ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2009
感想 : 312
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476323

感想・レビュー・書評

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  • 読んだらなんか元気になる。
    出てくる人が周りにいないタイプばかりでハチャメチャなところが面白い。
    結婚式が嫌いなくだりは、同感。
    ---
    しいたけに気をつけろ→火だけには気をつけろp.16
    私は年中有休の男なので…p.119

  • 風呂なし、共同トイレ、三畳間。奇人変人ばかりが住む木造アパート。よく考えたら絶対住みたくない条件だけど、どうも、これが最高の青春に思えてしまう。
    夢見て上京してバイト生活でボロアパートに住み続ける、みたいな話はよくあるけど、この人の面白いところは、とくに夢とかなく、やりたいことだけをやっているのに、それなりに食えてしまっているところ。
    無用な金は稼がない、無用な金は使わない、というポリシーも素晴らしい。

  • 青春〜
    楽観的になれる気がゆるむ本
    薬のとこ衝撃的
    最後キュン

  • 早稲田学生の面白い生活

  • 自身の大学時代を思い出す。
    とんでもないことが飄々と普通の調子で書いてあるが、滅多に起こらないような珍事件の数々。
    結婚式のスピーチのエピソードといい、この人は本当に自分自身に対して素直なのだなと思った。素直でありすぎて心配になってしまう。
    かつて一緒にバカをやった仲間たちがどんどん「社会人」になっていくさまを、自分の心境に重ね合わせてしまった。

    毎日金のことばっかり考えてちっとも楽しそうにない日本人は、この本を読んでほしい。

  • ノンフィクション

  • 三畳一部屋、家賃は1万2千円。トイレは共同、風呂はない。時々海外へ冒険の旅に出て、半年くらい帰ってこない。本書では、主にワセダにある三畳間を中心に語られる青春の一コマ。今時こんな場所があるのか!と驚くが、そこに住む住人の個性豊かすぎるとがった人たち。著者の語り口も読みやすく、面白い独特の読後感をもたらす。
    こんな生活をしてみたいとは思わないが、ここに登場する人物と一度語り合ってみたいと思った。凡人には計り知れない奥深い何かをのぞけるかもしれない。

  • 1990年代に家賃1万2000円の三畳一間で暮らしていた男の話。登場人物やエピソードはどれもキテレツで、よくぞこんなところで生活を営むことができたなと感心してしまった。

    一昔前のエッセイには、知らない固有名詞がたくさん使われて読みづらいことが多い印象だけど、これは今の時代に読んでも非常に興味深くて楽しめる(ちなみに本書は事実を基にしてはいるが小説として読んでほしいとのこと)。

    「会社に勤めなければならない」「周りに認める存在でなければならない」、そういった固定観念に囚われがちな人は、本書を読んで心をゆるーく柔らかーくしてほしい。

  • 高野さん4冊目。
    冒険譚ではないのは初めてだけど、最高に面白かった。
    文章、観察眼、考え方は言うまでもなく面白くて、読みやすくて、最高。
    そして冒険譚系にはあまり書かれていない、高野さんの内面とか心情が描かれてて、特にラスト2章はグッときた。
    けっこうバカバカしい軽めのエッセイなのかと思ってたけれど、題名の通り、キラキラしてしょっぱくて切ない(プラスヤバめの人と体験が多過ぎなのが高野さん風。最高。)高野さんの人生の1ページ、正に青春記でした。

  • 大学生っぽい真っ直ぐさがある本だった。「羨ましいけど憧れない生活が描かれたこの作品はバカ話として笑えるだけではなく、妙に心に残る1冊です。(堀江良文堂書店松戸店 高坂氏)」本の帯に書いてあるこの言葉通りの本だった。ほんとに面白かった。元気のない時に読みたい本。
    2018.3

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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