ハヅキさんのこと

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 557
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062136280

感想・レビュー・書評

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  • 日常の断片を切り取ったような、良き短編集。

  • 川上さんの短編が読みたくて借りた1冊。
    前半は結構夢中になって読んだのだけど、後半はなんだか印象が違ってなかなか読み進められなかった(短編なのに)

    エッセイのような体裁をとっているので一瞬「これは事実なのかも」と思わせて興味深い。
    (実際にあとがきで川上さんも書いていた)

    短編集なら「ざらざら」の方が好きだな、と思った。

  • あとがきによると、エッセイの体裁をとった小説を集めた短篇集だそうです。
    嘘っぽいのに本当っぽい、本当っぽいのに嘘っぽい。
    私の中の川上弘美作品へのイメージに違うことのない作品達でした。

    全部で23作品収録されています。
    一作品の長さがとても短いのです。
    作品が変わる毎に頭の中を切り換えないといけないなら、さぞせわしない本だろうと
    思われるかもしれませんが、嘘(というか夢)と本当(というか現)の境目に立って
    いるような読者の立場は変わることがありませんので、ご心配なく。(何が?)
    一冊読み切ると、夢から覚めたような気分になれます。

    私の印象に残っているのは『琺瑯(ほうろう)』と『かすみ草』です。

  • いい意味で生々しく、湿度の高い恋の短編集。 中年の女性が抱える落としどころのない感情や、日常の隙間に埋もれがちな違和感を丁寧にすくい取っている。 抑制された文体の中に心の澱が抽出される、滋味あふれた佳作でした。 印象に残った言葉。 『六十だったら、最後と思って心おきなく恋に走るでしょ。四十のころは、これまた今が最後と思って恋に走ったでしょ。でも、五十になると、四十が最後じゃなかったこともわかるし、かといってほんとの最後まではまだまだ届かないこともわかるし、さ』

  • エッセイみたいな小説みたいな短編集。
    心にカチっとはまる。わかるなぁって思う。ほっとする。
    でも全然有用性はないの。ただゆらゆらと。
    読みやすかった!

  • 2009.4
    虚実的、掌篇小説。
    ぼんやりとした空気感。


  • 09/05/03読了。

    短編集。
    あと20年したらまた読もうかな。

  • おもしろくないわけじゃなかったのに、どの短編も頭に残らなかった。

  • この本はすき。
    個人的にはこのひとは当たりはずれがあるんだよなぁ(´・ω・`)

  • 短篇集でありながら、
    ひとつひとつの話がとても印象深い。
    そして川上ワールドがちゃんと繰り広げられているのは、
    本当にお見事。
    星3.5!

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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