- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062159531
作品紹介・あらすじ
消されてしまった日本。もう、写真の中でしか見ることができない、明治・大正・戦前の荘厳なる文化遺産。とくに歴史的価値の高い52施設と巻末リストの48施設、計100施設の建築写真を収録。
感想・レビュー・書評
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建築の写真が見たくなり手に取りました。
対象は国内限定で、銀行と刑務所のオンパレードです。
建築物自体は、ジャンルのせいもあって質実的なデザインが多く、自分の嗜好からはちょっと地味でした。
ただ素晴らしいと思ったのは写真で、もっと細部を見たいと思ってウェブ検索したものがいくつかあるのですが、官公庁の施設がメインの為か、ほとんど資料が見つかりません。で、建築好きな方のブログなどにたどり着くわけなのですが、そこに載っている写真との違い。
今まで写真という芸術に対してまったく興味が無かったのですが、やはり何か違うというのがわかりました。物語る写真と、特に物は語らない写真というか。
特に豊多摩監獄の写真が美しかったです。 -
今はもう解体されてしまって残っていない近代建築の写真と、建築史家の藤森照信の紹介文が掲載された大型本だ。
主に銀行や官公庁、オフィスビルを取り上げている。
1980~90年代、まさにバブルのころに解体されてしまった建築物が多く、時代の流れというものを感じる。
こんな立派な建築物があったのか、と感慨深い。見てみたかったなぁ。
藤森照信のコメントはけっこう個人的な好き嫌いが入っているのが人に寄るだろうけれど私には面白く感じた。
○○式、といった専門用語もあるけれど総じて読みやすい。日本近代の建築史を学んでみたくなる。