虹果て村の秘密 (ミステリーランド)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 563
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705622

感想・レビュー・書評

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  • 父親が警察官の男の子がミステリ読書好きで、
    母親がミステリ作家の女の子が刑事を目指しているという
    面白いコンビ。

    そんな子供による田舎で起こった殺人事件の謎解き。
    これぞミステリ!(ミステリーと伸ばすのはネッシーとか超常現象も含めるらしい)という作品でした。

    作者の「私が子供だった頃」のあとがきを読んで、本当に好きだったのだなぁ、と。
    作家になる、書いてみる、ちょっとヒントになるかもしれない。。

    ある先生の気になったセリフ
    「田舎は美しくて、平和で、温かいだけの所ではない。それは都会が汚くて、うるさくて、冷たいだけのとこではないのと同じ。」

    女子大生の「問題作送り~」論は凄すぎて、彼女、どんな人生送ってきたんだろう。。。ちょっとピンとこなかった。

  • 子供向に書かれた本だけど、大人が読んでも十二分に楽しめる。(私の精神年齢が低いだけ?)
    読了感も良く、作者のあとがきを読んで、じーんときてしまった。これから有栖川有栖氏の追掛け開始!

  • 子供向けということであっさりだったけど正統派ミステリー。
    あとがきの惚気がほほえましい。

  •  かつて子供だったあなたと少年少女のためのミステリーランド。欲しいと喚いていたわりには、ようやく今頃読み終えた。
     言うても児童向けなので、漢字全部にフリガナ付き。とっても親切。
     推理展開とか、あっさり進んでこれもまた親切。物理トリックとか、刑事が子供の謎解きをあっさり認めているあたり笑える。
     でもミステリとしてロジックはあったのでよし。
     ただ、児童向けを意識しすぎてないかと思わせる部分が気になったけど。(環境問題とか、道路建設とかさ。)

     ちなみに、高柳にしては珍しく今回はあとがきを読んだ。
     そこから抜粋。
     私は男です。
     わはははは。そらそうだ。まずそこから断っておかないとね。アリスって音だけ聞いたら、明らかに女の子だものね。
     何であとがきから抜粋かってと、ここに一番受けたから。


     どうでもいい話だが、「有栖川有栖」の名を打ち出すときに、「有栖川有栖川」と打ち出して、最後の「川」を消す方法を取っている人間は少なくないと思う。

    03.12.10

  • 図書館にて借りる。

  • ずっと本棚の肥しになっていたのを、ようやく読みました。
    話も面白かったし、子どもたちに向けての著者の思いが込められているのを感じられた。

  • 子供向けの易しいレベルのトリックだけど、さすがです。ミステリの萌えポイントてんこ盛りに詰め込んできましたね。(村の地図、密室殺人、密室のトリックの図解、回文、村に伝わる伝説…他にもあったかな?)
    日常の謎ではなく、きちんと殺人事件を起こしてロジカルに解決へ導くところも、有栖川先生らしいなぁ、と思いました。

  • ミステリーランドの枠の中でも「本格ミステリ」をやりきった有栖川さんに拍手。ラスト、風間が秀介と優希を叱りつけたシーンがとても良い。

  • ストレートですが手加減してきたなぁという感じ。ミステリーランドの趣旨には良く合ってると思う。

  • 謎を解くための矛盾が示される正統派ミステリ。自分で謎を解こうと考えて、解答を知った時のああ、そこか!っていう気持ちよさを知ってもらいたいと作者が考えて書いたんだろなあ。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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