リエゾン ーこどものこころ診療所ー(2) (モーニング KC)

  • 講談社
4.29
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本棚登録 : 495
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065207499

作品紹介・あらすじ

児童精神科医の物語に『コウノドリ』の鈴ノ木ユウ氏共感!! 「子どもの成長は嬉しい。ただ時に、親は不満を感じたり、不安になったり、自信をなくしてしまうことだってある。僕はそんな時、ただ息子を抱きしめます。この世にはこんなにも暖かいものがあるんだよって、いつも教えてくれるから。『リエゾン』を読み終わった後、ただ子どもを抱きしめてみてください」

子どもの10人に1人は、何らかの障害を抱えているとされる現代。子どもの本当の気持ちがわからない。無自覚に傷つけてしまっているかもしれない。そんなすれ違いの中で、痛みは大きくなっていく。そして児童精神科の研修医は、自身の発達障害と向き合うことになる。第2巻は「虐待の連鎖」「カミングアウト」「家族の期待」の3編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 家庭内暴力をする子供。
    その原因は、愛着障害(スタイル)。
    ※岡田尊司『回避性愛着障害』( https://booklog.jp/item/1/4334037755 )、『愛着障害の克服』( https://booklog.jp/item/1/4334039561 )ほか。水島広子『「毒親」の正体』( https://booklog.jp/item/1/4106107562 )等参照。
    ADHD児の特徴によく似ていること。
    虐待の連鎖の予兆がある。
    退行催眠で虐待を受けていた子供のころの自分と向き合う……
    「アドバイスできるとしたらなんて言ってあげるか」
    一件落着ではなくこれからがスタート。

    発達障害のカミングアウト問題。
    「みんな同じだよ」とか「俺も新人の頃はそうだった」っていう反応で…
    悪気はないこともわかるが……
    具体的な支援の前に本当は
    「こんなバカみたいなことで必死になっているのを
    ただ…わかってほしかった」
    という言葉。
    複雑な思いを抱いていると、元同僚に言われる、
    「いちいち発達障害のせいにしてたら成長できなくなるんじゃない?」
    志保は自分が持っている鞄の中身をひっくり返して、日常の失敗の数々を赤裸々に告白する。それは一見普通に見えるが、多すぎる失念の積み重ねの“異常さ”。

    子供のお受験ストレス。
    箱庭療法やその過程で垣間見える問題点……
    嫁姑問題、親子関係…
    三世代にわたって、本当のことを言えない、子供の本音が聞けない家庭の姿。
    姑の「私にはこれくらいしかできないから」にある自己満足に、悪意が無い分、のどに閊えるような苦しさがある。

  • 1巻はWEBで。
    子どもの精神疾患を診る児童精神科の毎日を綴る。

    2巻は愛着障害と過剰適応について。

    トラウマをどう抱えていくか、人生通じて持っていけるかは私も持っている問題だと感じた。

    私の問題は相手の気持ちを勝手に汲んで決めつけてしまうこと。
    これは詩を読むためには不可欠な能力なので否定したくはない。

  • 発達障害を「でこぼこ」というのはとてもうまい表現だと思う。
    「定型」は大きな円だがその周りには円周に比例したグラデーションがある。
    HSPも貧困もその辺に位置している気がする。
    分かってもらいたいけど、分かってもらうための努力はとっくに辞めた。

  • 『家族だから』苦しい気持ちを抑えてしまう…。


  • 研修医

  • 3.5

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00609643

    子どもの10人に1人は、何らかの障害を抱えているとされる現代。子どもの本当の気持ちがわからない。無自覚に傷つけてしまっているかもしれない。そんなすれ違いの中で、痛みは大きくなっていく。そして児童精神科の研修医は、自身の発達障害と向き合うことになる。(出版社HPより)

  • 読んでよかった。すごく参考になる

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著者プロフィール

第4回THE GATEにて、『ヤフ島』が大賞を受賞。代表作に『ベストエイト』(全4巻)。

「2023年 『リエゾン ーこどものこころ診療所ー(13)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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