闇のなかの赤い馬

著者 :
  • 講談社
3.11
  • (3)
  • (20)
  • (62)
  • (15)
  • (0)
本棚登録 : 174
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705691

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子供向けの本だが,内容は大人でも楽しめる.マサムネが真相を解明するが,同時にフクスケの推理も的確な結論を得ている.殺人に使用された道具は意外なものだが,ストーリーは楽しめる.

  • 30分以内
    子供向けのはずだけどやや刺激が強いかな。あまり意味が分からず読んでいて、再読したらあれ何これ、となるかも。
    トリックはちょっと厳しい気もするけど。

  • 幻想チックな不思議な事件。
    落雷によって死亡?
    夜中に現れる赤い馬とは?
    とても読みやすい作品だと思います。
    講談社ミステリーランドは、
    全ての漢字に読み仮名をふるという、
    なんて読みにくいか。逆に読みやすいかも。
    かつて少年少女だったボクたちに捧げる。
    冒険の不足してる大人たちに――

  • 再読。

  • 中?高校生のカトリック校で起こった神父落雷とサンルーム焼死体神父事件。鍵のかかったサンルームで何が?どうやって殺された?主人公が毎夜見る赤い馬の夢は、どんな意味が?ミステリーランド、大人すぎやあしないか?

  • 子供には少々刺激が強いかな…という感じもなくはないが、舞台の学校や登場人物たちの雰囲気が不気味で、何か起こりそうだとぞくぞくする読み味が良かった。

  • 「僕は心のなかで呟いた。そしてそのとき、どうしてなのか、不意に熱いものがこみあげてきて、僕は涙をこぼしそうになった。」

    怖く切なく、、、な物語でした。
    なんとなく、事件の現場のこの学校のイメージはギムナジウム。
    女子もいるのだけれど、男子同士のなんとも言えないやり取り。
    それが、凄く繊細に描かれていたように感じます。

    事件!
    人とのやり取りの部分は結構押さえ気味で、ミステリがメインな感触を受けました。
    謎は、ホントに最後の最後まで、分からなくって、それでいてその結末がなんとも切なく、でも、変な余韻とかを残さず、読者に任せているところが好感。
    すごい勢いで読んでしまった。
    お見事でした。

    お初の作家さんでしたが、また他も読んでみたいなぁ。。。

    【3/10読了・初読・市立図書館】

  • 聖ミレイユ学園で神の怒りとしか思えない悲劇があいついだ。ウォーレン神父は校庭の真ん中で落雷に遭って焼死、さらにベルイマン神父が密室と化した温室で、自然発火としか思えない焼死体となって発見された。
    「汎虚学研究会」はちょっと浮世離れしたメンバー四人で構成されている。部長は僕、室井環。中でも好奇心のかたまり、フクスケは女ホームズと化し、ワトソン役に僕を指名した。ベルイマン神父の死は殺人に違いないという。

    読みやすいミステリーでした。
    ちょっと女性向けな感じがしなくもない。

  • なにかで「下手したらバカミス」とかいてあった。その通りだと思う。
    雰囲気の勝利!!

  • このレーベルは読めば読むほど、児童書から遠ざかっていくなあ(苦笑)。トリックもなかなかむごいが、動機とその発端となった出来事があれってどうなんだろう……。個人的にはこの手の話は苦手なので何となく居心地悪く感じたが、ミッション系のスクールだとか寮だとかに斜め方向にビビッとくる人(笑)にはいいかも?

全42件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

竹本健治:
一九五四年兵庫県生れ。佐賀県在住。中井英夫の推薦を受け、大学在学中に『匣の中の失楽』を探偵小説専門誌「幻影城」上で連載。デビュー作となった同書は三大奇書になぞらえ「第四の奇書」と呼ばれた。
ミステリ・SF・ホラーと作風は幅広く、代表作には『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』の「ゲーム三部作」をはじめとする天才囲碁棋士・牧場智久を探偵役としたシリーズや、自身を含む実在の作家たちが登場するメタ小説「ウロボロス」シリーズなどがある。近著に大作『闇に用いる力学』。

「2022年 『竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦後篇Ⅰ】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹本健治の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有栖川 有栖
東野 圭吾
はやみね かおる
Q&A
恩田 陸
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×