- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065196939
感想・レビュー・書評
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心まであたたかくなったᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ
病院帰りに、温泉行ってみようかなぁ。
病院帰りだと、心と身体ともにリセットした感じがして好き。すぐには帰りたくないし、診察で話したことをゆっくり反芻して、自分の中にとりこむ時間がほしいから。
【効能 】
からし色の湯....傷心
若竹色の湯....受容
霞色の湯....孤独
鳥の子色の湯....嫉妬
鮭色の湯....弱気
今度から、温泉にはいる時はこの色を意識して入ってみたら楽しそう〜
こんなふうに、忘れがちな豊かな心をたまに思い出していたい。
『 いましたよ、私たちは最初からずっと。でもね、見えないんです。霞色のお湯に呼ばれているときは。それまでは、お互いの姿を見ることはけっしてできません。それほど強いものなんです。孤独感というものは。』 -
中学校の第二図書館から通ずる湯治場「かねやま本館」で心を休める物語。
子ども向けの本ではあるが読んでいてホッとする気持ちになり、温泉に行きたくなった。
人間関係でモヤモヤする思春期の気持ちを落ち着かせてくれるお湯、仲間との出会いを描いている。
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かねやま本館というのは、保健室から行ける温泉で、いろいろな子のつらいことをなくしてくれる。
ぼくは、今は元気でピンピンしていて、いやなこともないから、かねやま本館には行けそうにない。たまに自業自得でむくれているときは、自分のことを考えるお湯に呼ばれそう。
温泉が気持ちよさそうで、大根のにものがおいしそうだった。(小5) -
これは本当に面白い。まだ幼い中学生が自分では気づけないこと、心の悩みとの向き合い方を教えてくれる場所。辛い時に求めていることがこの空間にぎゅっと詰め込まれているなと。
かねやま本館が本当にあったらと思われせてくれました。
出会えてよかったです☺️ -
新潟から東京に引っ越してきたサーマは、なぜか東京ではうまくいかない。
そんなときに出会ったのが、第二保健室から続く中学生専門の湯治場「かねやま本館」でした。
ファンタジーの要素と現実とのバランスがとても良い。中学生ならではの等身大の悩みが描かれていて、「休んでもいいんだよ。」というメッセージに、心があたたまる作品。
オチが個人的に100点満点で、思わずうるっときてしまった。ぜひ、最後まで読んでください。
続編も読む!
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書架に並んでいるのを見ていて気になっていた。
やっと読んでみた。
悩みを抱える中学生の癒し処、『かねやま本館』、温泉に入って、癒やされたり、自分の心の中を見つめ直したりして元の世界に戻っていく。
面白い発想の、今風のファンタジーというところかな。
ただただ疲れた心を癒してくれるだけでなく、自分の内側もしっかり見つめ直すように持っていくところも面白い。
ここに来る子は中学生だけど、小学校高学年でも十分読めそうだ。
最後に『かねやま分館』が出てきた。
今後の展開が楽しみ。 -
再読。こども(中学生)には休息が必要。それだ、と思わされるテーマでした。なかなか言ってはもらえないその一言が救いになるだろうなと、今の中学生を見ていても、自身の中学時代を振り返っても当てはまるなと思います。