不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
- 講談社 (2008年1月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062879262
感想・レビュー・書評
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人事組織の内容でここまで話題になったのは見事。タイトルが秀逸。
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仕事の合間に、改めて数ページ読んでみた。やっぱりこの本、良いわ。
http://booklook.jp -
そう言われると昔の職場と今の職場では、かなり状況が変わっているし、
筆者の言う通りのような気がする。
タコつぼ化には、思い当たる点が多数。。。 -
○社員のタコツボ化は、生み出すべき成果を明らかにし、専門性を深める一方、組織力の低下をもたらした。(51p)
○それは、仕事に余裕のあるときに、自分の仕事の手順書マニュアルを作成するという習慣である。(154p)
○将来の子どもたちのために、私たちは一人ひとりが輝いた人生を送ることを支援しあえる新たな協力社会への扉を開けなければならない。(201p)
★私たちは困っている人を放っておいてはいけないという道徳観を持っている。それなのにそれができない成果主義がストレスになっているのではないだろうか。 -
こんな簡単なことなのか、と思う反面、それができないから困っているんじゃないかとも思う。
物足りない本でした。
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(1)役割構造(つまり分業)があまりにも細分化され各自がタコツボのなかで孤立していること - 成果主義と仕事の高度化がこれを促進(2)人に関する評判情報が有効に機能していないこと - 雇用の流動化や多様化がこれを促進(3)金銭以外の心理的インセンチブが有効に機能していないこと
これらが、「社員同士で協力できない」ことの理由となる。
さらに社員と会社の協力関係の低下は、社会的交換理論によって説明される。交換される資源の質は個別性(属人性)と具体性(種別)によって価値が決まる。そして能力と意図への信頼がなければならない。こういうものが機能していない。
つまり世の中、不機嫌だらけなのだが、上にあげたことをすべてひっくり返せばよろしいということだ。
とても簡単なので明るい気持ちになってきた。 -
たぶん、どこの会社でも本著の副題を口にされることが多いと思います。
私の勤め先でも良く感じることです。
コンサルタントの立場から色々経験に基づいて考察をまとめられた一冊です。が、やっぱり読んだ内容がどの職場にもすぐに適応できて、問題を解決!というわけにはいかないだろうなと感じました。
人間が集まり、組織となり、さらにその下に目的が異なる組織が生まれれば協力し合えない集団となるのは当たり前のことと割り切って、思いを、考えを伝えていくことを妥協せず、コツコツと継続していく以外には無いのだろうなと思います。
参考となるヒントは沢山かかれていると思います。 -
社員同士で協力できない、よそよそしい、なんでも他人のせいにしてしまう。
そんな職場について構造的に説明し、打開策を具体例を用いながら説明していく本。
読みやすいです。