- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062882507
感想・レビュー・書評
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All the lonely people, where do they all come from
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33年間裁判官を努め、現在大学院の選任教授が裁判官について語る。
日本の裁判官がどれだけヒドイかを嘆く文だが、主観的になりすぎてるなと思うことが多々あり、引くし、読みづらい。
酷く自己浄化機能の働きずらい、組織なのだなと思う。
【学び】
日本の裁判所、裁判官の関心は「事件処理」に尽きる。とにかく早く、そつなく事件を処理しさえすればそれで良いのだ。また、権力や政治家や大企業も、これをよしとしており、庶民のどうでもいいような事件、紛争は早く終わらせ、冤罪事件もいくらあっても構わないと言う態度だ。
とにかく和解を勧められる「今月の新件の最低3割は和解で落とさないとキツいな」などの会話が裁判官同士で行われる。
日本の刑事司法システムで有罪無罪を実質的に決めているのは検察官であり、裁判官はそれを審査する役割に過ぎないので、日本の刑事裁判の無罪率は極めて低い。
公訴を起訴されていれば被告人、されていなければ被疑者
死亡によって遺族が得られる逸失利益(35歳、年収400万円妻子あり会社勤めの場合)
400万円×0.7(自分の生活費が控除)×15.803(死亡後の就労可能年数32年に対応するライプニッツ係数)=4,424万円これに死亡慰謝料2,800円また、自分にも過失があると認定された場合ここから過失分が差し引かれる。
法を学ぶ多くの学生から裁判官は判決の内容によって左遷されるなどの不利益を被ることがあるのではないかと言う質問がでで、全然ないよと答えられない状況なのだ。
また、ハラスメントが多い、うつ自殺も
原因として、閉じられた、息苦しいヒエラルキー構造の組織
裁判官の満身にも度しがたいものがある -
裁判所内部の雰囲気が分かるという意味では面白かったが、溜まっていた不満をぶちまけているといった印象で客観性・中立性に乏しい内容であった。
著者は気が弱く、不満があっても相手に面と向かって言えずに溜め込んでしまったのだと推察する。
裁判所、裁判官批判を展開する中で、結果的にこの程度の器の人が裁判官をやっていたのだという悪例を自ら示すことになってしまった皮肉な作品。 -
まぁ、知ってたけど、法曹関係者以外の人がみたら異常だよね、やっぱ。
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一言で言うと…全く面白くない!
最高裁事務総局に支配される裁判所の体制についての愚痴が延々と綴られていて、最後の方は読むのが苦痛でした。。ただ、裁判員裁判についての提言の部分は個人的には賛成です!
自分が修習生の頃を思い出してみても、確かに刑事裁判官の方が権威的、威圧的な人が多かった気はするかな…。
これ位の感想しか持てない一冊でした。 -
裏話的に興味深いところはあるが、感情的すぎるので引いてしまった。もっと冷静に問題点を指摘してくれればいい本なのに、という感じ。
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タイトル通り読むと裁判官に対してがっかりする。それに加えてこの本を書いた裁判官も同じだったのではないか、という気もしてさらにがっかりする。
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特に目新しい発見はなかった。
自慢話と他人を見下した批判ばかり。
辛い裁判官生活だったのね。お疲れ様でした。 -
話題のこの本、確かに興味深く、なるほどとうなずける部分が多い。ただし、批判的に見るべき箇所もあるのだろう。それと、意図せずしてか、そこはかとなく自慢話が盛り込まれているのが鼻につく読者があるかもしれない。しかし、全般的に参考になる本でした。
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327.12||Se