ラバー・ソウル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (688ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778466

感想・レビュー・書評

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  • 幼い頃の病気のせいで、見る者に無条件に嫌悪感を与え、更に嫌悪している相手が罪悪感まで覚えてしまうという醜悪な外見の鈴木誠。

    親の金だけど、裕福なんだからせめて顔だけでも整形とかすればよかったのに。。と言ってしまってはミもフタもないか。

    その鈴木誠が撮影中に起こったアクシデントのせいで、モデルのエリを家に送ることになり、それをきっかけに、エリにのめりこんでいく。。

    誠の自分勝手な理論によるストーキング行為には本当にイライラさせられたけど、まさかそういうことだったとは。。

    サスペンスとしてハラハラドキドキして読むのを止められず、最後の仕掛け?にやられた!となり、私の貴重な睡眠時間を二時間ばかり奪っていきましたわ。

  • 2016年44冊目。
    久しぶりにすごいのキタコレ。

    最初は個々のインタビュー形式の展開に新鮮さを感じてたものの、中盤からやや疲れてきてたけど、ストーカー行為の卑劣さやその絶望的な考え方自体に引き込まれてどんどん読み進めた。
    で、・・アレ?ってなって、ラストでえーーーーっ!?っていうw

    印象に残ったのは、絵里と出会ったことで自分の中に価値を見つけたという点。
    普通とは違った意味でのこの「価値」がなんとも切なくて苦しい。

    どんでん返しは好きなので色々読んできてるつもりだけど、その中でもこれには完全にやられました(;^ω^)
    ビートルズの知識があるとより楽しめるのかも。
    あーコレもう一度読み直したい・・。

  • 衝撃というほど衝撃ではなかったし、何より長すぎて読むのがきつかったなぁ。
    発売当時に読めば、もっと衝撃を受けたのかもしれないけど。

  •  容姿にハンディキャップを持つ鈴木誠がある日モデルの美縞絵里と接点を持ち、彼女をストーカーしていく、という物語。途中で彼女に近づく男を殺害していく描写は「狂気だ。」とドン引きだったが、それすらもミスリードで「殺人を犯した美縞絵里を助けようとしていた。」ということが真実だったということに驚いた。最初「やけに分厚いなぁ。」と思ったが「鈴木誠だったら彼女のためにここまでするだろう。」という掘り下げをしっかりやるためだったら納得。鈴木誠が最後の辺りで言った「絵里さんがぼくに与えてくれたのは、生きる、ということ、そのものなんです。」という台詞に「容疑者xの献身」の石神を思い出した。

  • 長かったが最後まで読み切る。どんでん返しというほどでもないし、やや期待はずれ。

  • 事件があって、登場人物たちが警察に事情聴取されてるのね?と思われるやり取りから、それぞれの立場からの話がわかるんだけど、どうもまどろっこしいというか…。

    オススメで出てきたけど、見事な1文でひっくり返された!ってことはなく、単に金山さんが後から全部説明してくれただけだし、特に伏線もなかったよな?
    頑張って読んだけど、最終的な目的はどうであれストーカーには変わりないよなー。
    私が叙述モノだと期待して読んだのが失敗だった。

  • 長い。同じことを何回も何回も。
    我慢して読めば救われる時もあるって感じです。
    純愛です!

  • いつもの事ながら、前知識も無く本屋さんで、平積みになっている中から選んだ本。
    表紙デザインと、なんと言っても題名が気に入った。
    当然、ビートルズのラバーソウルの事だ。
    各章毎のタイトルがラバーソウルの収録曲名になっている。

    とまあ、そんな事はいい。
    内容は、美人モデルにつきまとうストーカーが主人公の話。
    700ページ近いぶ厚い本で、その大半がストーカーの話だから気分が悪くなる。
    最後の数ページで、どんでん返しがあるのだが、中だるみしてしまい、読了するのにかなり時間がかかってしまった。
    ストーカーの心情なんてどうでもいいので、もっと完結にテンポ良くストーリー展開してくれた方がよかったな。

    ビートルズでも聴きながら読むにはいいかもしれない。

  • 最後以外はひたすら不快だったので
    ラストの展開を感じさせる伏線がもっとあればな〜と思わなくはなかった

  • 読みやすくはあるんですが、やっぱりちょっと長いかな、と。
    最後はなんとなく想像できたんですが、どこから嘘でどこからが本当に起きたことなのか、読み直したくなる一冊でした。

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著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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