鬼物語 (講談社BOX)

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  • 講談社
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感想 : 297
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837811

感想・レビュー・書評

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  • 忍の語りはダラダラと長く、自分でも言ってた通りオチもなかったのは読んでて少々辛かった。
    しかし、終わりはよかった。

  • あの掛け合いが終わってしまうのはさびしいですね

    そして漸く気がつくわけです。バトルモノじゃないって事に…
    終わり方がいつもなし崩し的に感じてたのはそこを誤解してたからなんですね

  • 優雅な休日のため、1日で一気読み。
    うーーーん、率直な感想はちょっとがっかり?物足りない感じ。
    あと1冊で終わらないですよね?サードシーズンなるものが出てくると期待していいのでしょうか?
    初代怪異殺しのエピソードももうちょっと欲しかったし。ま、それをするとキャラ設定が変わってしまうということか。ハチクジもなあ、なんかもうちょっと引っ張って足掻いてジタバタしてほしかった。読者のわがままですけどね。
    と言いながらも、どっぷりこのシリーズにはまってますから、ついていきますよ、どこまでも(笑)。言葉遊びは相変わらず良いですし。
    「罪を告白することで、相手に『許す』という負担を強いるくらいだったら・・・」なんて、グサッとくるセリフがあったり、「当たり前じゃないですか。あんな噛み方する奴いませんって」って、泣けるし。

  • めだかもそうだけど、重要な伏線とか設定を簡単に消費してそれを伏線回収できてないと叩かれないのはすごいと思う。そのあとに出てくる設定のインパクトがあるからかな。
    西尾維新はそうなんだって"認識"させられちゃってるんだろうなぁ、きっと。

  • 忍の過去話に関してはちょっと印象が薄いかなーって感じ

    とゆーか最後に八九寺が全部持ってった
    てか泣いた

    許される嘘もあってもらいたいものだ

  • こういうタイムパラドックス系大好き!
    だいぶ楽しく読めました。

  • 阿良々木暦の影に棲む吸血鬼・忍野忍。
    彼女の記憶から呼び覚まされた、“怪異を超越する脅威”とは……!?

    「化物語」シリーズセカンドシーズン、第5弾。
    今回は、忍野忍の物語……でもあり、八九寺真宵の物語でもある。

    セカンドシーズン5作目の本作であるが、
    すでにセカンドシーズンのラストを飾る「恋物語」が発売され、
    ファイナルシーズン3作の刊行も予告された今になって
    ようやく読了という事態に陥ってしまっているのは、
    巻を重ねるごとに顕著になる内容の希薄化が主な原因だと思う。
    それでも懲りずに全作読んでいるのだから
    文句を言えた義理ではないのであるが……。

    本作はタイトルに「鬼」の文字が入っていることからわかるとおり
    忍野忍の物語として幕を開け、展開していく。
    中盤に忍の一人語りが差し挟まれるあたりまでは
    その様相も色濃いのだが、その後、事態は一変する。
    そして最終的にどうなるかと言えば、
    はっきり言ってこれは八九寺の物語になってしまう。

    この展開は、シリーズを追ってきた読者なら
    なかなか感慨深い展開のはずで、それなりにしんみりさせられる。

    「猫 白」や「傾」や「囮」でもそうだったが、
    普通なら“お約束”や“単なる設定”で流されてしまうような
    キャラの性格やギャグめいた展開すらも
    伏線のひとつとして機能させそこから物語を新たに紡いでいく、
    そうした手法を今回も用いており、さすがと言わざるをえない。
    このあたりが、西尾維新と凡百のラノベ作家たちを分ける
    ラインのひとつであろうと個人的には思っている。

    しかし、そうしたポイントに感心させられはするものの、
    本作全体を通して見ると、やはりそう高評価はつけられない。

    終盤の展開こそ印象的ではあるものの、
    しかしそれまでの流れとラストの展開のつながりが甘く、
    ひとつの物語として綺麗な構成であるとは言えない。
    特に、中盤で忍の存在が、あらゆる意味で
    物語からフェイドアウトしてしまうのは非常にいただけない。
    あれだけページを割いて語られた忍の過去の話が、
    物語上ほとんど意味を持ってないとかどういうことなのか。

    忍に特別思い入れがあるわけではなく、
    タイトルに名前を冠するならばちゃんと主役として描かれるべき、
    という考えからそう思うわけである。
    だってこれでは看板に偽りあり、ではないか。

    シリーズの醍醐味である掛け合いの質も低下が著しいし、
    本当にこれ以上続ける意味がどこにあるのか、という感じである。
    実際、セカンドシーズンで描いてきたようなことって、
    わざわざ描かずに読者に想像させておいても良かった内容だと思う。
    少なくとも、1キャラにつき1ストーリー割く必要はなかった。

    そうは言っても、すでに「恋物語」を買っている時点で
    講談社の術中にハマっているのだろう。
    なんだかんだ言って、「囮」で決着しなかったあれこれを
    どう片づけるのかが気になってはいるのだ。
    すでに読み始めているので、近々その解決を拝めるだろう。
    まあ、一応は期待を寄せておくことにする。

  • 表紙も、キスショット(忍野忍)だし確かに大半は
    昔々の話。

    でも、読み終わったあと思ったことは
    八九寺・・・!
    ちょっと泣いたかも、涙は出てなくても心は大雨って感じ。
    最後の最後に。
    てか阿良々木君は、幼女と童女と少女に(と)何してんだ、と思いました。

    忍の昔話も良かったです。一人目の眷属を作った経緯みたいな話だが
    名前も知らないとか、あっさり過ぎる・・・
    でもそれが逆に、色々勝手に補完できて好きなエピソードです(゜レ゜)

  • 「傾物語」が忍メインになってしまっていたのと逆に今作「鬼物語」は八九寺メインとなっていたといっていい。いずれも共通して過去の話が出てくる。このシリーズにおいて忍も八九寺もまさに怪異そのものであるという点では共通した存在であった。吸血鬼として何百年も生きてきた忍とすでに死んでしまって成仏しなければならないのに成仏をしない八九寺。案外似て非なるものであったと言えよう。登場人物もかなり充実してきており伏線も様々。この物語は西尾維新がどう書くかによって永遠に続くシリーズとなりうる。

  • 2012.2.26
    忍の話半分残りは真宵の・・・

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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