水底の棘 法医昆虫学捜査官

著者 :
  • 講談社
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062190527

感想・レビュー・書評

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  • #読了。法医昆虫学捜査官シリーズ第3弾。江戸川区、荒川河口で発見された遺体が発見される。警察解剖医は絞殺と認定するが、法医昆虫学者の赤堀涼子は遺体の虫から、溺死を主張するが。今回も冒頭の死体発見現場が清心町とご近所なうえ、出身の峰(柴)漁港や金沢文庫まで登場にはびっくり。最後は意外だった。

  • 三作品の中では一番大人しめかな。。
    あっさり犯人も見つかってしまった。
    でも次回作に期待します!!
    このシリーズは大好きです。。(^v^)

  • このシリーズは読み応えあるなー
    読み終わってからウミケムシとウオノエを画像検索してしまった

  • 事件内容は若干拍子抜け感はありますが、赤堀さんは相変わらずいい味出しています。ラストはそれなりに盛り上がりました。

  •  荒川の河川敷で仕事をしていた赤堀涼子は、中洲に打ち上げられた死体を発見する。
     検視に疑問を抱いた涼子は、以前、事件を共にした岩楯刑事と鰐川刑事と協力して捜査にあたる。
     昆虫学を駆使しても、身元すら判明しない死体。
     発見したモノが時間だけを経過させていく。
     自殺なのか、他殺なのか。
     しかし、彼らの行動は確実に犯人を追い詰めていた。

    __法医昆虫学を捜査に活用する事件。キャラの濃い赤堀涼子が登場する第三弾。涼子の突拍子もない行動は相変わらずであるが、嘘をつかない昆虫の考えを汲み取り、新しい発見という一筋の光を見出す。
     しかし今回は、犯人の動機が薄弱な感じがする。誰しもが強い人間ばかりではない、のはわかるけれども・・・。
     

  • シリーズ3作目。
    小さな虫から事件の真相に迫っていく展開に今回も引き込まれる。
    最後がバタバタな気がしたけど、飽きることなく、面白かった。どんどん赤堀に巻き込まれていく周りが可笑しい。
    アリマテラピー(笑)普通のアロマテラピーでお願いしたい。。

  • 虫さんにも慣れて?
    母子家庭のお母さん頑張れ~って別のことに力入っちゃった!

  • 法医昆虫学捜査官シリーズ、3作目。

    安定感のある面白さ。3作目となると、赤堀さんの予測不可能な行動や気持ち悪い虫の描写にも随分と慣れ、いちいち驚いたり、爆笑するほどではなくなったけれど、面白いのは相変わらず。大好き、おススメなシリーズです、本当に。
    今回、事件自体は至って地味。被害者の身元が不明のまま、物語の大半が進む。なのに、本題の昆虫学をはじめ、地道な聞き取りによる刑事捜査、プロファイリング、法医学、科捜研、全てが関わって、被害者の身元から殺害現場までをきちんとゼロから導いているところがスゴイ。前半、なかなか捜査が進まないものの、その分後半に追い上げ。更に、最後の手に汗握る展開にはドキドキしたぁ。完璧デス。途中の過程も含め、昆虫(生き物全般?)との絡み具合が実に上手い。岩楯さんはもちろん、鰐川くんともいいコンビだし、良いキャラが揃っていて、今後のシリーズも物凄く楽しみで仕方ない。早く新作ください、マジで。

  • 法医昆虫学捜査官シリーズ第3作。
    今回は水死体が相手。解剖医と鑑識は絞殺後に川に捨てられたものと推定したが、赤堀は死体の損傷やウジの成長解析から疑問を抱く…
    虫が大嫌いな私も楽しみにしているシリーズ。昆虫学者、刑事、鑑識などがそれぞれのアプローチで事件の真相に迫ってゆく。相変わらず虫の蘊蓄が満載、今回は水棲の生物も加わってとても気持ち悪いけど面白い。
    本筋には関係ないけど、乾燥クロクサアリの匂いが気になる。

  • 【ネタバレ】法医昆虫学捜査官シリーズ第3弾。事件の真相に迫る過程そのものは今まで通りのクオリティで文句の付けようがありません。ただ、結末に関しては過程と比べるとスケール感に乏しく拍子抜けしたので★一つ減点。

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。

「2023年 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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