人はなぜ危険に近づくのか (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062724043

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  • 行動心理学についてライトに書かれたもの。以下、注意事項。①競争よりも共生が全体利益を増大させる場合がある。②集団で行動することを予定している人間の場合、その集団行動がかえって危機回避を難しくしている場合がある。③曖昧な状況については発生確率を低く見積もる傾向にある。

  • 明日ガス室に送られるかもしれない者にとっては、今日の今しかない。先延ばしできない。
    我々人間には、怖いけど見てみたいという心理が働く。日本限は非常に好奇心が強い動物。
    特に他人の不幸は見たい。
    実際に被害に逢うと、どうして自分なのだろうかとなってしまう。

  • 「人間と危険」の関係について、具体的な事例や本能的な面・社会的な面から多面的に考察しています。

    ただ記述がまとまりに欠けており、項目ごとに読むには面白いのですが、読了後に改めて全体として見渡すと軽い感じがします。

    ただ「人間と危険」というテーマを軽くかじってみたい、という人には、この読みやすさがかえっておすすめです。

  • われわれが危険を冒すとき、
    なにかアドベンチュラスな冒険を連想することが少なくない。
    アドベンチュラスな冒険とは、誰も損失を補償してくれなくても、
    そんなことは意に介さず、
    心をワクワクさせながら冒す類のものである。
    それが自発的リスクである。

    自発的リスクを冒す場合には、われわれは危険に近づく行為を楽しみのために行っている。
    ロッククライミングやスカイダイビング、バンジージャンプなどがそうである。

    これらの行為は誰かに命令されてやる義務的なものではなく、自分から進んでやるものだ。
    骨折や下手をすれば死んでしまう恐れがあるが、
    スカイダイビングやバンジージャンプはやりたいし、
    凍死や墜落のリスクがあるからといって
    愛好者たちはロッククライミングをやめようとも思わない。

    *感想*
    タイトルにひかれて買ってしまいました。
    読んでみて。。。『人』というより『男はなぜ危険に近づくのか』という題のほうが
    しっくりくるのではなでしょうか?





    なんか、本て読んでる気分で、見えてくることが変わってくるのかなって思います。

  • 集英社新書「人はなぜ逃げおくれるのか」(2004)と同じ著者。どりらかで足りるか。

  • 人が危険に近づく心理とは不思議です。
    やはり怖いモノ見たさってありますよね。

  • 人間は進んで危険に近づくという性質をもっていて、それと同時に、危険を作り出すという特異な能力を持っているとこの本は述べています。確かに人間は、大量破壊兵器を用いた戦争をしたり、危険だとわかっていながらも原子力発電所を作ったりと、言われてみればどんどん実感がわいてきます。人は生きていくということの代償に危険を生み出してしまうが、それを打ち砕いていくというサイクルを繰り返しているのだと、わからされるような内容でした。

  • 散漫でまとまらない印象。社会科学系の欠点がモロに出ており、身近な例に解釈を加えて一般原則を導こうとする姿勢が顕著で、矛盾した記述も多い。Rustichini A, 2005, Science 310:1624-5100枚のカードの山が二つあり、右の方は赤と青のカードが50枚ずつ、よく切ったもの。左の方は赤か青、どちらか色が分からないカードが100枚、それぞれ裏返しに置いてある。一枚を引いて、赤か青か当てれば100ドル、というゲームの場合、どちらの山を選んでも1/2にもかかわらず、圧倒的に多数の人が50/50の山を選ぶ。また、参加費としては50/50 の山が$45、100/0の山は$42というのが参加者の希望額。曖昧さを嫌う傾向のため。ギリシャ神話にパンという半獣神がおり、昼寝の邪魔をされると大きな音をたてて怒るため、周りがびっくりする。これがパニックの語源。女性は保存欲求が強く、現状の変化を望まないため、ゴミ屋敷の主はほとんどが女性???

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