獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 745
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764469

作品紹介・あらすじ

リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが-。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃ面白かった!
    闘蛇を全滅させた責任を負わせられ、闘蛇に食い殺されるという母を追ってきた主人公の少女エリンを救うため、母は禁断の指笛で闘蛇の一頭を制御し、自らの命と引き換えに娘の命を守るところから物語は始まります。
    そのエリンを助けて育てたのが、蜂飼いのジョウン。このおじいさんが素敵。
    動物に対する観察の仕方などから獣ノ医師になることを勧め、無事入学。そこでの弱りきった王獣との出会いから、エリンが獣ノ医師を目指す学友たちと共に成長していきます。
    今まで読んできた上橋作品の中でも一番好きかも!
    続きが楽しみ。オススメです!

  • 4.8
    面白かった!
    読みたいと思いつつ、長い間手に取って来なかったのをとても後悔しました。
    子供でも読めるように分かりやすく書かれていますが、決して幼稚な感じではなく素直に物語に引き込まれていきます。
    登場人物はとても魅力的な人が多く、心に沁みるような発言があったりします。
    エリンが成長していく姿はとても楽しくどんどん続きが読みたくなります。

  • ずっと気になっていた本であった。以前「孤笛のかなた」を読んだときに、その民族学的な視点にえらく感心した覚えがある。正月にアニメ連載の集中再放送があり、いま録画して少しづつ見ているのだが、二回ほど見た時点でどうしても本を読んでみたくなった。なるほど正当ファンタジーノベルである。

  • 『守り人』シリーズよりも面白い訳がないと高を括っていた傑作長編ファンタジー第1巻。

    数ページ読むと、自分もエリン達の世界にいるような錯覚を覚える完成された世界観は、まさしく大人向けのファンタジーだと確信します❗

    エリンが苦難に立ち向かっていく姿は、何だかファンタジー版おしんと言ったところでしょうか?物語はまだまだ序章という感じですが、先の展開が非常に気になるオススメの一冊です♫

  • 主人公のエリンがとっても賢くて我慢強い良い子。
    でもそのせいで今後大変な目に遭うんじゃないかと心配になってくる。

    謎多き生き物である闘蛇や王獣、それに霧の民…
    まだ全然分からないので、どんな風に絡んでくるのかドキドキする。
    『鹿の王』と同様に世界観が独特で面白く、国の政治も絡んできそうな雰囲気。
    個人と国、個の視点と広い視点で織り成される物語は出来事一つとっても違った意味が見えるので面白いと思う。

    気になるところで終わったので、次の巻を読むのが楽しみ!

  • 私の人生で1番好きな物語。
    いつも獣の奏者に似たような本がないか探しますがみつからず、獣の奏者を超えるファンタジーがあったら教えて欲しいです。
    何度読んでも泣いてしまうシーンがあり、様々な情景が目に浮かんできます。
    昔、NHKでアニメも放送されていたので、そちらもとくにオススメです✧︎

  • 久しぶりのファンタジー。一度読んでみたかったのですが、思った以上に面白い作品でした。老若男女が楽しめる作品だと思います。
    「闘蛇編」は母とエリンの関係、生い立ち、命を助けてもらったジョウンとエリンの生活と成長が描かれています。色々な民族も出てくるので、それぞれの民族文化や生活スタイル、自然との共存について描かれていて興味深い部分もありました。
    闘蛇についてはエリンの母を通して描かれていますが、なかなか面白い生き物のようです。エリンがこれからかかわっていく王獣がどんなものか気になります。

  • 久しぶりの上橋菜穂子さん。本屋でも良く見るシリーズなので気になって手に取った。

    読み始める前、登場人物一覧のファンタジー特有の難しいカタカナ名にちょっと怯みそうになったけど、読み始めたら全然そんなこと気にならずに没頭してしまった。

    10歳で目の前で母親を亡くした少女の冒険譚。これから色んなことが始まるというワクワクが詰まった一冊。
    不思議な生き物の登場や、どうやらエリンは特別な才を持った少女のようだと分かったり、リョザ神王国に怪しい影の存在を感じたり…続きが楽しみになった。

  • 恥ずかしながら、上橋さんの作品は未読でした…ファンタジー好きなのに!

    霧の民の特徴である緑の瞳を持つエリンは、闘蛇衆の皆から冷遇されていた…あるとき、母は「牙」を死なせた責任として処刑にかけられ、巻き添えになったエリンを救うため禁を犯す…

    瀕死のエリンを拾い、我が子のように育ててくれたのは養蜂家のジョウンだった…

    「闘蛇編」は母とエリンの、またジョウンとエリンの絆を強く感じる。王獣についてもまだ詳しくは描かれない。先が気になる…!

  • やっぱり、面白い。
    期待通りです。
    上橋先生のファンタジーってファンタジーすぎなくて読んでて違和感ない。なんというか、一人一人の登場人物が地に足ついて存在しているので感情移入できる。
    エリンの壮絶な幼少期から王獣に心を寄せていく流れ、国同士の微妙な国交関係、読んでいてん?よくわからん、といったことがないのでどんどんのめり込める。
    やっぱり買って良かった!次巻も楽しみ。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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