- Amazon.co.jp ・本 (770ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062737203
感想・レビュー・書評
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長い助走、狂言回しがみごとです
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色々踏まえていないので、深いところは分からないが、普通のミステリーとして楽しく読めた。牛肉についての知識も深まるし良かったと思う。
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オーソドックスな本格ミステリなのに、読みやすい。
キャラが個性的で面白い。
本格の要素も、ホラー的な面も、申し分なくラストの収まりもいい。
大傑作とは言えないまでも、際立ってよい作品でした。 -
2015年12月27日読了。
2015年235冊目。 -
長い!が一気読み。
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タイトルが良い。『美濃牛』で「ミノタウロス」だ。
そして読後、俳句をやってみたくなった。 -
岐阜の奥地にある暮枝村。
洞窟で見つかる、病を癒すという奇跡の泉。
牛の角もつ鬼。赤毛をもつ地主の一族。
飛騨牛にはなり損なったただの美濃牛。
やがてわらべ唄を模したという陰惨な事件が起こり、村人たちは恐怖する。
にやにや顔の名探偵 石動戯作が捜査を開始する。 -
個人的に最悪な状況で読み進めた本。扁桃炎やら、身内のクソッタレな問題やら。人はいつでもどこでも大抵俺を困らせる理解不能な存在だ。俺の思いと小説はいつでもその時々の状況にリンクする。そうだよな、アル中になったお前。
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石動戯作シリーズの第一作
先に「黒い仏」と「鏡の中は日曜日」を読んでしまってから本作に手を出した。
内容はオーソドックスな本格ミステリーで、前に読んだ2作どちらも最後か途中にどんでん返しがあったので、今回も何か来るだろうと身構えしていたが、特に何も来なかったのが少し残念だった。
色々な人の視点から物語が進行して行き、登場人物一人一人の内面描写からそれぞれの個性がみれた。
とにかく文章が読みやすい。 -
4
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石動シリーズ原点
正直に言うと読んだ直後の感想は少し薄いと感じたが、不思議と無意識に印象深かった場面が多くあったらしく、忘れた頃にも思い返せる描写や浮かぶ情景が多かった本。
何がいいのか上手く言えないけれど、何かがツボに来る。 -
タイトルと表紙から想像していたのはオカルト要素。
実際は王道の本格ミステリ。
ミノタウロスを題材に使っているのだから、
もっと禍々しさを出した作風にした方が魅力が出たのかも。
最初の殺人がインパクトがあっただけに、その後の殺人は失速してしまった気がする。
それと窓音の得体の知れなさをもっと強調した方がタイトルとの相乗効果も出たのでは。
「ハサミ男」と比べてしまうとどうしても物足りない。 -
読みやすく、読みごたえもあり、探偵が魅力的という素敵なミステリ小説でした。
読んでいるときは冗長な気もしましたが、不必要なエピソードがまた登場人物の魅力を描いていたり、たんに面白かったり、ヒントが隠されていたりもするのでこれは外せないなと。句会の場面に和みました。 -
言葉遊びに見立て殺人、田舎の屋敷にとミステリ要素盛りまくりの上に、オカルトやら音楽ネタ、果てには俳句まで乗っけてしまう盛りだくさんぶり。それは800ページ弱にもなる。確かに盛りすぎ感もあるが、それでも徹頭徹尾本格ミステリだから殊能さんは信じられるな。面白かった。
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あ、あれ?これで終わり?もう一幕あるかと思った。衝撃的といえば衝撃的な真犯人だったけど……。結末があっけなかったけど、ストーリーは面白かった。視点が章ごとに変わるので苦手な方もいるだろうけど、私は多視点の話は好きです。あの他人行儀な呼び方は伏線だったのか〜。ムツヒゲさんと藍下さんと出羽さんと町田さんがナイスでした。
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長いけれどひきこまれる様に読んだ。ハサミ男とこれは人物に関する描写が読みやすいのが魅力だと思う。また事件に絡む人物たちの狂気が伝わってきてゾッとさせられた。
解説で食事の描写について触れられていたが、石動達の逗留していたおうちのご飯は本当に美味しそうだった。家庭的な料理なのに工夫が細かい。