姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4657
感想 : 644
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061817982

感想・レビュー・書評

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  • 【349】

  • 京極堂シリーズ。
    陰陽師の末裔である古書店の主人、京極堂。
    その友人がとある殺人事件に巻き込まれていくが、実は当事者でもあった。記憶、脳の妙。

    トリックは、ふーんという印象だけど、文章がうまくて次へ次へと読み進めることができた。
    民俗学や科学や詭弁が入り混じる会話が面白い。榎木津もイケメンなのにワチャワチャしてて良い。

  • これを暇つぶしで書いちゃうって、京極夏彦の超人ぶりに驚く。

  • 初めての京極堂シリーズ。分厚いし二段形式やし、その上難しそうやし…と、身構えて挑んでみたら読みやすかった!思いのほか、サラッと。こういう感じやったら他の京極堂シリーズも読めそう。
    ただ、今回の事件の主になる一家の名前が自分的には縁起の悪い名前で躊躇しつつも読み終えた。自分頑張った!

  • お馴染みの京極堂シリーズ
    登場人物がいっぱいで途中頭の中で糸が絡まったようになってしまいます
    猟奇的殺人…名門女子校…名家…売春…女性の権利…
    何やら難しいことが次から次に出てくる出てくる
    さらに糸が絡まる絡まる。
    糸を手繰り寄せてみると中心に蜘蛛が〜
    読み終わってまた頭に戻って目から鱗。
    「あなたが——蜘蛛だったのですね」

  • 分厚くてずっと敬遠していたけれど読んでみたらおもしろくてびっくり。厚さを感じず一気に読めました。
    筋はちょっと読めたけれど無駄なやり取りも好きな雰囲気でシリーズを読み進めてみたいです。

  • 重たい
    物理的に重たい

  • あるバーのスタッフさんのお薦めで一読。
    京極夏彦とか名前は知ってても、電子書籍出したとかなんとかくらいしか知らなくて、こんなに荒俣さんばりに妖怪とかオカルト話が出てくる人とは知らなかった。

    殺人事件が別のモチーフの上で描かれてはいるが、金田◯少年シリーズみたいにただのなぞらえではなく、それなりに別のいかにも科学的にみえるようなオカルト説明がなされていて、「殺人プロデューサー」の存在を必要としない点は、作者の博識のなせる技だろう。

    脳科学や量子力学や認識論のくだりは、ストーリーにはあまり必要はないが、ファンはああいう部分が好きなんだろうと納得。だから分厚くなる。

    うんちく小説としてか、ミステリーとしてか、どういう視点で評価すればいいのかわからないけれど、京極ワールドというものが陳腐な感じなしでしっかり表現されているんだなということだけは分かった。

    ま、楽しかった。

  • とにかく、分厚くて時間のかかるものを、と思って、たどり着いた。
    出だしの認識論というか、京極堂の蘊蓄が長くて、ロシア文学かと思った!
    しかし、読み進めるうちに、妖怪、グロテスク的な要素だけでなく、民俗学やら哲学やら自然科学やら、様々な雰囲気が楽しめるようになった。
    登場人物も個性的で楽しめるので、次に行ってみてもいいかな、という期待の星3つ。

  • 魍魎の匣がとても面白かったので、百鬼夜行シリーズ読破しようと思い手に取った。
    相変わらずの関口君の扱いだったが、今回はその関口君が話の主軸に組み込まれていた。
    量子力学や脳科学、宗教に…と幅広い分野の話が綺麗に事を説明するのに使われていて、流石だなと思った。
    最後の下りの、どんなに悲惨な内容であろうと非現実から現実に戻りたくない…という関口君の気持ちはわかる気がする。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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