こどもの一生 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 827
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460575

感想・レビュー・書評

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  • 中島らもの遺したB級ホラーと称する作品。
    後半の展開はあっと言う間で、「えっ?」って感じで終わりましたね。

    こどもって、こんな怖いものだったのかなぁ…。

  • 読んでいてわくわくする。読んだ後、スカーッとする。

  • 2007.8
    前半はそうでもないけど、後半のホラーは一気に読ませる。

  • 瀬戸内海に浮かぶとある島にあるセラピー施設「MMMクリニック」。ストレスを抱えた人々を治療するためにこの施設では投薬と催眠療法で患者たちを精神的に退行させ10歳の子供の状態にしてしまう。今回訪れたクライアントは落ち目のアイドル、作法の家元、コンピュータに強い頭脳明晰な青年、企業の社長と秘書、の計5人。一部現実世界でのしがらみを持ち込みながらも「5人のこどもたち」は島で遊び始め、徐々に奇妙な人間関係が築きあげられていく。子供ならではの派閥が徐々に生まれ、そこから子供たちはいじめっ子をぎゃふんと言わせようと「ある遊び」を考え付くのだがそれが元で台風が接近した夜、恐怖がクリニックを襲うことに――。


    前半は心理学にまつわる話や10歳児に退行した5人の会話の面白さで引っ張り、後半は一転してホラーの世界に突き落とされる。前半の明るさとのギャップが凄まじい。読後は表紙絵を見ただけでもビクっとしてしまう。「こどもは大きな大人、大人は大きなこども」そんな言葉を思い出した。


    読みながら、頭の中で生瀬勝久さん&古田新太さんをキャストとしてイメージしていたら、実際の上演版でもこのお二人はキャストとして出演なさっていたようです。そちらのほうも機会があったら見てみたい。

  • 〜瀬戸内海の小島をレジャーランドにするためにヘリを飛ばし下見に来た男二人は、セラピー施設に治療のためと称して入院し一週間を過ごすことになった。しかしすでにそこには女二人、男一人の患者―クライアントがいた。五人は投薬と催眠術を使った治療で、こども時代へと意識は遡る。三分の二は笑いに溢れ、最後の三分の一は恐怖に引きつる。鬼才・中島らもが遺した超B級ホラー小説〜 あらまし通り、途中からまったく違う展開になります。氏の作品は初めて読みましたが、思ったより読みやすかった。もっと独特な感じかと思ってました。まぁ、一冊読んだだけじゃ分かりませんが…。B級ホラーとはよく言った物で、内容的にはまさにそんな感じです。メジャー的ではなく、どこかインディー的な感じがします。先入観もあったかも知れませんが、そう言った意味では作者の手のひらの上に載せられたと言ってもいいかも知れません。背筋が凍るほどの怖さではないし、飛び抜けて面白い作品と言うわけでも有りません。最後も何だかよく分からないままで、なんか無理矢理感がありましたし。万人にお勧めしたい作品ではけして有りませんが、なんか許せてしまう部分がある…そんな感じの小説でした。

  • 単行本が出る前から読みたいと思ってた本の文庫版を入手。
    もったいなくてまだ読んでない。

  • らもか書いたと思えないぐらいめちゃめちゃ普通の小説です。

  • 060915・借

  • 0608末購入/積読中

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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