- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061497870
感想・レビュー・書評
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「人生に意味はあるんだろうか?」
「何のために、生きるか?」
「人はなぜこの世に生まれ、そして何のために生きていくのか?」
その問いに諸富先生が答えてくれるのかと思っていたら。。。最後に諸富先生の答えがあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はじめに
パートⅠ「人生の意味を考える」
パートⅡ「これが答えだ」
おわりに
といった構成に本書はなっている。
はじめに、では「書物を読むことが人生の意味や目的を考える上で、役に立つ。この本はあなたに、そんな刺激を与えるもの」と説明している。
まずパートⅠで、作者が実際にカウンセリングした方の事例を挙げたり、実際に大学の授業で学生たちにディスカッションさせ「人生に意味はある」、「人生に意味は無い」と相反する立場の対話をさせたりすることで、人生の意味に関して二つの立場から様々な意見を出させる。
パートⅡでは宗教、文学、哲学、スピリチュアリティ、フランクル――オーストラリアの神経科医兼精神科医、そして作者の答えという様々な考えから人生の意味について思索する。
宗教では主に仏教。文学では、理性より信仰を優先する農民の生き方に学ぶトルストイ。他にはゲーテのファウストから取り上げ、欲望の追及は絶望にしかたどり着かないと説明する。
哲学ではネーゲル、ニーチェ、特にニヒリズムを取り上げる。
「宗教のような信仰も、哲学のような合理性も納得できない人のために」として、スピリチュアリティの考えを作者は紹介する。
同時に読者にとっては身構えてしまうだろう部分であるスピリチュアリティ。
宗教との差異、アメリカでのスピリチュアルの説明。そして日本での受け入れられ方――生まれ変わりなどを挙げて、スピリチュアルな観点から「人生の意味」を考えているが、正直この部分は受け入れがたい。
パートⅡのまとめとして、作者の答えが作者の高校生時代をモデルにしたA君と現在の自分の対話方式で書かれている。
人生の意味は、「知るもの」でなく、機が熟したときに「目覚めるもの」。認識するのではなく、体験するもの。
目覚めるには長い時間が必要。 -
人生の目的とは最後まで見つからないだろう。それが嫌だというなら、自分で作るべきだ。
人間は生きる意味や目的さえつかむことができれば、たいていの苦難には耐えられます。
スピリチュアリティの世界は広大です。しかもおそろしく深い。
未知のもの。人間を超えたもの。人知をはるかに超えた未知の世界。知りえないものへの畏れの感覚、それがスピリチュアリティの原点。
最高の秘密は人生とは発見ではなく、創造のプロセスだということ。自分を発見するのではなく、自分を新たに創造していく。だから自分が何者であるかを知ろうとするのはもう止めなさい。そうでなく、何ものになりたいかを考え、そうなろうと決意して努力しなさい。
どんな時にも人生には意味がある。どんな人のどんな人生にもなすべきこと、満たすべき意味が与えられている。
意味喪失感に苦しんだら、フランクルを思い出せ。 -
そもそも、人生に意味はあると思います? こんな本読んでる暇があったら、 仕事の効率が上がる本でも読め と、どこかから聞こえてきそうですが。 宗教、 哲学、 スピリチュアリティ等の様々な分野での答えと、 7年間死ぬ気で考えた筆者自身の答えが書かれてある。 本気で考えたい人は、この本から入門するといいかも。 本の中に出てきた 「意味とかじゃなくて、生きるし。」 ってある学生の意見。 これがどうも忘れられない。
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そもそも『人生に意味はあるか?』の『意味』の意味の定義があいまいなので、結局よくわからない。でも、定義がないのが人生の意味なのかも。
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いろいろな人生論があってよい。ドラクエ8の生命観はスピリチュアルなんでしょうか?
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こういう問いの答えはいつも一緒で、「自分で見つけろ」となるのだが、そこに行くまでの過程がなかなか良い本。