奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827387

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わった後、くそー、なぜ気が付かなかったんだ俺は、という心地よい悔しさ。私は好きです。

  • 今更読んだ。ある種馬鹿馬鹿しいとも言える構図をフェアに達成していて満足。

  • 約10年ぶりくらいに読んだ、綾辻氏の館シリーズ。

    彼の描く館は、やはり没入感がすごい。
    自分のいまいる場所を忘れて、奇面館に閉じ込められ、さまよい、人々をそっと観察しながら一体何がどうなるんだろう?と静かにワクワクする贅沢な時間。
    最後に何か用意してくれているのだろう、という期待はもちろんだが、しかし読んでる最中も閉ざされた館をしっかりと楽しんだ。

    事件やトリック、オチでいうのなら、この作品がどのレベルのものかもはや判断がつかない。私は暗黒館が初めての綾辻作品で、それ以降もミステリー初心者として読んだ館シリーズに驚愕していた時の純粋さが、今やもう失われてしまったからだ。
    驚愕することはなかったにしても、「やられた!」と苦笑交じりに思えるほどに面白かった。
    何にせよ、謎の多い資産家の、気味の悪い屋敷を満喫でき、暗黒館を読んだ本格ミステリー初体験の時のあのきもちを思い出させてもらえて満足です。

  • 2014.11.25

    「館」シリーズ第9弾
    ドッペルさんを見つけよう!
    鹿谷さんバリバリ探偵します!

    なんだか やっとって感じだな〜
    見事でした。
    素敵だ〜

  • 事件が起きない…。
    館の面白いところは閉じ込められた空間で次々と事件が起こり、それぞれが疑心暗鬼になり、追い詰められて誰だ、誰が嘘をついているんだ!ってことになる心理戦が面白いのに…。何か淡々としているし、心理戦も何もみんな仮面をかぶっているから表情とかなくって物足りない。
    だいたい犯人が今までになくいい人。だから仕方ない。
    もちろん、よく考えられていて色々と細かい伏線もあって、それなりに面白いけど、だけど館ものとしてはどうって思ってしまう。それでもやはり館ものが好きだ!次に期待!

  • 面白いことは面白いけれど、やっぱり人は二人死なないと……みたいな感じはあるよね。
    なるほど、こうきたか。ってノリはあるし、ああ、こんな展開になるのか。という意外性も確かにある。ただ、やっぱり綾辻作品としてはこじんまりしているように感じられる。ある程度、やりたいことはやってしまったんじゃないか。などという寂しさがある。
    ただ、読んで時間の無駄とは思わないし、満足感もある。ミステリーとしては一点集中がされている分、キャラクターに重みがある。
    驚かせる展開で読者を引っ張っていくより、文章力で引っ張られる感触がある。
    上手い言葉には出来ないが、頭の中で複数のエキスが混ざり合って、新しい形を生み出そうとしている。そんな読了感がある作品だと感じられた。

  • 館シリーズ独特の、耽美な世界観はありません…
    読みやすいのですが、
    中村青司の生きた証みたいなものも、雰囲気もあんまり感じられず…

    館シリーズということを無しにすると、普通に面白い推理小説だと思います。

    次がラストの館シリーズですから、最後はとっておきなものにしてほしいです。

  • 久しぶりの「館」シリーズ。タイトル的に期待して読んだが…正直、中だるみしっぱなし。分厚い割には事件もたいしたことないし、「館」の仕掛けやトリックも興味をそそられない。事件が起こるまでの過程も飽きるけど、解決までのもったいぶった展開にもちょっと辟易。
    おまけに登場人物達が仮面の種類で呼び分けられて、誰が何だか頭は混乱するし、いくらなんでもあの同姓同名はそんなにいないでしょ(しかも生年月日が近いなんて)とつっこみたいしで、最後まで乗れず終い。
    こういったミステリーを楽しめない頭になったのか、「奇面館」が好みではなかったのか…とりあえず印象深かった「時計館」あたりを読み返してみようかなー。

  • 暗黒館が一番好きかな

  • あー面白かった!!にしても、読者が解く隙なさすぎw

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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