スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)

著者 : 辻村深月

• 講談社 (2007年1月12日発売)

作品紹介・あらすじ

ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。猟奇的なファンによる、小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。闇の底にいた彼を救ったもの、それは『コーキの天使』と名付けられた少女からの百二十八通にも及ぶ手紙だった。事件から十年-。売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせたコーキ。しかし『スロウハイツ』の日々は、謎の少女・加々美莉々亜の出現により、思わぬ方向へゆっくりと変化を始める…。

感想・レビュー・書評

[1958703番目の読書家さんの感想 · 2024年3月25日]

初め、5人くらいの登場人物を把握するのに時間かかってしまったが
ストーリーに入り込んだらやっぱり面白い。
上巻なのに半分くらい読んだらストーリー動き始める。
最後の方、不穏な方がスロウハイツに入居して
早く下巻読みたい

[はしびろ洸さんの感想 · 2024年3月5日]

とあるシェアハウスに住む若者達のお話。
トキワ荘を彷彿させるようなクリエイターばかりが集まるシェアハウス。物語の登場人物は、ほとんどシェアハウスの住民。

上巻である本作で、登場人物の性格や人間関係は大体網羅できる。
個人的に前半や中盤は、読んでて若干中だるみがあるので一気読みできる作品ではなかったが、後半で少しミステリー感が出るので下巻が楽しみになる。

[あけあけさんの感想 · 2024年3月3日]

スロウハイツに住む脚本家、小説家、、、などなど、人間たちの関わり

[ねこさんの感想 · 2024年1月11日]

まるで｢トキワ荘｣みたいなスロウハイツでの暮らし。上巻で人間関係の把握は、大体OK。
気になるところで終わってしまったので、早速下巻へ。

[カズエルさんの感想 · 2023年9月3日]

2.5

[みったんさんの感想 · 2023年7月21日]

いいところで終わった。下巻楽しみ

[mysnaviさんの感想 · 2023年6月4日]

「かがみの孤城」が圧倒的に面白かった辻村深月。それ以外は「凍りのくじら」を読んだのみ。ググってみると辻村作品はオススメの読む順番があり、その順番も諸説ある模様。迷って迷って世間の評判が高い本書をセレクト。

取り急ぎ、上巻読了。かの有名な「トキワ荘」を彷彿とさせるような、若手クリエイター達が共同生活する”スロウハイツ”。上巻はそこに集う面々達のバックグラウンド紹介に終始する。視点や時系列がコロコロ入れ替わるのと、伏線らしき記述も数多く見られるため、若干読みにくい。
ようやく登場人物紹介が一通り終わったところで、最後はなにやら謎めいた終わり方。。。さあ下巻へGO！

[kuruko281さんの感想 · 2023年2月22日]

巻頭の登場人物の部屋割り
これが読む上ですごく助かった

[実さんの感想 · 2022年12月23日]

現在と過去をポツポツと語っていく感じで話の進みが遅いと思ったが、ラストで不穏な予感がしていよいよ始まる、という高揚感があった。

[かなさんの感想 · 2022年10月30日]

ある老人からアパートを譲り受け受けた環は、「スロウハイツ」と名付け、クリエーターを目指す友人知人に一緒に生活しないかと持ちかける…。環自身は脚本家として活躍しているが、画家･映画監督･漫画家の卵に声をかけ、その後小説家のチヨダコーキとその編集者に声をかけ共同生活をすることになる…。チヨダコーキの熱烈なファンである、遅れて加々美莉々亜も入居することになる…。
こういう、共同生活、シェアハウス、いいですよね♪それぞれの登場人物について、事細かに紹介しているような印象を受ける上巻は、下巻の伏線なんでしょうね…！さて、下巻続けて読みます(^^)

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ！』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」