魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828117

感想・レビュー・書評

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  • 内容説明
    「ここは地の涯 シベリア奥地♪」
    日本を恐怖に陥れた殺人鬼を大追跡!「どんどん事を大きくして、君にも愉しませてあげるから」と警視庁の史上最強女王・薬師寺涼子警視は部下の泉田らを従え、シベリア出張。犯人が潜伏する秘密都市へと向かった。辿りついた先で見たのは、地獄としか思えぬ驚愕の光景と、世界を震撼させる兇悪な陰謀だった。人智を超えた敵の暴走を止めるべく、涼子は常識を超えた作戦で挑む!

  • 作者の毒が色濃く出た巻。こんな毒だったかなあ?このシリーズはそうでもなかったかと思ってたけど。

    あと妙に場面場面が「飛ぶ」イメージが残った。そんなことはないかもしれないけど、どうもチグハグ感が。
    犯罪者と向き合う刑事、で謎を解くために犯罪者の話を聴く、というのはいいのだけど、その直前に戦闘してなかったかなぁ?と。
    いや、イメージ的なものであって違うかもしれんが。

    チグハグ感があったのは確か。
    あと、流行にのって出したシリーズとはいえ、ハーレムものまでパクらなくてもなぁ。。。

  • 相変わらずなコンビが何より。お涼、泉田クンにベタ惚れだけど、やっぱり女王様だから、ツンを貫き通す(笑)それにしても、今度はシベリアまで…。なんか、創竜伝化してきたなぁ。

  • 「ここは地の涯 シベリア奥地」日本を恐怖に陥れた殺人鬼を大追跡。
    「どんどん事を大きくして、君にも愉しませてあげるから」と警視庁の史上最強女王・薬師寺涼子警視は部下の泉田らを従え、シベリア出張。
    犯人が潜伏する秘密都市へと向かった。
    辿りついた先で見たのは、地獄としか思えぬ驚愕の光景と、世界を震撼させる兇悪な陰謀だった。
    人智を超えた敵の暴走を止めるべく、涼子は常識を超えた作戦で挑む。

  • ドラよけお涼、今回はサーベルタイガーが出現です。

    モチーフは、3・11の原発事故。いつものごとく、時事を取り上げながら読者に問いを投げかける内容です。

    今回、筆者が問いかけたのは、核廃棄物の処理は自国で行なわなければOKなのかどうか。作中では、シベリアに新たな国を作り、世界中の核廃棄物を保管するという構想を持った政治家やテロリストが登場します。

    また資源問題にも一石を投じています。ある湖から淡水を引いてくれば、ミネラルウォータの工場などいらぬとある登場人物は嘯きます。

    初期の頃に比べれば、構成がマンネリ化している感は否めませんが、時を風刺し、既存のルールに縛られず、むしろ無視して自由闊達に闊歩する薬師寺涼子の姿は、本作でも健在です。

  • かつての輝きを失ってから久しい田中先生の最新作?
    もともと気晴らしに書いたというのが思わぬヒットでシリーズ化されたという噂なんだけど、まぁ正直本作もなんちゅうか本中華という感じで、突っ込みどころは満載で、特に盛り上がることもなく落ちもないという。
    同人誌ならともかくもうちょっと奮起していただきたいところ。

  • まさか、田中芳樹作品に★2つをつける日が来るなんて、思ってもみなかった。
    だが、やはりこれは看過し得ない。

    僕は薬師寺涼子シリーズが決して嫌いではない。
    (それより創竜伝の続きをさっさと書いてくれとはいつも思っているが)
    だが今作は、作者が本当に力を入れて書いたのか、
    そして編集者機能が正しく作用したのか、疑わしく思ってしまう。
    それほどに、文章がチグハグな部分が多いのだ。

  • まぁまぁ?そろそろ、田中芳樹から卒業しよっかな、なんて思ってしまう。

  • 相も変わらずこの作家さんの政治的批判は読んでおもしろい。

  • なんかすごく久しぶりのお涼さま。
    このシリーズまだ続いてたんだねー
    作者さんは脱原発派なんだろうなーってのがよく伝わる一冊でした。あと泉田警部補がものすごくおばあちゃんっ子ってことも…笑
    かなり痛快にシベリアで大暴れしてくれました。
    それにしても岸本さん役に立たなすぎだよ…

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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