- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062136280
感想・レビュー・書評
-
日常の断片を切り取ったような、良き短編集。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
川上さんの短編が読みたくて借りた1冊。
前半は結構夢中になって読んだのだけど、後半はなんだか印象が違ってなかなか読み進められなかった(短編なのに)
エッセイのような体裁をとっているので一瞬「これは事実なのかも」と思わせて興味深い。
(実際にあとがきで川上さんも書いていた)
短編集なら「ざらざら」の方が好きだな、と思った。 -
あとがきによると、エッセイの体裁をとった小説を集めた短篇集だそうです。
嘘っぽいのに本当っぽい、本当っぽいのに嘘っぽい。
私の中の川上弘美作品へのイメージに違うことのない作品達でした。
全部で23作品収録されています。
一作品の長さがとても短いのです。
作品が変わる毎に頭の中を切り換えないといけないなら、さぞせわしない本だろうと
思われるかもしれませんが、嘘(というか夢)と本当(というか現)の境目に立って
いるような読者の立場は変わることがありませんので、ご心配なく。(何が?)
一冊読み切ると、夢から覚めたような気分になれます。
私の印象に残っているのは『琺瑯(ほうろう)』と『かすみ草』です。 -
いい意味で生々しく、湿度の高い恋の短編集。 中年の女性が抱える落としどころのない感情や、日常の隙間に埋もれがちな違和感を丁寧にすくい取っている。 抑制された文体の中に心の澱が抽出される、滋味あふれた佳作でした。 印象に残った言葉。 『六十だったら、最後と思って心おきなく恋に走るでしょ。四十のころは、これまた今が最後と思って恋に走ったでしょ。でも、五十になると、四十が最後じゃなかったこともわかるし、かといってほんとの最後まではまだまだ届かないこともわかるし、さ』
-
エッセイみたいな小説みたいな短編集。
心にカチっとはまる。わかるなぁって思う。ほっとする。
でも全然有用性はないの。ただゆらゆらと。
読みやすかった! -
2009.4
虚実的、掌篇小説。
ぼんやりとした空気感。
-
09/05/03読了。
短編集。
あと20年したらまた読もうかな。 -
おもしろくないわけじゃなかったのに、どの短編も頭に残らなかった。
-
この本はすき。
個人的にはこのひとは当たりはずれがあるんだよなぁ(´・ω・`) -
短篇集でありながら、
ひとつひとつの話がとても印象深い。
そして川上ワールドがちゃんと繰り広げられているのは、
本当にお見事。
星3.5!