- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087468441
感想・レビュー・書評
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三浦しをんと島本理生の短編めあてで読んでみたのだけど、どの短編も微妙な年頃の微妙に揺れ動く気持ちや戸惑いなどが表れていてよかったと思う。
中田永一の「宗像くんと万年筆事件」は、どの短編よりもちょっと重めにできていたような気がする。宗像くん、いいやつだったなあ。恩返し以上のことを宗像くんはやってくれたんね。あのころの自分のことを理解してくれていると思えるヒーローみたいなもんなんだね。
島本理生の「きよしこの夜」もよかった。きっと、武田くんと向き合うことができるよと思えるラストだった。こう、内向的ではかなげな女性を書くのがやっぱりうまいと思う。
三浦しをんの「てっぺん信号」は三浦しをんっぽいなあと思った。コンプレックスとのお付き合い、世間を知ればもっとうまくいくのでしょうね。
しかし今回の収穫は今野緒雪の「ねむり姫の星」だった。普段SFジャンルは読まないけども、これはよかった。
(296P)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公が「少女」ということ以外、特に共通項がない短編集だけれど、色んな作家作品に触れられるのは楽しい。
はじめましての方ですが、最後の書き下ろしがいちばん好きかな。
2012/9/12読了 -
アンソロジー。「ねむり姫の星」が1番かなァ
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少女たちの物語。一気に読めた。三浦しをんの親友に裏切られた話と中田永一の万年筆の話が良かった。
繊細でこれぞ青春って思った。グループのこと考えたら携帯持っていないといけないし、集まりも行かないといけないし女子学生って色々大変!! -
テコンドーの話は少し面白いかなとは思ったけど全体的にどうってことない話ばかりでした。
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「いつか、君に」伝えたい・・・・ひと夏の思い出を描いたアンソロジー、少女編だ。
少年編では「少年」のくくりが幅広かったけれど、やはり少女というと思春期真っ只中の中高生が主人公のものが多い。(もちろん小学生や、ちょっとGirlsというにはトウのたった女性も登場する)
それでも似通った話はなく、同じ学園モノだとしてもそれぞれの作家の作風がしっかり打ち出されているのが面白い。さらりと読むのにちょうどいい。 -
読みやすくて、面白かった。色々な作家さんの作品が読めて良かった。
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島本理生さんと中田永一さんの短編が期待以上だったので満足です。このふたりの作品を読めたので買ってよかったなって思えたくらい好きでした。
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中田永一のやつは面白かったけど、同じく期待していた橋本紡は「?」に終わった。いつか、君へというようなメッセージ性はいまいちわからなかった。
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『カウンター・テコンダー』と『宗像くんと万年筆事件』が良かったです。関口尚と中田永一はほかの作品も読んでみようと思います。