- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827615
感想・レビュー・書評
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日本海にある架空の水の都、日本のベニスと呼ばれる海市でのほっこりするちょっぴり不思議なおはなし4つ。使われなくなった趣のある家を上手に生き返らせる仕事をしている海市協会空き家課の間宮明と、上司の娘の小学校5年生の汀の二人の掛け合いが面白い。いつも汀が主導権を握っていて、明は引っぱり回される。女の子は強いものだね。話自体はまあこんなものかなというところ。こんな町があるなら、ぜひ行ってみたい。
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写真、その人が存在した証・・・?
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連作短編4編
海市というベニスに似た架空の街を舞台に,空き家を再生するという都市構想の元,ちょっと頼りない間宮明と課長の娘汀のコンビが不思議なことに出会ったりしながら,問題を解決していく.キーになるのが古い写真と汀の能力.写真が再生される場面は,本当に美しい感じがした.扉のロラン・バルトの言葉「写真はすべて存在証明である」というのも意味深だ. -
主役の男性はちょっとイラッとするけど、女の子が良かった!
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舞台設定とストーリーは魅力的なのに、キャラが全てをぶち壊している印象。特に主人公が終始情けなく、小学生に日常的にやり込められ優柔不断で、しかも発揮しなくていいところだけ野次馬根性を発揮するので読んでいてイライラ。また小学生とは思えない精神年齢のヒロインとあいまって、かみ合わないモヤモヤ感が最後まで拭えなかった。
ベニスのような運河が生活に根付いた街。その街に佇む洋館やそこに暮らす人々の謎を解き明かすという、設定だけ聞いたらいくらでも極上のミステリーに仕上げられそうなだけにとても残念な作品だった。 -
とても賢い小学生の女の子に引っ張られる優男のお話。
写真は大事にしようかな。 -
淡白すぎた。この程度の謎は超能力なしでなんとかしろよ。
海市の描写は良し。都会の喧騒はなく、それでいて寂れていない、情緒もある理想的な地方都市って感じ。
あと空き家課もいい。こういうところで働いてみたい。
話はビミョーだけど、舞台設定はいいって感じかな~。