左岸 下 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467963

感想・レビュー・書評

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  • 右岸下で

  • 寄る辺なき人生において、何を拠り所にして生きていくか。最近自分が考えていたことが少し見えた気がした。皆、迷いを抱えながら、一生懸命に生きているのだなあ。そして、その浮き草のような頼りなさこそが人生なのかも。

  • どういう順番で読んだらいいのかよくわからず、とりあえず左岸を読んでみました。茉莉の、強くて「わが道を行く」部分と、なのにおそろしく内向的で病的な部分のせめぎあいに、なんだか妙に疲れてしまい、右岸はまだ積んだまま・・・

  • 久しぶりに江國香織さんの本を読んだ。部分一致的に共感できるところが、ポツポツとあるのに、広がる世界は非日常であるから、なんだか不思議とひきこまれてしまうのです。
    この本を読んでいる最中、なんだかワインを飲む日数が多かった気がします。

  • 江國 香織 さんと、辻 仁成さんのコンビ。
    過去、「冷静と情熱の間」でしたっけ?
    あの時も登場人物双方の視点で同じ時間の流れを描くという試みが、
    なんとおもしろいのだろう!と思って、
    今回もどのようなワールドになっているか興味があって手に取った。
    左岸:上・下、右岸:上下 と4冊を読み終えて、こういう読ませ方をすると、
    なんかストーリーがとっても立体的になる感じがして、
    やっぱりおもしろいなと思った。
    ストーリー内容としては、少々どこかへ向かって突っ走りすぎな感じもあったりしたけど、二つの人生、特にまあ同性である江國 さんの描く女性の心理には共感できるものもあり。
    こういうスタイルのコラボをまた続けてほしいと思う。

  • やっと読み終わったー!最後は集中力きれたわー。

  • 江國香織著『左岸』読了。見事に一人の女性の半生(ほぼ人生)が描かれていた。下巻を読み進める中でふと上巻冒頭の描写を思い出すと、まるで自分の学生時代を振り返るのと同じようなノスタルジーに襲われるの。たった上下巻でこの密度は、切りぬきが見事だったんだろうと思う。

    物語りに触れることは私にとって心のマッサージ、または言葉を借りれば命の洗濯なのです。特に、喜怒哀楽の激しい物語りが効く。左岸はとてもよく効きました。心がほぐされた。やっぱり上下巻くらいのボリュームがあるといいね。

    それと、主人公が生活・恋愛においてとても自由な物語りにとても惹かれる。とてもそうする勇気はないけれど、物語りを解く間に一つの可能性として謳歌できるのがとても心地よい。この可能性は、決して太くないのだけれど、私を支える足になってくれているのだと思う。

    小説を読むだけでこれだけの充足感を得られるということ自体にも幸せを感じるな。心に響く物語りと、読み終えた充足感を吐露できる場所さえあれば、一人でも生き抜けるような気さえする。さて次は何を読もう。

  • やっと読み終わった!
    江國ワールド好きです

  • 結末がよく分からなかった。

  • 長編小説の下巻。

    長かった。

    一人の人の半生だから仕方ないかな?


    なんか喪失感がある感じの物語でした。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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