獣の奏者 (3)探求編

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156325

感想・レビュー・書評

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  • 本当はもっとゆっくりと読もうと思ってたけど、結局どんどん読んじゃいます
    どどん波!(鳥山明!)

    まぁ、どどん波が出た時点でその面白さはだいたい伝わったと思いますが、一応レビューも書いておきます

    物語は人の持つ悲しい性と、強い想いを持って対峙するひとをずんずんと描いていきます
    ずずん波!(そんな技なかった)

    人の持つ性とは?幸せになろうとすることです
    自分自身、自分が大切に思う家族や近しい人やその集団を幸せにしたいと思う心です

    幸せになりたい、幸せにしたいと思う心は決してわるいものではないはずです
    しかしあまりに強い想いは時に他者をさしおいて、あるいは他者を犠牲にしてでも、自然の理を曲げてあるべき姿を変えてでも成し遂げようとし、大きな災厄をもたらすことに繋がりかねません

    全てを知ることで、エリンとエリンの愛する人々は災厄を止めることごできるのか?全ては最終巻で明らかに!

    • 1Q84O1さん
      ひまわり師匠、ブクログ休みの間にギャグに磨きをかけてましたか?w
      ひまわり師匠、ブクログ休みの間にギャグに磨きをかけてましたか?w
      2023/02/15
    • ひまわりめろんさん
      精神と時の部屋で修行しました
      精神と時の部屋で修行しました
      2023/03/02
    • 1Q84O1さん
      精神と時の部屋からカリスマが戻ってきたぁーーーーー!
      そして、土瓶師匠とフュージョンw
      精神と時の部屋からカリスマが戻ってきたぁーーーーー!
      そして、土瓶師匠とフュージョンw
      2023/03/02
  • (2015年4月18日 再読)

    あーもうめっちゃ泣ける。
    「刹那」の余韻がありありと残ってるせいか、エリンたちの抗えない運命に飲み込まれていく様に心が締め付けられ、儚い幸せを懸命に守ろうとする姿に心を打たれます。

    「生まれて、死ぬまでのあいだに」
    「この十年があってよかった」

    このイアルの言葉が、本当に哀しい。

  • どんどん過酷になっていく。ささやかな幸せの価値がわかる人ほどそこから遠ざかるのってなんで?(;_;)人の業ってどれだけ深いんだろう(/ _ ; )

  • 読んでいて、かなり不安になる。
    でも読むのをやめられない。

  • 3巻も夢中になって読みました!
    降臨の野の奇跡から11年後のお話です。
    前作1.2巻よりも政治色が強い本巻。外敵も見え隠れし、より壮大な世界が広がっていました。

    エリンの持ち前の探究心から、獣や建国神話の謎が徐々に明らかになり、それと同時に新たな謎と隠された真実が、王国とエリンの運命を変えていきます。
    より過酷な運命を背負うエリンですが、セィミヤやシュナンも重圧に押しつぶされそうになりながら未来に挑んでいく姿が切なくて読後はどっと疲れが・・・
    核を手放せない現代の人類をほうふつとさせ、胸が痛みました。

    前作は辛い運命を背負いながらも、蜂飼いジョウンとの生活や、リランとのコミュニケーションなど、癒されポイントが散りばめられていたのに、今回はずっと重くて、闘蛇や王獣との触れ合いシーンが大好きな私には物足りない、というよりは、辛かった〜

    エリンとイアルが真王と大公の懸け橋になるために何を成すのか・・・
    心配で胸がいっぱいですが、最終巻まで見守っていきたいと思います。。

  • もうなんなんでしょう!この半端ない奥深いおもしろさ!
    1・2であんなに完璧に終わってたのに、続編かいてみたらはじめからこの話も想定されてたような素晴らしい物語になってるじゃないですか!?
    もう、誰も彼も読んで!うまく説明できないから読んで!とあちこち言いふらして歩きたいくらい。もうめちゃくちゃ大好きです!文庫化したら絶対手元においてもう一回じっくり読みます。

  • あっという間に時間が過ぎていく。
    可愛らしかった子どものエリンは母親になりました。

    自分や自分の家族、国、王獣や闘蛇。
    色々なものの生き方に悩みながら進んでいくエリン。

    母親として、妻として強く運命に立ち向かうのエリンのかっこよさや、探究心を失わない研究者・医者としてのエリンのかっこよさ、ハラハラしながらどんどん読めてしまう。ああ、ずっと読んでいたいのに、朝読書が短い。

  • 4部作の3作目。
    前2作からは11年がたち、エリンはイアルと結婚して、息子のジェシを育てている。
    イアルは真王の護衛士である「堅き楯(セ・ザン)」をやめて、指物師に。
    エリンは王獣を増やし、いずれは戦闘にも使えるようになるようにとの可能性も意識しつつ、訓練を続けている。
    王獣をそこまで操れるのはエリンだけ。
    古い禁忌に触れることなのだが、大災厄が起きたのが事実なのかどうか、その理由や詳細が明らかでないのだ。
    真王(マジェ)のセィミヤは、王獣をみだりに戦闘に使わないと約束していたが、他国が攻めてきた場合のことを考えて、やむなく訓練をしているエリンには、ある覚悟があった‥
    闘蛇村で<牙>の大量死が起こり、エリンが調査に派遣される。
    時々あちこちで起きていることを知って、条件を探っていくエリン。
    かってエリンの母は<牙>の死の責任を取らされて処刑されたが、それは慣例に添うものではない不当な刑罰だったことも知る。
    もっとも古い闘蛇村へ赴き、そこに隠された事情を知ることに。
    探索の護衛に付いていたヨハルは大公シュナンの側近で、大公の血縁に当たる血筋の武人。それだけでなく、最古の闘蛇村のあるアマスル領の領主でもあった。
    そこでは大量死は出ていない。
    その村では、緑の目をしている子供が生まれることがあったのだ‥
    エリンも平和な家庭を持った時期があったのは、ちょっとほっとしますけどね。
    開巻するともうすぐに危機が始まる‥
    ぐいぐい引きこまれる展開。
    格調があり、読み応えたっぷりです。

  • 二巻を読み終わったあと少し時間が空いてしまった。その間にTVで偶然にもちらりと観てしまった。もうこれでTVのイメージ以外のエリンやリランは思い浮かばなくなってしまった。まああまり想像と違ってはいなかったので良かったけどね。と思ったのもつかの間。なんだなんだ急に10年くらいの時が経っていて、エリンには息子がいたりする。(最初なぜか 娘 だとわたしは思っていて、ちょっと 恥じぃ でもあったのだけれど)ふむ、やはりそうきたか、そんでこうなるのかなぁ、などと思っているうちに3巻終了。そそくさと4巻に取り掛かるのだけれど。もともとこの本を読み始めた時には、そうかまづ闘蛇かぁ。そして王獣かぁ。いったい何種類の獣が登場するのかなぁ。とわくわくしていたが、どうやらそのふたつでおしまいのようだ。こういう感想を持つ人もめづらしかな、と思っている。もっと沢山の種類の獣が登場して複雑怪奇なたたかいをくりひろげるのかなぁと思っていた。すまぬ。

  • 主人公たちが覚悟を決めて生きようとすることに胸を打たれる。物語がどういった結末になるのか次巻が楽しみ。

著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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