愛してよろしいですか? (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465785

感想・レビュー・書評

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  • 孤独な夜のココアを読んで、
    田辺誠子にはまりました。
    かたっぱしから作品読んできて、どれも大好きなお話ばかりだったけど…
    このおはなしもはすばらしい。

    ヒロインが年齢も近くて感情移入しやすかったから?
    イタリア旅行のあとだから?
    遠距離恋愛に疲れていた?
    わからないけど、今のわたしにこの作品はドンピシャでした。
    結末が読めず、読みながらどきどきはらはら、さいごまで夢中になりつつも大事に大事に読みました☆
    まだ胸がどきどきしてるわー


    こんな風に魅力的な女性になりたいし、元彼のことをこんなふうに思えたらいいなと思うし、こんな風な恋愛したい。

    近い将来予習したきぶん

    少女漫画の心理描写が細かい丁寧ver。
    男が謎なのもまた漫画っぽい笑


    わたしもとしとったということかしらね

    それにしても相変わらず時代を感じさせない小説!

    図書館で借りたけど、買おう。



    140317
    再読。
    やっぱりおもしろい。
    ワタルはわたしにしっくり来るとか、
    ワタルを好きになってからのすうちゃんとか、
    ハイミスのもやもやとか、全部わかるわかるわかるー!!ておもう
    大好き

  • 田辺聖子さん初読み。ハイミスという言葉の意味が分からず初っ端から戸惑い発生!でも意外とスラスラ読めた。スウちゃんのキャラがいいなぁ。おもしろおかしくてなんだか可愛い。そして憎めない。その反面、ワタルがいまいち掴めなくて最後の最後まで怖かった。スウちゃんと一緒になってハラハラしたり安堵したりと大忙し。終わりが近付けば近付くほどスウちゃんはワタルに騙されてるという思いが強くなったので、ラストには本当に驚いた。でも各地の女の存在は…?そこが引っかかったままなんですけど…。

  • 2010/07/14読了
    解説評のわりにはウケなかったなあ
    ノリが軽すぎる部分もあるかもしれない
    この先の二人とか、そういうのはないんですかね

  • タイトルの意味が、全部読むとよ~くわかります。

    しかも主人公の斉坂さんと私は同年代。
    10コ以上も年下の男子に好意をもたれて、「この子にからかわれてるのかしら? 本気なのかしら?」と戸惑う気持ち、わかります。

    お金の問題はシビアだから、斉坂さんがどうしてもどうしても気になってしまうのは頷ける。

    とにかく共感するところ満載でした。

    しかしワタル君、かわいいやつなんだけど、誠実さが足りない気がするなぁ。
    携帯もない時代の話だから、突然のことがあったら連絡できないっていうのはあるだろうけどさぁ……。

    これ、鴨居まさねさんの漫画で読んでみたいなぁ。

  • 大好きな田辺さんの新刊(文庫化か。)が出てたので。
    82年の作品らしいけど、色褪せない。
    すぅちゃん、きちんと生きてるな。

  • 斉坂すみれ34歳。会社の仕事はそつなくこなし、重宝がられているのに、女もこの年齢で独身となると生きにくくなる。愛想がよければ男狂いと言われ、ちょっと冷たくすればヒステリー、質素にすれば色気がない―。ある旅先で、ひとまわり年下の大学生・矢富ワタルと出会い、不覚にも恋に落ちてしまった。若い男の子の顔色に一喜一憂する女の甘やかな恋心を笑いの渦に巻き込んで描く傑作恋愛小説。

    1982年に刊行されたものらしいが、今でも新しく読むことができる。「女」の性質というものが前面に出されていてとてもリアル。こうなりたくないなあと思うけど、なるんだろうなあ・・・

    もう30年も前に書かれたものなのに、「最近の若者ときたら・・・」な台詞がたくさんあってニヤリとした。ゆとり世代だと私達を馬鹿にする大人がたくさんいるが、あなた達もそうだったくせに!と声を大にして言いたい。

  • 昭和54年の作品なのでところどころに30年前を感じるもののそんなことはほとんど気にならぬほど面白かった。恋愛小説というだけでなく30代の仕事をもつ女性が生きていくうえでの職場や友人とのあれこれ、そのなかで思うことなどがリアルに綴られていて大変面白いです。

  • 夏のキャンペーンの一冊になっていたので、手に取りました。
    田辺聖子さんは、ジョゼを読んだことがあって、なんだか男女のなにげないやりとりがとてもうまいなぁ!という印象。
    今回も、年下に振り回されまいと思いつつも、一喜一憂してしまう主人公が可愛くて。
    電話越しの声だったり、そのときの空気まで伝わってくるような気がしました。
    歳を重ねたからって、器用に生きられるわけじゃない。
    失敗を繰り返して大人になっていくけど、遠回りだったとしてもスルーしちゃいけない出来事って、きっとあると思う。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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