保健室経由、かねやま本館。

著者 :
  • 講談社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065196939

感想・レビュー・書評

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  • 5.6年から。中学生が主人公だが、読みやすい文体と面白い設定で小学生も楽しめる。ちなみに、4回ほどリピ読み。児童にも、先生にも好評。大人も子どももその環境で心を置いて頑張ったり、背伸びしたり、自分を見つめ直したり、、、1人でいる心を愛情いっぱいに抱きしめてくれるような優しいこのシリーズが好きです。

  • 図書館本。
    表紙に惹かれてなんとなく借りたけど、とても良かった。
    心の傷に効く温泉、中学生だけじゃなくて大人も入っちゃいけませんかね……?
    温泉の効果もあるんだろうけど、温泉に浸かってしっかり休息を取ることによって、自分と向き合うことが出来るようになるのかもしれないな。
    シリーズ物のまだ1巻。
    かねやま本館って一体なんなの?小夜子さんやキヨ、銀山先生って何者??
    紫色の暖簾の向こうには何があるの???
    気になる事がたくさん過ぎて続きが楽しみ。
    それにしても小夜子さんの出してくれるご飯、とても美味しそう。
    児童書でサクッと読めたけど、とても心に沁みる一冊でした。

  • 女子同士のよくある仲間割れ、それにぶつかる主人公の心情がとてもリアルに書かれていて

    わかるわかる!その変な空気、視線!

    と、うなずくばかりでした。

    美味しそうなお料理にも読んでいるだけで想像が膨らみ、温泉で「心を癒していく」という不思議な世界にもすっと入り込むことができました。

    今まさに女子同士の友人問題が起きている!っていう子どもたちには、自分の気持ちを解きほぐしてくれる本になるかもしれません。

    何十年も前になりますが、私の中学時代にこの本と出会えたら救われたのになぁと思います。

    悩んでいる少女たちにぜひオススメしたい本です。

  • 何がきっかけで、人との関係が変わるかわからない。
    多感な中学生時期は、学校が一つの生活の場で、
    そこでの人間関係はかなり影響が大きい。
    くるしいこと、つらいこと、でも誰かに言えないこと。
    いう人がいないと孤独感を感じること。
    そんな経験は誰しも一度はあるのではないか。
    そんな時に心に寄り添ってくれる、
    どんな自分でも受け止めてくる場所がある安堵感。
    そこで出会えたもう1人の自分のような友達。
    自分だけじゃなかったと、安心したり勇気をもらったり。
    こんな風にこころを休めるその子のための効能の温泉があるならなんて心強いか、、。
    うらやましく思ったし、あってほしいと願った。
    銀山温泉が比較的身近なわたしとしては
    銀山(かねやま)温泉というネーミングもうれしい。

    誰かに頼りたいけど誰にも頼れない時。
    苦しい心を温泉でかねやま本館で癒してみませんか?

  • 少し不思議な話だけどすごくおもしろかった

  • 組み立てが上手。
    温泉に行きたいな~

  • 疲れたら、休憩する。当たり前のようだけど、意外とできていないこと。
    学校に行きたくないサーマの前に現れた、第二保健室から行ける中学生専用の湯治場、かねやま本館。保健室にいる銀山(かねやま)先生、優しい小夜子さんとキヨ。なんだか読んでて優しい気持ちになれるお話だった。
    悩みはそれぞれ、たいしたことなく感じるかもしれない。でも中学生にとっては、教室がすべての世界かもしれないし、お互いに嫉妬し合うことだってある。疲れてしまっても、しっかり休むことが大切で、休んでいいんだよって言ってもらえる場所があることがいいなぁと思った。私もこんな温泉に入ってみたい。
    最後、サーマとアリが再会できてよかった!小夜子さんの「必ずまた会えます」は本当だったんだなぁ。

  • まえみは転校前、人気者だった。
    新しい学校でもきっと上手くいくと思ってた。
    悔しい気持ち、腹の立つ気持ち、辛い気持ち…いやな気持ちで体中がいっぱいになったとき、第二保健室の扉が開かれる。

    中学生だけだなんて、ズルい!
    中学生への嫉妬でいっぱいなので、私もかねやま本館への案内をなにとぞ。

  • ゆっくり休める場所があるっていい

    新潟では人気者だったサーマは、東京に引っ越してきてからなんだかうまくいかなくなっちゃった。そんなとき、不思議な温泉に巡り合って…。
    友達付き合いに疲れた女子に読んで欲しい本。
    教室が世界の全てって中学生の気持ち、すごくわかるな。今の子どもは忙しすぎるって確かにその通り。

  • 中学入学と同時に東京に引っ越してきたまえみ〈通称サーマ〉。明るい性格でクラスの人気者になれると思っていたのに、仲良しグループの舞希からハブられてしまう。翌日、気分が悪くなり保健室に行くと、突然見知らぬ山姥みたいな保健の先生に「第二保健室」に引っ張り込まれた。そして、そこから、地下(?)におりると、何故か温泉旅館が!
    心が疲れている中学生のための温泉。不思議な魔法のようでいて、結局は自分の力で歩き出すのを後押ししてくれるだけなのがいい。

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著者プロフィール

1985年生まれ。東京都出身。多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。『保健室経由、かねやま本館。』で第60回講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。同シリーズ1~3巻で第50回児童文芸新人賞を受賞。アンソロジー短編集『1話10分 謎解きホームルーム』(新星出版社)4、5巻にも作品が収録されている。そのほかの作品に、『おはなしサイエンス 宇宙の未来 パパが宇宙へ行くなんて!』(講談社)がある。

「2023年 『保健室経由、かねやま本館。6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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