桃山ビート・トライブ (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466140

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  • 踊りのちほ、太鼓の弥助、三味線の藤次郎、笛の小平太。秀吉政権末期、大阪。金やら地位のあるもんにおとなしく聞かせるなんてくそくらえ。いままでの芸能の世界を叩き壊し、斬新な音楽で斬り込み、ひとびとを熱狂させ、激しく踊らせる。ひとびとを統制しようとする時の政権に目をつけられ、生きづらくなっていく中、文化に深く通じた庇護者として描かれる関白秀次。彼の一族の処刑時におきたことは、この物語の一番のクライマックス。踊りと抵抗と。弥助のアフリカへの里帰りに、みなついていくエンディングもあかるさを感じさせて。ライブ好き、クラブ好きには特に楽しく痛快に読める一冊だった。

  • 時代小説なんだけれど、堅苦しくなく、むしろリズミカルで重厚で、ガンガン読み進められる話でした。宮藤官九郎かだれかで映像化してほしい。イメージとしては、北野武の座頭市みたいな、スピーディーな雰囲気で。激動の時代を背景に、新しい視点で面白かった。これはいろんな人に薦めたいかも。特に、この時代が好きな人に。

  • 桃山時代に生きる傾き者の主人公達と歴史上の人物が生き生きと描かれて、本当にあったのではとう気分になる。ストーリー展開にスピード感があって楽しめた。

  • 現代の話だったらイマイチだったろうけれど、
    それを時代を変えて描いたところが良かったかな。
    面白かったです。

  • 桃山時代を舞台にした、ロックの話!
    荒唐無稽だけど、読みやすくて面白かった。

  • 時代物だけどロックンロールだぜ!
    表紙とタイトルに惹かれて購入しましたが、中々面白かったです。

  • 時代モノ+音楽という新たな試みは面白いと思いますが、内容としては普通なか。
    歴史上の人物をこんな風に使ってしまった作品は初めて読みました。

  • 安土桃山時代
    四人の若者一座が時の権力者秀吉に芸の力で立ち向かう。

  • 熱いストーリー。

  • 2010-10-11 購入
    2010-10-11 開始
    2010-10-17 読了

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著者プロフィール

天野純希
1979年生まれ、愛知県名古屋市出身。愛知大学文学部史学科卒業後、2007年に「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞を受賞。近著に『雑賀のいくさ姫』『有楽斎の戦』『信長嫌い』『燕雀の夢』など。

「2023年 『猛き朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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