- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061817982
感想・レビュー・書評
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【349】
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これを暇つぶしで書いちゃうって、京極夏彦の超人ぶりに驚く。
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初めての京極堂シリーズ。分厚いし二段形式やし、その上難しそうやし…と、身構えて挑んでみたら読みやすかった!思いのほか、サラッと。こういう感じやったら他の京極堂シリーズも読めそう。
ただ、今回の事件の主になる一家の名前が自分的には縁起の悪い名前で躊躇しつつも読み終えた。自分頑張った! -
お馴染みの京極堂シリーズ
登場人物がいっぱいで途中頭の中で糸が絡まったようになってしまいます
猟奇的殺人…名門女子校…名家…売春…女性の権利…
何やら難しいことが次から次に出てくる出てくる
さらに糸が絡まる絡まる。
糸を手繰り寄せてみると中心に蜘蛛が〜
読み終わってまた頭に戻って目から鱗。
「あなたが——蜘蛛だったのですね」 -
分厚くてずっと敬遠していたけれど読んでみたらおもしろくてびっくり。厚さを感じず一気に読めました。
筋はちょっと読めたけれど無駄なやり取りも好きな雰囲気でシリーズを読み進めてみたいです。 -
重たい
物理的に重たい -
あるバーのスタッフさんのお薦めで一読。
京極夏彦とか名前は知ってても、電子書籍出したとかなんとかくらいしか知らなくて、こんなに荒俣さんばりに妖怪とかオカルト話が出てくる人とは知らなかった。
殺人事件が別のモチーフの上で描かれてはいるが、金田◯少年シリーズみたいにただのなぞらえではなく、それなりに別のいかにも科学的にみえるようなオカルト説明がなされていて、「殺人プロデューサー」の存在を必要としない点は、作者の博識のなせる技だろう。
脳科学や量子力学や認識論のくだりは、ストーリーにはあまり必要はないが、ファンはああいう部分が好きなんだろうと納得。だから分厚くなる。
うんちく小説としてか、ミステリーとしてか、どういう視点で評価すればいいのかわからないけれど、京極ワールドというものが陳腐な感じなしでしっかり表現されているんだなということだけは分かった。
ま、楽しかった。 -
とにかく、分厚くて時間のかかるものを、と思って、たどり着いた。
出だしの認識論というか、京極堂の蘊蓄が長くて、ロシア文学かと思った!
しかし、読み進めるうちに、妖怪、グロテスク的な要素だけでなく、民俗学やら哲学やら自然科学やら、様々な雰囲気が楽しめるようになった。
登場人物も個性的で楽しめるので、次に行ってみてもいいかな、という期待の星3つ。 -
魍魎の匣がとても面白かったので、百鬼夜行シリーズ読破しようと思い手に取った。
相変わらずの関口君の扱いだったが、今回はその関口君が話の主軸に組み込まれていた。
量子力学や脳科学、宗教に…と幅広い分野の話が綺麗に事を説明するのに使われていて、流石だなと思った。
最後の下りの、どんなに悲惨な内容であろうと非現実から現実に戻りたくない…という関口君の気持ちはわかる気がする。