黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756945

感想・レビュー・書評

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  • 2012.2.26〜3.1.とても面白く読んだ。最後まで飽きさせないなあと、また確認した。

  • 狂気に耐える強い女の狂気

  • 大好きな三月シリーズ(理瀬シリーズ)の本。学校の後の話。

  • 大好きな理瀬のシリーズ。でも前作ほどの衝撃はなかったな。
    ふつうにおもしろい。

  • 理瀬が大好き。

  • 最後にどんでん返しがあったものの、そこにいくまでの過程が長く、誰が怪しいのかとこれでもかとなるくらい考えさせられたので、途中からイライラしてくる部分もあった。ただその疑念が最後まで読ませる原動力となったのは、間違いない事実でもある。

  • 三月シリーズ

    少女・理瀬は魔女の館に戻る

    祖母の死、そしてその奥にある真相は?

    ドキドキしていつまのまに全てを読み終わってしまう、読みやすさ

  • 「麦の海に沈む果実」と同じシリーズの第二弾。
    あらすじ;
    学園を抜け出した理瀬は祖母の遺言に従い以前暮らしていた祖母――百合の花が絶えない芳しい百合の館に住む。そこで親戚姉妹と同居し、さらに従兄の総と亘が訪ねてくる。祖母の残した「ジュピター」とは?そして事件は起きた。

    学園を出てしまったためにノスタルジックな雰囲気はやや落ちるが、その分ハードボイルドな魅力が増した理瀬にやられっぱなしだ。普通の高校生ではいられない理瀬の覚悟はもう決まっていて、ただの覚悟から引き返せない道まで進む。謎の部分は相変わらず物語りを読ませてしまうから、読んで初めて「ああそうなのか」と思わせてしまうところが、恩田陸のうまさだ。
    もっとこう云う本を書いて欲しい。続きが気になる大好きなシリーズ。

  • 理瀬 再び。

    シリーズなのかな?でもそんな感じはしない。独立した世界のなかで、ふと共有する部分が垣間見た時。ぞくっとするし、ほっともする。

    とにかくおもしろす。

  • 謎が謎を呼ぶというか、
    読みすすめるに連れて、全員が怪しく思えてくる。
    でも最後は予想外の人物でびっくりしました。

    綺麗に終わるかと見せかけてまさかの展開に。

  • これからどこへ繋がっていくのか、続きがとても楽しみです。 恩田さんの書く少年と少女はとても魅力的。

  • ★★★と★★★★の間。麦の海に沈む果実を先に読めば良かったのか...と少し後悔。久しぶりにミステリを読んだ気がする。なんとなく先が読めてしまうけれどその情景に引き込まれてしまうくらい面白かった。

  • 丘の上に立つ、古い洋館。
    その家にやってきた、時季外れの転校生。
    鍵をなくしてしまい開かれることの無くなった、動かない柱時計。
    そして、そこで起こる事件。
    図ったかのように起こる事故。
    失踪する少年。
    危険を告げる病弱な男の子。
    交錯する疑惑。



    本好きには、たまらない要素が、あちこちに散りばめられている。
    おもしろくないわけがない。

    「この家の二階には妖精が住んでいるの。 妖精があちこちでみんなの話を聞いているから、二階ではあんまりお喋りをしちゃいけないんだよ。」

    現実的でおとぎ話など、絶対にする人ではないおばあちゃんが、なぜその話をしたのだろうか…。
    なにか、意味はあったのだろうか…。

    毎日、百合を活けつづけ、絶対に欠かすことの無かった祖母。
    外出を嫌い、洋館を留守にすることを避けていた祖母。
    祖母は、なにを隠したがっていたのか…。

    去年、祖母は死んだ。

    遺言は、こうだった。
    ―自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない―

    そして、水野理瀬はやってきた…。

  • これは確か2回読んだ記憶あり。百合の香りが漂っていたなぁ。残念ながら、これも結末を覚えてない。あぁ面白かった! という印象だけを残して。

  • 再読。「麦の海に沈む果実」の続編。
    面白くて一気に読んだ。
    不可思議ものかと思ってたら、殺人事件が起き、結末もはっきりして、ミステリーになってる。

  • 人と人との愛憎が複雑に絡み合うミステリ作品。
    オーソドックスな素材だが、恩田陸ならではの細やかな背景描写が独特の雰囲気を作り出している。
    登場人物の個性も豊かで、感情移入しやすかった。
    理瀬という少女のキャラクターが、他の恩田作品にも多く登場しているようで、それらも合わせて読むと世界観がぐっと深くなるというので、他作品も手に取ってみようと思う。

  • 無駄な登場人物が、ひとりもいない。

    から、展開を予測しやすいと思いきや、最後にどんでん返しがくる。

    最近恩田ブームきてるなーw

  • 麦の海に沈む果実の登場人物がでていて、おもしろかった。

  • 理瀬シリーズとしては 麦の海から読むべきだそうで…百合から読んじまった。でも 全然平気!!相変わらずの楽しさヽ(´▽`)/ 恩田さんならではの雰囲気が大好きー
    今から 麦の海読むぜ!

  • 面白かった!
    恩田陸の作品にしては、しっかり完結してる感じで、所々、背筋がゾッとするような部分も静かで冷やかなミステリー好きの自分には、たまらなかった、静かにうごめく様々な殺意と謎そして真実、ドンピシャの一冊でした。

  • 最初は???だったので裏表紙のあらすじと照らし合わせて読み進めましたが、途中からクライマックス前までは一気に読めました。

    一番大切な期待を外さなかったところが大きかったです。

    最後まで良い『やっぱり!』感があって良かったです^^ツッコミどころはそれなりにありましたけどね^^b

    恩田作品は雰囲気があるので読んでる時の満足感がすごいですね^^

    だけど、体の話はしないでほしかったなと個人的には思いました。最小限でしたけど…><;



    ドラマチックな部分も分かって、女の子に対する幻想も手っ取り早く取り払えて、多分男の人の本質をも言っていて、本当に悲しいけど人間の世界はやっぱり闇が占めていると思いました。

  • "幸福というのは、なんとグロテスクなものだろう"

  • モノトーンのバリエーション。
    ものすごい数のモノトーンカラー、そのバリエーションがいくつもちりばめられているというのが私が「恩田陸」の作品から読み取るイメージである。
    それが好きでこれまでも何冊と手に取ってきた。

    しかしこの本に関しては若干違う印象もつ。たしかにモノトーンではあるもののもっと強烈な色合い、鮮烈さを持つ。
    どっちかっていうと「漆黒と純白」。
    それくらいのコントラストがこの物語のイメージだ。

    主人公の理瀬がこのイメージをもたらすのかとも考えたが、ストーリー上の前作にあたる「麦の海に沈む果実」を読んだ時にはここまでのコントラストは感じなかった。
    さてさて、ではこのイメージは一体どこから来るのだろうか? ん~謎だ。

    と、訳のわからんことを書いてますが簡単にこの本の感想を述べると

    ちょ~~~~~~~~面白かった!!!
    ってことです。

  • シリーズ物だとはつゆ知らず突然手にして突然読んじゃった系w

    でも、これだけでもストーリは完成してるから全く問題無し。
    ミステリーとしてもいつもの恩田ワールド!
    どちらかと言うとテーマがはっきりわかりやすいタイプだった。

    その中に、男女のどろどろとした感情がさり気なく
    織り交ぜられていたり。。。女性受けしそうだw
    後半はぐんぐん進むからさらーっと読めてしまう。

    事件の真相部分は恩田ワールドらしくいつもの感じだけれど
    モヤモヤは少なく好き嫌いがさほどはっきりとは出ない
    作品じゃないかと思った。

  • 「麦の海に沈む果実」の後のお話。理瀬がメインですね。頭のよくて美人の理瀬が私は好きです。この本の後半に出てくる「幸福というのは、なんとグロテスクなものだろう。」という一文があるのですが、すごく印象的です。

  • 当時は2回驚いた。麦海の理瀬とのギャップに少しがっかりしたけどおもしろかった。一番恐かったのは朋子。

  • まあまあずるい。なので驚きも感動もなかった。

  • 「麦の海~」のその後の理瀬の物語。
    これだけで読むと微妙かな。理瀬がどんな大人になっちゃうんだろう、って思いつつ読むとハマれる。
    理瀬は目が離せないっていうか、とても魅力的なキャラだと思う。

  • 「麦の海~」に続く、理瀬のお話。面白かったです。
    ただやっぱり、ラスト部分には、うーん、という感じ。
    この後に続くお話があるなら、あれでもいいのでしょうが…。理瀬のフィアンセの敵方と通じてたってのは、ちょっと無理ないかなあ。たまたまなのか、向こうが接触してきたのかまではわかりませんが。だって、祖母の遺書がなければ、接点すらなかったはずですし。いくら身内とはいえ、縁は薄いですし。あんまり仲間に引き込むメリットが感じられないような。
    それでも、続編があれば読みたいです。

  • ヨハン見たさに買いました。あんまり出てなかった……。けど物凄い存在感でしたヨハンさん。りせちゃん成長するごとに良い意味で悪女になってますね。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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