- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062882880
感想・レビュー・書評
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私は全然オリーブ世代じゃないが、オリーブ世代のモテないメンタルが分かる気がする。
私も当時高校生だったら、絶対オリーブを読んでいると思う、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新幹線の中で読んでいて吹き出しそうになってしまった。相変わらずサクサクと読めて、なんとなく昭和後期がわかったような心持ちになりました。
おそ松くんのイヤミが、おフランスざますと、一流の海外旅行といえばフランスみたいな言い方をしていたような気がする。随分、うろ覚えだが。
フランスってハイソなとこみたいなイメージ形成の一端を担った雑誌なのですね。そして、自分磨き、自分探しといったテーマ設定がたまらなく80年代だなぁと思うのです。
そして、東京に憧れていた高校時代なんかを思い出すにつれ、自分は一世代前の考え方を持っているのかもしれないなと考えさせられるのでした。 -
なつかしの「オリーブ少女」という響き。その一人だった当時、「おしゃれ」にならなくちゃっ、おしゃれになるには外国しかないっ、せめて東京にいかなくちゃ!って、わけわかんない焦燥感があったなぁ。カタカナ職業に憧れてね。今とはまったく違う時代でございました。
この本で初めて知りましたが、自分が読んでたころ以外に、アメリカンやナチュラル志向っていう、違うテイストのオリーブがあったんですね。同じ名前の雑誌とは思えない…。そんなテイストの違いを超えて貫かれてきたマインドが「オリーブの罠」
今、読み終わって思うのは、あの頃、オリーブじゃなくて、モテ系雑誌を手に取ってたら、もうちょっとフツウの人生を歩んでただろうかということ。ま、それが無理だったからオリーブだったわけで、「もし」はないか。 -
2015/1/25 読了
久々出会った、面白い!と読み進められた新書。 -
1988年生まれの私がOliveを初めて手にとったのは小学生の頃。その頃のOliveはかなり渋谷系やカルチャーの香りが強かったけれど、創刊当初の1980年の頃は大分雰囲気が違ったのだなあとびっくり。でも「モテや結婚」やら「ヤンキー文化」やら「バブル時代」やら、常に時代の風潮に対しアンチテーゼを唱えていた雑誌なのだと思うと、今あるどんな雑誌にもない強さを持っていると感じた。
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この本で言うところの第3期オリーブ少女(オザケンを始めとする渋谷系カルチャーに系統しはじめた時期)としては、耳が痛すぎる分析・・・・。
モテという女の戦場から敵前逃亡していました、はい。。。 -
酒井順子…おおお!しかも、オリーブ!!と思い手にとったわたしは、本書でいうところの第3期オリーブ少女。つまり著者が既に卒業してのちに、全国に雨後の筍の如く現れたオリーブ少女の1人でした。それでも、このオリーブ少女に関する分析はかなり興味深く、オリーブの他に、第3期の同時期にプチセブンや知ってる人はかなりの雑誌マニアとしか言えない角川書店刊行、幻のsassyを愛読していたので、第2期のオリーブの附属礼賛精神があるのかなぁと思います。本当に青春でした^ ^
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結婚もその後の引っ越しもずっと100冊を超える「Olive」を抱えている身にも懐かしい!以上に、知らなかった!でした。
読み始めたのが1990年からなので80年代の変遷はまったく知らず。
もうスタイルが確立されてからの読者だったのですね。
モデルと言えば市川姉妹、王子様はオザケン、憧れはやはりリセエンヌ、エルベシャプリエのトートバッグで通学してたなあ・・・としみじみ。
大人になって知り合った同年代女性たちともしばしば「オリーブおばさん?」で盛り上がりました。
そして「クウネル」が創刊されるまでは「買って保存したい雑誌がない・・・」と失意の日々。
インタビューされていた薫さん(仮名)の「わたしの一日」記事はすごく好きでよーく覚えています。
現在のご活躍も「夢を実現されてすごいなあ」と思っていました。 -
わたしが通っていたのは都心にあるにもかかわらず制服もクソださいしおしゃれ偏差値最底辺の学校だと、ティーンのころは思っていた。しかし、本書で“面接”されているようなエピソードを見ると、いちばんシンパシーを感じるのは付属校カルチャーの真っ只中にいた元オリーブ少女で、地の利というのはこういうことかと改めて思うのであった。うちは付属校ではないけれど、確実に都心の私立校カルチャーで育ってきている。
女子校出身者から見ると、本書で分析されている「オリーブ少女スピリット」はお嬢さん学校と呼ばれるようなクラシカルな校風の私立女子校の教育指針とよく似ている。
「男子に媚びるべからず」「外見よりも中身を磨くべし」「手の届く範囲より向こうの社会に関心を持て」「自分を高めることを怠ることなかれ」「互いを高め合ういちばんのライバルはいちばんの友だち」、といった考え方は、女性の自主自立を旨とする老舗の女子校では少女たちの耳がタコになるほど教えられている。
オリーブの熱心な読者でなかったわたしがオリーブに親しみを覚えるのは根底にこういう思想があったからなのかもしれない。 -
オリーブ世代後期のわたし。中学から高校、大学時代に、発売日を心待ちにしていたのを思い出した。そういえば、マガジンハウスで働きたいと思ったこともある。修学旅行で京都に行く時には、京都特集の号を参考にしたな。
アメリカ寄りの時代、付属校カルチャーの時代のオリーブを知らないため、新鮮かつ面白く読めた。
そして、自分が不思議ちゃんだと思われていたこと、だからモテなかったんだということを、今さらながら認識。