
    けれど、智恵子さん、彼女なりに娘を大切に思ってるんだな。彼女なりに、だから伝わりにくいけど。実際に傍にいたくはないけど割と好きなキャラクター。

  • 2017年1月13日購入。
    2018年7月31日読了。

  • 短編かと思いきや長編だった。栞子さんのお母さんが登場。全体的にいまいちだった。

  • 図書館で借りた本。
    ビブリア古書堂に来た依頼は、栞子さんの母、智恵子さんにあてたものだった。母親に代わって奇妙な依頼を受けた栞子さんたちは、依頼主の元へ向かうが、そこには驚くほどたくさんの江戸川乱歩の作品たちがあった。そして、謎の金庫を開けてくれたら、江戸川乱歩たちは譲ってくれると言う。この依頼を受けた栞子さんの前に現れたのは・・・。

  • ずっと行方が知れなかった栞子の母・智恵子から突然の電話が入った。
    あいにくと栞子は不在で、五浦大輔は代わりに応対する。
    帰国したことを告げる智恵子は、じつはビブリア古書堂のすぐ近くまで来ていた。
    智恵子を指名した依頼が舞い込む。
    本について特別な相談があるという。
    指定された住所へ赴くと、会話や行動が不自由な来城慶子と慶子の世話をしている田辺邦代が待ち受けていた。
    慶子が長年付き合っていた江戸川乱歩収集家・鹿山総吉が亡くなり、総吉が所蔵していた家と乱歩関連の蔵書を相続したという。
    「江戸川乱歩に縁のある珍しい品」が入っているという金庫を開けて欲しいというのが依頼だった。
    子どもの頃に夢中になって読んでいた本には、特別な思いがある。
    あらすじや細かなことはまったく覚えていないのに、大好きだった気持ちだけはくっきりと心に刻まれている。
    智恵子と栞子。
    母娘だけに、本を間にはさんだライバル関係になったときは誰よりも厳しい闘いになってしまう。
    智恵子の本にかける執念は生半可なものではない。
    自分とよく似ている・・・と栞子を見て感じている智恵子は、一緒に旅に出ようと栞子を誘う。
    が、栞子はきっぱりとそれを断る。
    なかなか進展しない栞子と大輔の仲が、残念でもありほほえましくも思っていたので、栞子の理由には驚いた。
    「そうきたかぁ」という感じだったけれど、それはそれで面白い。
    暗号解読の過程が興味深かった。
    「二銭銅貨」は読んでいたが、デビュー作ではまさか暗号文を間違えていたとは。
    暗号を自分で解いてやろう・・・なんて考えはまったくないままに本を読んでいるので、かなりこのエピソードには驚いた。
    ヒトリ書房の井上と鹿山直美の子どもの頃から続く淡いロマンスもよかった。
    暗号解読があったせいなのか、今までのシリーズの中で一番ミステリー色が濃かったように感じた。

  • 江戸川乱歩の知識が謎解きに大きく関わって,とても面白い.大輔と栞の関係も少しずつ進歩が見え,また出ていった母親の事情も明らかになってきた.

  • 持ってた…。
    しかし、見覚えがあるような、ないような…。
    ん~。はじめは良かったけど、もういいかな。
    きらいじゃないんだけど。

  • ビブリア古書堂第4弾は一巻まるごと江戸川乱歩でした。子供の頃から中学生くらいまでは読んでいたので、懐かしかった。少し五浦にデレてきている栞子が可愛い。そして、母親の智恵子がいよいよ本格的に登場。志田さんが言うように根っからのいい人じゃないけど、悪い人でもないのかもしれない。本のことになると見境がなくなるというだけのことかもしれないけど、えげつないなあという印象。でも、栞子にもその血は確実に流れているんだよなあ……。

  • 小学校の図書室でホームズを一気に読んだあと、江戸川乱歩『少年探偵団』シリーズに入っていったのを覚えています。鹿山兄妹と探偵ごっこをしていた一郎くんが、同じく小学校の図書室で読んでいたようで、親近感がわきました。一郎くんはそこからホームズ、ルパンといったみたいですね。今回は乱歩づくしで、あの頃に戻ったようでワクワクしました。古本の魔力、縁というのでしょうか、智恵子さんを嫌っていると口では言っている栞子さんですが、彼女との間には抗えない運命があるように思えます。ここは、大輔くんが智恵子さんの前に立ちはだからないと、栞子さんとの恋路に黄色信号が灯ってヤバいんじゃないでしょうか。なんてね。次巻も楽しみです。

  • 今回は江戸川乱歩に関するミステリー。
    作風があまり好きじゃないから人間椅子ぐらいしか読んでないけど、少年探偵団は面白かったんかな。
    あの装丁は子供心に怖かった記憶がある。

  • この自由すぎるお母さんの存在に、個人的にはちょっといやかなぁ?と・・・
    栞子さんの推理は相変わらず、すごい!と感心しながらも複雑すぎて・・・・わかりにくい(スミマセン)ってところも。
    二人の恋の行方?はどうでもいいので(笑)、もっとたくさんの本を紹介してほしいです。

  • 今回も面白かった!遂に栞子の母 篠川智惠子登場。親子の対決にゾクゾクした。栞子と大輔の行く末も気になるし、早く次が読みたい。

  • 第一章『孤島の鬼』
    第二章『少年探偵団』
    第三章『押絵と旅する男』
    一冊まるまる江戸川乱歩の作品を鍵に、栞子と突然現れた母智恵子の謎解き対決がはじまる。
    冒頭は、東北大震災の余震のシーンから始まるので、まるでビブリア古書堂が実在するかのように、リアリティーのある物語となってきた。
    『本当に嫌かどうか、自分でも分からないことだって、あるんじゃないですか』大輔の真を突いた発言に、栞子も心を動かされることもしばしば。
    謎が解けて2人の距離が少しずつ近づいてきた。

  • 全編通して江戸川乱歩を軸に話が進んでいく。
    私自身は作者のそのときの状況とかをあまり気にしないで本を読むので、栞子さんのような深読みをしたらもっと面白いんだろうなぁと、つくづく思うのです。
    後で見返して「あ~」となることはたまにあるけど。
    この間で大輔君、栞子さんに告白。
    いまどき珍しいほどの「Boys Be…」的な展開。
    私にもそんな時代があったような(遠い目)。
    いよいよ物語りは後半戦に突入したようです。

  • 前巻からしばらく時間が経っていたので、よく覚えていなくて思い出しながらだったのであれですが、入り込んでからは一気に読めました。ただ、ミステリーは少し苦手です。登場人物が覚えられなくて……。完結したら一気読みしようっと。
    (2013/03/05)

  • お母さん登場

  • これまた・・・・・。
    面白かったね・・・。

    なんやろね、内容云々の前に、大輔の対栞子さんが面白すぎるわ!
    先日の「タレーラン」でのアオヤマさんでもそう思ったけど、何、こういうヒーローが流行ってんの?
    さすが、
    「いざというときは頼れるけど普段はガッツリ草食系」
    ブームやな。

    (そうなん?)

    もちろん私もそういう人が好みですけれども、私がライトノベルを読んでいた時代は、飄々としたキャラよりガッツリ攻められるキャラのほうが流行ってたよね。
    時代か。
    それとも、当時そういう攻めヒーローを読んでいた世代が、今は草食系ヒーローが好みになった年齢になったということか(笑)。

    さて、この本もものすごいいきつもどりつして読みました。
    作中で大輔がいうように、あっちこっちで情報を掴んでくるので、どのタイミングで誰がこの情報をいうてたっけ? と、いうようなこともいちいち戻って読み返したりしました。

    現在「ゆっくり読書」な、もんで、ほんまに一冊にかける時間が長い!
    なんやろう、諦めるということを覚えたのか(笑)、期間中に読めなかったら一旦返してまた借りればいいや、くらいは思える大人になったので(当たり前)、読書そのものを楽しんでおります。

    (以前は、期間中になんとしても読まねば! が、強かったので、最後は走って読んだりなんかも多々あった)
    (あと、読みかけてどうしても面白いと思えない本は途中でも諦められるようになったとか)

    ・・・で、前作から
    「次は乱歩です!」
    と、あとがきで書かれていた通り、今回は乱歩がテーマでした。

    私は小学生のころ、ルパンもホームズも読んだけれど、乱歩はまったく読まず(笑)!
    たぶん一度も読んだことはないわー。このへんが、全然読書家じゃないのね。アハハ。

    ちなみにルパンはポプラ社やった。
    ホームズはポプラ社やったかどうか・・・。記憶にあるのは偕成社のものやけど、これは大人になってから再度読み返したときに(すごいなそれも)図書館で借りたのか、それとも小学校の図書館にあったのかはちょっと記憶が・・・。

    当時の私は、ホームズよりルパン派やったのです。^^
    探偵小説より冒険小説のほうが好きだったのよー。
    小学校のときに読んだ本で一番面白かったのは「海底二万里」やったもので・・・(笑)!

    じゃあ、少年探偵団シリーズも手を出せばはまっていたのかしら!

    なんやろうね~。女子やったせいか、乱歩を読む人が周囲にいなかったし、あのおどろおどろしい表紙がネ・・・。
    さすがに、小学生女子には、なかなか手が出せないよね・・・。

    (「海底二万里」は?)

    (上記の本は、それこそ読書家のクラスメイト女子に勧められて読んだのです)

    いやいや、冒険小説はいいけど、怪奇ものはやっぱりエエわ(笑)。
    今回も、作中であれこれ乱歩の話を読んでも

    「いやいや、椅子になるとかわけわからんし!!」

    とか

    「いやいや、押絵になるとか、怖いし!!」

    とか、思いました。怖いやろ。

    なので、このくらいのテンションで乱歩について聞かせてもらうくらいでお腹いっぱいで御座います。^^

    けれど、自分も乱歩の世界に入り込みたいと思わせるほどの、うねりがあるんやろうね。
    それはそれで、羨ましい。

    私が作中に入りたいと思ったのは、また、今自分が本を読んでいるのかそれとも自分が本の中の登場人物になっているのかわからなくなったことは(ひつこいようですが)、エンデの「果てしない物語」を、読んだときかな。

    あのときの、世界が不確かになる感覚というか、本と現実の境目が一瞬見えなくなった感覚は、未だに忘れられないなー。
    そしてそこまでではないけれど、作中にすっかりはまり込んでしまって自分が(登場人物と)同じように動いていると錯覚したのは、小野不由美氏の十二国記でした。

    ねえ、冒険ものが好きでしょう・・・(笑)。


    まあそれにしてもこのシリーズ、一見何もないかと思っていた糸が絡み始めたり、もつれてどうしようもないやろうと思っていた糸がするりと解けたりと、面白い。
    一作目、二作目だけ読む限りではここまで面白くなるとは予想してなかったな(すいません)(だからそれは私の読解力の問題で)。

    もうこうなったら次作も気になる。
    そしてリクエスト済み。
    さらに手元に来ちゃってる。

    早く読みたいー!! でもこれはたぶん、期間内に読めなくて一旦お返しすることになりそうー(笑)!!


    ひつこいようやけど、一作目を読んだのが二年ほど前になるので、大輔が何度も何度もいう
    「本のためなら手段を選ばない栞子さんの行動」 (太宰治の初版本が云々のアレ・・・)
    が、もうなんだったのかオボロゲに・・・(笑)!

    そこもたぶんシリーズのキモなので、読み返して!

    ちゅう具合やろうけど、それはそれで、先に進みます。笑

    すべてを捨てて旅に出れるほど、本ってすごいのかと思うけれども、いやいやいやいや。
    実際、自分がすごい好きなシリーズで発表されていない原稿があるとか知ったら、
    「読みたい!」
    って、思うわな。
    だからって犯罪行為には至らないので、やっぱり普通です。普通(笑)!

    むしろ
    「どんな形でもいいから、出版してくれ!」
    くらいは思う。

    でも今回、これだけ乱歩について付き合ったら、来城慶子が持ち去ったものにたしょう興味はわいた。だからってどうにかしたいとは思わないけれど、そんなことが本当にあったらすごいな、程度のもの・・・?

    なかなかアグレッシブな智恵子は、名前だけの登場でシリーズが終わるのかと思っていたので、早くも登場したのはビックリ。
    そして今後の栞子との関係よりも、大輔、大丈夫か! と、いう具合。

    母娘にあんなにも翻弄されてて、ほんまにいいのかな、大輔・・・。
    だんだん、本気で心配になってきたよ・・・。
    マニアックすぎる人に深入りするのは、危険だよ・・・(笑)。

    (2015.05.04)

  • 4
    江戸川乱歩が題材になる謎解き話。古書の話も面白いし、ストーリー的にも母親がまともに出てきてそんなつながりがあったのかという感じ。エピローグの母親の追い求めてる本も気になるところ。止まらなくなりつつある。

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三上延の作品

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