- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065288429
作品紹介・あらすじ
古民家を買った男は、なぜ家の中にある氷室のことが気になってならないのか(宇佐美まこと「氷室」)。自殺した妹の部屋が、しばらく後に訪ねていくと、元通りに復元されている(神永学「妹の部屋」)。家の中に真ん中にある座敷牢は、誰を閉じ込めるためのものだったのか(黒木あるじ「牢屋」)。その家は、何か変だ(平山夢明「ろろるいの家」)。
当代随一の作家たちが紡ぐ、「超怖い」物語。
感想・レビュー・書評
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全体的にまぁまぁかなという印象です!
途中、取材ルポみたいなクソみたいのがなければ
もう少し評価は良かったのですが…
最後の平山夢明の「ろろるいの家」はその意味もわかると、凄く怖いし、さすがの作品でした。
これだけ読めただけでも満足でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気鋭の若手からベテランまでが一堂に会した「最恐」の物件怪談アンソロジー。
家や土地をテーマにしたホラーアンソロジーです。
作家陣が豪華で、個人的には外れなしでした。どれを読んでもじっとりと湿度のある話が楽しめます。
珍しい方だと、事故物件検索サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんのお話なんかも掲載されています。サイト自体は見たことがありますが、文章も書いているとは初めて知りました。
実際に届いたメールや、自身が本を出すための取材で回った際に見聞きしたものについて書いているお話や、伝染する呪いを扱ったような作品も多く、虚構と現実が曖昧になる感覚がしてそれもまた良かったです。現実に侵食してくるような話は不安になる感じが好き。
個人的に気に入った2作は、その土地に憑く”ナニカ”の不気味さが存分に楽しめる平山夢明さん『ろろるいの家』と、恐ろしくも耽美な化物の話、郷内心瞳さん『トガハラミ』。
でも、それ以外のどの話もそれぞれ味わいが違っていてどれも面白いですよ。 -
楽しめた一冊。
苦手な作家さんがいたから心配だったけれど全部楽しめた。
しかも11人中、5人は初読み作家さんでドキドキ感倍増。
スタートの宇佐美さんはさすが。濃密なストーリーの組み立て方、冷たさが背筋伝うオチに感嘆の吐息。
大島さんは手紙オンリーの見せ方が何気にゾッとくる。
初読み花房観音さんも良かったな。京都を舞台に鐘の音が誘うしっとりゾクっとした恐怖が良い。
村、地方の因習怪異を描いた黒木さん、美さえも感じる描写が意外だった郷内さんも好み。
オチもしっかりインパクト有りで良かった。
どれもチラ見さえも危険な怖物件。-
くるたんさん。こんばんは♪
この本のことはわかりませんが、黒木あるじさんは、昔、通ってた小説講座を一緒に受講していた、同期生です。最初から...くるたんさん。こんばんは♪
この本のことはわかりませんが、黒木あるじさんは、昔、通ってた小説講座を一緒に受講していた、同期生です。最初から、すごい作品をバンバン提出されていました。最初から、プロのような、怪奇作品を書かれていました。やっぱり、柚木裕子さんしかり、深町秋生さんしかり、なるべく人は、どこか凡人とは違うんですね。(*^^*)2022/11/09 -
まことさん♪こんばんは♪
えー!!すごい!
改めてまことさんは貴重な経験をされていたんですね(*˙꒳˙*)‧⁺✧*
実は黒木さんはお名前...まことさん♪こんばんは♪
えー!!すごい!
改めてまことさんは貴重な経験をされていたんですね(*˙꒳˙*)‧⁺✧*
実は黒木さんはお名前だけ知っていた作家さんで、たぶん今回が初読みだったような。
面白かったです♪
短編が巧い作家さんってやっぱり実力が格別だと思います¨̮♡
2022/11/09
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オムニバスなのに読み進めるうちに話の内容まで怖くなっていき最後は怖いまま読み終わった…面白かった‼️
澤村伊智、黒木あるじ、郷内心瞳、芦花公園、平山夢明、怖い -
嘘か真か
名手たちの家に纏わるオムニバス
めっちゃおもしろい!
体験談や明らかなフィクションなどバリエーションに富んでるから飽きないし、それぞれのクオリティが高くて読んでてワクワクした。
一番好きなのは「やなぎっ記」
トガハラミ、笛を吹く家、終の棲家、ろろるいの家が良かった。
特にろろるいはかなり怖くてゾクゾクした。
トガハラミから読んだせいでまたカニバリズム関連が目に触れることに… -
どの話も短くサラッと読めるホラー短編。
ゾワっとくる話、先が気になる話が多く、
割と良作かなと。 -
家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。
【収録作品】
「氷室」宇佐美まこと
「倒福」大島てる
「旧居の記憶」福澤徹三
「やなぎっ記」糸柳寿昭
「たかむらの家」花房観音
「妹の部屋」神永学
「笛を吹く家」澤村伊智
「牢家」黒木あるじ
「トガハラミ」郷内心瞳
「終の棲家」芦花公園
「ろろるいの家」平山夢明
たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さんは「ほねがらみ」以来だけど、こちらも似た展開。いつのまにか読者を巻き込む手法はさすが。「ろろるい」も畳みかける怪異の描写が頭に浮かんでしまう。とにかく平山さんは容赦なくてそこがいい(笑)。
澤村さんのはほかで既読だったので割愛。-
間取り図好きもあってか、物件怪談も好きなんですね。
物件怪談といえば、知り合いの女性がずっと同じところでパート勤めしていることもあって、新...間取り図好きもあってか、物件怪談も好きなんですね。
物件怪談といえば、知り合いの女性がずっと同じところでパート勤めしていることもあって、新人のパートの世話をしたりすることが多いらしいんですけど、ある時入ってきた若い女性のパートに相談を持ちかけられたとかで。
込み入った話のようなんで、仕事が終わってファミレスかなにかで話を聞いていたら、なんと!「家(アパート)に霊が出る」と(・・;
お決まりで、「気のせいじゃなーい?」とか言っていたら、相手は「じゃぁウチに来てみてよ」と言うので行くことになっちゃったと。
知り合いの女性が運転する車でその女性の家に向かったらしいんですけど、その女性は霊が出て夜眠れないからか、それとも仕事疲れかで、助手席でいつの間にか眠ってたんだそうです。
ただ、アパートの場所はわかっているので、寝かせたまま運転していたら、警官が、こっちの道は通れないからあっちの道に行け」みたいに指示棒振っているので、それに従って道を曲がったらいつの間にか道に迷ってしまった。
その内、助手席の女性が目を覚まして、アパートに着かないことを不審に思ったのか、「どうなってるの?」と言うので。
「警官があっちの道に行けみたいに誘導してたの」と言ったら、その女性がいきなり悲鳴をあげた。
聞けば、アパートに出る霊は離婚した旦那で。その旦那は離婚後に自殺しちゃったということなんだけど、まー、いろいろそこには語られぬ事情があるってことなのか、その女性いわく、旦那のユーレイがその女性をそのアパートから追い出そうとしているみたいなんだとか。
とはいうものの、当事者じゃない知り合いとしては、「それはアナタがそんな風に意識しすぎているんじゃない?」的に諭して、アパートに向かったそうなんですけど、その後は結構お決まり。
アパートに入ってみたら、ものすごく嫌な感じがするし、異様に寒い。
それでも部屋で話をしていたら、頻繁にあちこちから物音がするので、知り合いもさすがに気味が悪くなってきた。
その女性を一人にするのもなんなので、「とりあえず今日はウチに泊まる?」と早々にそのアパートを出たらしいんだけど、驚いたのは車を出した時だったらしいです。
車を回した時、見えたその部屋のベランダに人が立っていて。
その人のシルエットが制帽をかぶった警官の姿に見えた…、ってことなんですけど(^_^;)
ま、その女性は結局、そのままそのアパートを出たってことなんですけど。
つまり、元旦那のユーレイの思い通りになったってこと?
めでたし、めでたし(爆)
2024/05/03 -
本ぶらさん
マジの怪談話ですね!∑(゚Д゚)しかもなかなかに怖かったですよ。
それこそこのアンソロジーに入れてもおかしくないような。
...本ぶらさん
マジの怪談話ですね!∑(゚Д゚)しかもなかなかに怖かったですよ。
それこそこのアンソロジーに入れてもおかしくないような。
このアンソロジーは実際はそんなに物件にこだわった話だけではなかったです。可もなく不可もなくという感じでした。2024/05/04
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やなぎっ記/糸柳寿昭
たかむらの家/花房観音
笛を吹く家/澤村伊智
牢家/黒木あるじ
トガハラミ/郷内心瞳
終の棲家/芦花公園
ろろるいの家/平山夢明
上記が特に面白かったなぁ。 -
全部怖い。
どれがお気に入り!とは、ならないぐらい全ての作品が面白かった。
こんな作家様も内容も全てが豪華な1冊。
夜に読むと怖さ倍増ですね。