- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065125540
感想・レビュー・書評
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■小説は、好きですか?
もう続きは書かないかもしれない。合作小説の続編に挑んでいた売れない高校生作家の一也は、共作相手の小余綾が漏らした言葉の真意を測りかねていた。彼女が求める続刊の意義とは……。その頃、文芸部の後輩成瀬は、物語を綴るきっかけとなった友人と苦い再会を果たす。二人を結びつけた本の力は失われたのか。物語に価値はあるのか? 本を愛するあなたのための青春小説。 -
好きな作家さんのシリーズ2作目。
子供の時から年に百冊前後だから、結構な小説を読んだと思うけど、いつもその小説から滲み出てるものを汲み取って咀嚼しようとはしてる。そう言う読者ばかりでもなく、そもそも読む人も減っている現状で、とても息苦しい話ではあります。
本から感じたものは、今の自分を形づくり、支え、周りを彩ってるから、こう言う小説が好き。 -
1.小説の神様
2.小説の神様 上 あなたを読む物語
3.小説の神様 下 あなたを読む物語
4.小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー -
「物語の価値はどこにあるのか?」
主人公は自分自身。
どれだけ嫌だと思っても絶対に変えることの出来ない事であり、自身で選んだ道を歩み続けなければいけないからな。
相手の想いを勝手に想像するのは自由だが、本当の事は相手にちゃんと問わなければわからないよな。
「書かない理由はなんなのか?」
満足の出来た物を。
始めから続編を書くなんて予定していなかったのか、それとも本人が勝手にそう思っていたのか気になるところだな。
バレないように交友関係を隠していたからこそ、とっさにかばうことも何もできなかったのだろうな。
「物語は人の心を動かすのか?」
求められるものは。
どれだけ言葉で取り繕っていたとしても、現実で体験してしまったら今後どうすればいいか決まってしまいそうだな。
必死で叶えたい夢を絶たせてしまった後に、何度謝られようが許す事が出来ないなんて当たり前では。 -
間違えてこの続編から読んでしまったが、さほど困らずに読めた。でも、ちゃんと続編として読んだ方が色々楽しめたんだろうな。
自分に自信がもてずにうじうじした性格の人が語り手の割には読むのが辛くない。日常感じてることの表現が透明感があって、登場人物の年齢と合ってて良かった。